0日目(前半):事の始まり
「婚約破棄されたので、全力でお迎えします!」は、約25,000文字・全10話の中編作品だった。
いつも通り、なろうへ投稿するために書いた作品である。
私は基本的に、完結ブーストを狙って日曜日に完結するよう逆算し、連載開始日を決めている。今回も、そのいつもの流れだった。
ただ、一つだけ違うことがあった。
この作品のあとには、「『貴様さえいなければ』と追放された悪役令嬢ですが、『深淵の魔女』は黒歴史の設定です。本当に伝説にしないでください。」という、約82,000文字・全32話の連載を、8月2日から8月30日にかけて投稿する予定だった。
私にとっては過去最長の長編。
いつもとは違う挑戦だからこそ、不安もあった。
そこで、その前哨戦として、いつものボリュームの作品である「お迎え」を7月17日から7月26日に連載することにした。
コンセプトは少しだけ変化球。
「婚約破棄ものなのに、お迎えされるのは令息側。」
婚約破棄されたリアリストの令嬢が、同じく婚約破棄された令息を迎えに行く。
「なんか面白そう。」
そんな軽い発想から生まれた作品だった。
書き上がりには、それなりの手応えもあった。
「少しくらいは目に留まるかもしれない。」
そう思ってはいたものの、期待はその程度だった。
私の予想では、一日のPVは100程度。
完結ブーストで累計5,000PVくらいまで伸びてくれたら十分成功。
そのくらいが、ごく普通の見立てだった。
そしてもう一つ。
この頃の私は、「創作論」にも興味を持ち始めていた。
完結ブーストを観測しながら、なろうの書き手さんたちと交流できたら面白い。
そんなことを考えていた。
この時はまだ、この作品が、その後一か月近く続く観測記録の始まりになるとは、夢にも思っていなかった。
次回、投稿開始した反応は?




