73.エピローグ
ダンジョンとは、何なのだろうか?
人類の脅威となり、災害となった。
俺や薫の両親は、ダンジョン災害で亡くなった。
探索者が生まれて、ダンジョンは単なる脅威ではなくなった。ダンジョンから発掘される資源は、今や人類にとって無くてはならないものになっている。
発生したダンジョンは時間とともに危険性が増してくる。ダンジョン内で発生したモンスターが増えすぎると溢れてくるからだ。ダンジョン災害である。
俺達探索者は、ダンジョン討伐による危険性の除去、資源の回収を生業とする。
◇◇◇
とまあ、探索者になってレベルが上がらなくて底辺を足掻いていた俺だけど、ユキちゃんに会ってレベルが上がり、シーナちゃんという掛け替えのない存在に出会い、そして沙織と再会できた。
あれから、10年が経った。
俺は40を過ぎてしまったが、まだまだ現役である。
薫は3人目を身籠ってくれたし、ユキちゃんと沙織とも毎晩上手くやっている。
……。
違う。探索者の話だ。
流石にレベルはほとんど上がらなくなったけど、もう俺のステータスを超える奴はこの世にいない。
真・瑛沙の東翼のメンバーの実力も、もはや日本一。
世界トップクラスと言って良い。
◇◇◇
超級ダンジョンである姫路城を制覇した後、お台場ダンジョン、九州のカルデラダンジョンの2つの超級ダンジョンを制覇。
すると、超級を超えるダンジョンが富士山で発見された。
今、俺達は富士山のダンジョンの攻略を行なっている。
広大なエリアがダンジョン化しており、5合目くらいまでは初中級ダンジョンが無数にあり、5合目から上級、超級のダンジョンが複数存在していた。
ダンジョン協会本部が静岡に移転するほどの騒ぎになっている。
俺達はと言うと、「家族が増える」という幸せ過ぎる問題で、ここ10年ベストメンバーでパーティが組めないという問題にぶち当たっている。それでも超級ダンジョンを順調にクリアしているんだから良いと思うが……。
俺達は、強い!
ってね!
◇◇◇
1年前に沙織が待望の2人目を産んで落ち着いてきたと思ったら、今度は薫が妊娠してしまった。
……。
仕方ないじゃん。愛してるんだから……。
それに薫はまだ20代だし……良いよね。
ってか、スゴク良かったからなぁ……。
◇◇◇
岩沙と東のカップルには、ユキちゃんのダンジョンの管理を任せている。畑仕事が岩沙には意外と合っていたようで、楽しく仕事してもらっている。
東は今や薫顔負けの料理を作るようになって、みんなのお母さんって感じだ。
実際にも4人子どもがいて迫力があるよ。
彼らの長女の雫はもう10歳。みんなのお姉ちゃんって感じで頼もしいよ。
「もう一人くらい欲しいなぁ」なんて言ってるが、5人とは正気だろうか?
◇◇◇
東悟と翼にも、息子と娘がいる。
東悟は「育休を寄越せ」と煩いが、まあ、最大限希望は聞いている。
「アンタが育休取るなら、私が出るわ」
「はっ? 秀悟はどうするんだよ。まだ5ヶ月後だぞ!」
まだまだ母親無しには難しいよ。
「おぶっていくわよ!」
いや、お前前衛だから危ないって。
って、そういう問題じゃないか……。
その後、高難度ダンジョンで「子連れ聖騎士」が目撃されたとか……。
俺はパーティのリーダーとして許可してなかったからね!
翼を子連れで働かせたなんて言ったら、沙織、薫、ユキから総攻撃を食らって泣いちゃうもんね。
◇◇◇
そう、三雲家では3人の嫁ちゃん達に尻に敷かれる毎日を送ってます。
結婚式の時には、すでに3人が結託して俺の立場は無かったのに、子どもが1人生まれて発言力が低下し、2人生まれて、3人生まれて……地に落ちた。2人ずつ6人生まれた頃には……もはや俺は人なんだろうか⋯。
ましてやもう一人なんて……。
涙で枕を濡らす日々になりそう……。
……幸せで嬉しいからの涙だからね!
◇◇◇
とはいえ、探索から戻った時に
「パパおかえり〜!」
と家の外まで駆け出してくる息子と娘達……。
留守番していた妻達のホッとした優しい目を見ると、本当に幸せだなぁと思うよ。
シーナちゃんのぽっこりとしたお腹。無理はさせられないけど……。
40代になって2人の子どもを産んでなお、ますますボンキュッボンな沙織。
いつまでも変わらず可愛すぎるユキちゃん。
これ以上作っちゃうと俺の立場はきっとゴミ虫以下になっちゃうし……。
戦力低下するから、ダンジョンの攻略は進まないけど……。
まだまだ、俺、頑張っちゃうもんね!
この物語を最後まで読んでくださりありがとうございました。
追放、ザマァ、ハーレムを盛り込んでみましたが、どうだったでしょうか?
こういう展開がはあまり得意ではなかったかもしれないので、上手く描けなかった場面も多かったかもしれませんが、楽しんでいただけたなら嬉しく思います。
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また、後日談とか次回作とかで、どんな形になるかわからないですが、執筆は続けていきますので、皆さまに楽しんでいただけたなら⋯私も嬉しいなぁ。




