第十一話 白紙の始動なんよ
白紙が自然に増え始めるんよ。
三国の解釈と民衆の噂が広がって、白紙が自然に動き出す回なんよ。
◆ 朝の政務室、自然に紙が増えるんよ
障子越しの朝日が政務室に差し込み、
黒檀の長机には墨の香りが静かに漂っていた。
本来なら筆と硯の音が規則正しく響く時間帯。
しかし官吏たちは長机の上の紙を見つめて固まっていた。
昨日は一枚だった白紙の横に、
今日はなぜか もう一枚紙が増えている。
官吏A
「……紙が増えとるんよ。」
官吏B
「誰が置いたんですか?」
官吏C
「自然に置かれたんよ。」
剛明
「自然に置かれんのんよ!!」
天華
「自然に置かれたんよ。」
官吏
「置かれたんかい!!」
兵卒
「自然に増える紙ってなんなんよ!!」
太后は静かに上座から様子を見ている。
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◆ 三国の解釈、自然に増殖するんよ
文綺が巻物を広げる。
文綺
「三国から白紙の解釈が届きましたので、ここで報告いたします。」
剛明
「外交文書は記録の体系なんよ。
白紙は定義の断絶なんよ。」
文綺
「蒼嶺は白紙を『礼節の余白』と解釈しました。」
官吏
「余白なんよ!!」
文綺
「白嶺は『効率的な未定義』と解釈しました。」
官吏
「未定義なんよ!!」
文綺
「紅蓮は『勢いの前段階』と解釈しました!」
官吏
「勢いなんよ!!」
兵卒
「勢いの前段階ってなんなんよ!!」
剛明
「勝手に定義しとるんよ!!
白紙は断絶なんよ!!」
天華
「自然に定義なんよ。」
官吏
「定義するんかい!!」
文綺
「定義は外交の呼吸でございます。」
官吏
「呼吸なんよ!!」
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◆ 礼節の扱い、自然に矛盾するんよ
太后が紫苑に問う。
太后
「紫苑、礼節の観点から白紙の扱いを説明しんさい。」
紫苑
「白紙は未成立でございますので、
礼節上は存在しないものとして扱います。」
太后
「……存在しないものをどう扱うん?」
紫苑
「存在しないものは、
存在しないという形で存在いたします。」
官吏
「存在するんかい!!」
剛明
「存在せんのんよ!!」
紫苑
「礼節は“存在しないものの扱い方”も規定しております。」
官吏
「規定しとるんかい!!」
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◆ 民衆の噂、自然に天意へ進化するんよ
官吏Cは街角で白紙皇の説明をする。
官吏C
「白紙皇は記録が無い皇なんよ。
記録が無いということは形が無いということで……」
民衆A
「形が無いってことは見えん皇なんよ?」
官吏C
「……まあ、見えん……かもしれんのんよ。」
民衆B
「見えん皇って、人が決めた皇じゃないんよね?」
官吏C
「形が無いなら、人が書いてない……かもしれんのんよ。」
民衆C
「人が決めてないなら誰が決めたん?」
民衆D
「天しかおらんのんよ!!」
民衆E
「天が決めた皇なんよ!!」
民衆F
「天の意志=天意なんよ!!」
民衆G
「天意皇なんよ!!」
官吏C
「……熱すぎるんよ。」
民衆H
「見えん皇は見えんからこそ天意なんよ!!」
民衆I
「見えん皇=天意皇なんよ!!」
民衆J
「天意皇は自然皇の上位互換なんよ!!」
官吏C
「……逆に強化されとるんよ。」
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◆ 噂の逆流、自然に政務室へ戻るんよ
官吏Cが政務室に戻る。
官吏C
「民衆が『見えん皇は天意皇なんよ』と言い始めました。」
剛明
「天華派に風が吹いとるんよ!!
見えん皇が天意皇になったら、
天華様の自然理論が『天意自然合体説』になるんよ!!」
官吏
「合体なんよ!!」
天華
「自然に合体なんよ。」
剛明
「合体せんのんよ!!
自然は自然で、天意は天意で、記録は記録なんよ!!
全部混ざったら政務が自然天意記録制になるんよ!!」
官吏
「制度なんよ!!」
剛明
「そんな制度は無いんよ!!」
兵卒
「制度が自然に増えとるんよ!!」
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◆ 太后、自然に調査方針を示すんよ
太后
「……剛明、深呼吸しんさい。」
太后
「白紙の副作用を調べんさい。方法は三つじゃ。
一つ、紙が増える理由。
二つ、民衆の噂の進化。
三つ、記録の断絶。」
剛明
「これなら調べられるんよ!!」
天華
「自然に調べんでええんよ。」
剛明
「調べるんよ!!」
太后
「自然に調べんでもええが、
調べんかったら自然に国が止まるんよ。」
官吏
「止まるんかい!!」
天華
「止まらんのんよ!!」
剛明
「止まるんよ!!」
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白紙は自然には増えんのんよ。
けど天華は自然に増えると思っとるんよ。
ここから白紙の副作用が、自然に三方向へ広がるんよ。




