第十三話 白紙の暴走なんよ
三日目連続の霧、自然に不穏なんよ。
この霧の中、紙は増殖を続けるんよ。
◆ 三日連続の霧、自然に不穏なんよ
政務院の庭には三日連続で同じ薄い朝霧が漂っていた。
昨日も、その前の日も、この霧の中で紙が増えたのだと、官吏たちは思い出していた。
官吏A
「……三日連続で霧なんよ。」
官吏B
「三日連続で紙が増えとるんよ。」
官吏C
「三日連続で自然なんよ。」
剛明
「自然じゃないんよ!!
蘭花様が置いた紙は一枚なんよ!!
でも机には三枚増えとるんよ!!
誰の紙なんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然の紙なんよ。」
官吏
「自然の紙なんかい!!」
剛明
「自然の紙は無いんよ!!紙は人が作るんよ!!」
蘭花
「ふふふ……流石姫様です……
自然の紙……天意の紙……
境界が溶けております……」
剛明
「溶けてないんよ!!」
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◆ 三日目の紙、自然に“犯人不明”が増えるんよ
調査班は“今日も何か起きる”と分かっているような顔で政務室へ向かった。
そして長机を見た瞬間、誰もがため息をついた。
官吏A
「……また増えとるんよ。」
官吏B
「蘭花様が置いた数と合わんのんよ。」
官吏C
「自然に増えたんよ。」
剛明
「自然に増えんのんよ!!
犯人が分からん紙が混ざっとるんよ!!
犯人が増えたら政務が“多犯制”になるんよ!!」
官吏A
「制度なんよ!!」
剛明
「そんな制度は無いんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然に多犯なんよ。」
剛明
「多犯じゃないんよ!!」
太后は静かに上座から見守っていた。
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◆ 民衆の噂、三日目で“皇の宇宙論”へ進化するんよ
官吏C
「民衆が……また噂を進化させました。」
剛明
「また進化しとるんよ!!」
官吏C
「『天意皇は自然皇を内包しとるんよ』と言い始めました。」
官吏A
「内包なんよ!!」
官吏C
「さらに『自然皇は記録皇を超えとるんよ』とも……」
官吏B
「超えとるんよ!!」
官吏C
「そして『記録皇は白紙皇に戻るんよ』と……」
官吏A
「戻るんよ!!」
官吏C
「最後に『白紙皇は超皇の前段階なんよ』と……」
官吏B
「前段階なんよ!!」
剛明
「前段階じゃないんよ!!
白紙皇が超皇になったら政務が
“自然天意記録白紙超皇制”になるんよ!!」
官吏A
「制度なんよ!!」
剛明
「そんな制度は無いんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然に制度なんよ。」
剛明
「制度にならんのんよ!!」
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◆ 限界突破して“最終謎理論”を構築するんよ
剛明
「民衆の噂はもう
“自然天意記録皇の四象五行七段無限輪廻”になっとるんよ!!
これは“皇の宇宙論”なんよ!!」
官吏
「宇宙なんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然に宇宙なんよ。」
剛明
「宇宙にならんのんよ!!政務は地面の上でやるんよ!!」
官吏
「地面なんよ!!」
蘭花
「ふふふ……流石姫様です……
地面と宇宙が……姫様の自然で繋がっております……」
剛明
「繋がってないんよ!!」
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◆ 蘭花、三日目も紙を置く
政務室の空気が震えた。
蘭花が袖を翻し、紙を一枚そっと置く。
蘭花
「……天が、ここに“まだ書かれていない宇宙の言葉”を求めておられます。」
官吏
「宇宙なんよ!!」
剛明
「宇宙じゃないんよ!!
蘭花様が置いた紙は一枚なんよ!!
でも机には四枚増えとるんよ!!
誰の紙なんよ!!誰が宇宙を書こうとしとるんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然の宇宙なんよ。」
官吏
「自然の宇宙なんかい!!」
剛明
「自然の宇宙は無いんよ!!宇宙は自然にならんのんよ!!」
蘭花
「天意は宇宙にも及ぶのです。」
官吏
「及ぶんかい!!」
剛明
「及ばんのんよ!!天意は政務室までなんよ!!」
蘭花
「ふふふ……流石姫様です……
政務室と宇宙の境界が……姫様の自然で揺れております……」
剛明
「揺れてないんよ!!」
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◆ 太后、自然に収束させるんよ
太后
「……剛明、もうええ。今日はここまでにしんさい。
宇宙は明日考えんさい。」
官吏
「宇宙なんよ!!」
剛明
「宇宙じゃないんよ!!」
天華
「ほいじゃけぇ。自然に宇宙なんよ。」
剛明
「宇宙じゃないんよ!!」
太后
「……帰りんさい。」
政務室の空気がようやく静まり返った。
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白紙皇の噂は三日目で完全に暴走したんよ。
紙の増殖も制御不能になったんよ。
次話では、この混乱の真相が自然に明らかになるんよ。




