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倭の国   作者: 風が吹けば桶やが儲かる
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骸骨 骸骨!


 「はぁ!」



 気合の声と共に赤色の鬼を横に両断する。



 今のは≪逆一文字≫と言う≪技≫だ。≪技≫と言うのは自分が使っている武器の熟練度を上げたり、 特別な依頼を受けてその報酬として≪技≫を教えてもらえる事が出来る。



 そして今俺が居る場所は俺が転移した街から徒歩一時間くらい離れた場所だ。ログアウト不能にな  って一週間、街の様子も一週間前より大分落ち着いてきた。まあまだ死なないと言うのもあるのか  も知れないが・・・。



  












 


 次に光が収り視界に入ったのは見知らぬ街並みだった。いやまあ、この世界に来たばかりだから知  らないところだらけだからかも知れないが少なくともついさっきまで俺が居た場所とは違う。



 俺はメニュー画面を開くとそこには現在地、[近畿]と映されていた。



 近畿ねえ。俺がさっきまで居た所は関東だったからかなりの距離飛ばされたな。



 とりあえずもう一回姉さんと朱音探さないとな。



 足を進めようとしたらピロロという音がなり手紙が入ってきた。



 ん?まだ誰も友達張に登録してないから手紙なんて来るはず無いんだけどなあ?



 宛先を見てみると【倭の国開発スタッフ一同】と書かれていた。



 ひょっとしてこの事故に対する通知のメールかな?何て思ってメールを開いた。



 【やあ!このメールを見ているという事は僕達はこの世には居無いだろうね!こういう大事な事は   僕達の口から直接言わなければいけないのだろうけど生憎僕達は騒々しいのは嫌いでね。で、大   事な事って言うのはログアウト出来ない事なんだけどこれは事故じゃない。僕達が仕組んだ事な

  んだ。何故か?それは自分で考えてね!それからこのゲームは現実世界の一週間後、つまりこの   ゲームの中じゃあ現実世界の四分の一が一日だから四週間後このゲームは〝デスゲーム〟となる   。その間に心の整理をつけといてね!あ!クリアー条件だけど〝天之御中主神〟(アメノミナカ   ヌシノカミ)日本神話の最高神を誰か一人でも倒したらこのゲームを全員ログアウトできるよ!

  でも、ある条件をクリアしないとこのボスは出てこないから気おつけてね!その条件は自分で探   すんだぞー!それとそれと!このゲームのはリアルさを追及したからお腹は空くし、攻撃を喰ら   ったら痛い。おまけに尿意や便意もあるからこの世界にあるトイレを有効活用してねー!え?何   でデスゲーム何かするんだって?ひょっとしたらゲームをやってる最中に気が付けるかもよ!じ   ゃ、バイビー!】



 何じゃこの手紙?デスゲームが本当かどうか判らないけど、四週間は最低でも死なない。ならこの

 間に多少無理してでも武器の熟練度や自分のレベルを上げるべきだろう。でもまずは直埋まるだろ

 う宿を取って二人探さなきゃな。



 俺は宿を取るためにまだ混乱してる街の中を駆けた。




 




 

 赤鬼をを両断した後、ドロップアイテムの確認をする。



 「うーん、あんまいいアイテムでなかったなあ」



 あの後街を探したが二人とも見つからなかった。



 ほんとやベーよ!今回は事が事だからどっち先に見つけたとか関係ね―だろうけどそれでもあの二  人は気にするんだろうな~。きっとこっそり一人抜け出して身体測定したのが見つかった時の比じ  ゃ無いくらい問い詰められる気がする。



 地面にこれからの計画をブツブツ呟きながら指で書いている。



 はたから見ると完全に危ない人である。きっと他の人が見たら、「ああ、デスゲーム騒ぎで気が狂  っちゃったのね。可哀相に」と思われるレベルである。



 そんな事をしているとユキの周りを赤、青、黄色の鬼達が回りを囲んでいく。



 「ありゃ?こりゃもう一仕事しなきゃならんな」



 ユキは腰に挿してある刀を逆手に持って構える。



 まず最初に赤鬼が飛び掛ってくる。それを一歩右にずれ、すれ違いざまに刀で相手の喉を切り裂く  。今の一撃で赤鬼の体力が半分になる。次に青鬼と黄鬼が前後から飛び掛ってくるが≪弧月≫を発  動する。これは自分を中心に回転して回りの敵にダメージを与えるものだ。≪弧月≫を受けた鬼達  が消滅する。残りは赤鬼一体。やけくそになったのか鬼が突っ込んでくるが俺はそれを≪逆一文字  ≫を使い消滅させた。



 武器の熟練度を上げるには熟練度を上げたい武器を使う。それ以外にも技にも熟練度があり、技を

 使うごとにその熟練度が上がりそれに伴い技の威力も上がる。



 そろそろここの狩場で狩ってもレベル上がりにくくなったし他の所探すか。










 街に帰り、風の噂掲示板と言う情報を交換できる所があるのでそこに向かう。



 そこでこの街からそれ程離れてなく森より上のレベルの怪物が出る狩場を探す。しかし探しても探  してもなかなか見つからない。



 やっぱりそんな都合の良い所なんて無いのか、と思い諦めて帰ろうとしたら気になる書き込みが有  った。



 【この街を北に出て三十分ほど歩いたら墓地にでた。骸骨系の怪物が出るのかと思ってしばらく歩   いてみたが何も出なかった。墓には何も書かれていないからこれはひょっとしたらデスゲームで

  死んだ人の名前が書かれるんだろうか?】



 墓場か。なら辺りが暗くなったら行ってみるかな。ひょっとしたら夜限定で怪物が出るのかも知れ  ないし。



 俺はそう思い立ち夜に備えてドロップしたアイテムを売って宿屋に帰った。




 



 今は午前二時、アレから宿屋に帰ってから直に寝たから全然眠くない。うん、この時間なら出ても  可笑しくないと思う。これで出なかったらあの墓場は死者の名前を刻むのでほぼ確定だな。



 俺はあらかじめ勝っておいた提灯を持って夜の墓場にくり出した。




 「う~ん、流石にこの時間じゃあ辺りに誰も居ないか」



 街には人っ子一人居ない。それに店も軒並み閉まっているようだ。当たり前か。現実じゃあこの時  間にも開いてる店は有るが、もう直生死を賭けた戦いが始まるかも知れないのに夜遅くまで起きて  る奴は居ないだろう。居るとすれば俺みたいな物好きぐらいだな。




 墓場までの道のりに怪物は出なかった。そのお陰でスイスイ行けたのだが、今墓の目の前に居る。



 真夜中に誰も居ない墓。想像以上にこええ!!ほら人魂が浮いてる!ってええ!?人魂が浮いてる  って事はここは夜間用の狩場なのか。



 俺は提灯をしまい、墓場を歩く。



 嫌だなー、くるんじゃ無かったなー、何か行き成り墓場の中から出てきそう何だけどな。



 ボゴン!



 豪快な音と共に墓場から骸骨が二体飛び出してきた。



 「のぎゃあ!?」



 思わず叫び声を上げてしまう。



 しかしそんな事お構いなしに骸骨が攻撃してくる。



 「へべ!?」



 骸骨の攻撃を喰らって後ろに吹き飛ばされる。



 「いつつ」



 体力が四分の一削られる。それでも今の攻撃で冷静を取り戻したようで刀を抜き逆手で構える。



 一体が此方に突っ込んで行き、もう一体が何かを投げる構えを取る。



 とり合えず一体の首をかっ斬り、もう一体の方に注意をやる。すると今まで投げるモーションで留  まっていた骸骨だが、行き成り掌から赤い火の玉が現れそれを投げてきた。



 「げ!呪術が使えるのかよこの骸骨!」



 俺はそれを横に避ける。しかし背中に痛みを感じる。



 何だ!?と思い振り返ってみると後ろには首から上が取れた骸骨が此方を攻撃してきた。頭は骸骨  の後ろに転がっている。



 相手の体力を見てみると体力ゲージは全然減っていない。どうやら攻撃が当たる瞬間首から上だけ  を自分で弾いたようだ。



 俺の体力は残り半分。それに比べ相手の体力は満タン。こりゃ少し不味いかな。



 俺は腰を少し落とす。



 殺るならさっき火を出した奴!



 俺は骸骨との距離を一気に詰める!首が駄目なら今度は眉間に刀を突き刺しそのまま骸骨と一緒に  倒れこむ。



 骸骨の体力は体力はそれほど高くないようでそれだけで体力の三分の一が無くなる。俺は眉間に刺  さった刀で技を発動させる。



 ≪斬≫相手を上から下にかけて攻撃する技。単純だが骸骨の体力を最後まで削りきった。



 俺は刀を鞘に戻しもう一体の首なし骸骨に向かって走る。



 首なし骸骨の近くまで来ると、地面を蹴り縦に自分の体を回転させる。骸骨は俺を向かい打とうと  するがそれより早く技を発動する。



 ≪逆一文字≫を使い首なし骸骨を立てに両断した。



 ≪逆一文字≫は本来抜刀術だが珍しく鞘に納めて無くても発動できる初期に覚えるのは便利な技だ  。



 俺は最後に骸骨の胴体を横に切り裂き刀を鞘に納めた。




 



 俺はドロップしたアイテムを見ながら首を捻る。実はさっきの戦いで刀の耐久度がかなり無くなっ  てしまったのだ。今日これで終わりにするかそれとも後一回は狩るか、迷うな。



 ふと俺はドロップアイテム一覧表の中に一つ武器が入ってるのが見えた。



 へえ珍しいな。その武器の説明を読んでみると、



 


 怨骸ノ太刀おんむくろのたち



 骸骨の体内に溜まった怨念が刀の形になったもの。

 刀の形になるにはかなりの時間が必要。



 稀少級


 攻撃力760


 耐久470


 切味290





 相手に三十%の確立で呪いの追加ダメージを与える。



 刀の熟練度が八十以上無いと使えない。



 



 稀少級!?骸骨から出てきたこの武器がねえ。



 倭の国の武器や道具の価値の位は、量産級<職人級<達人級<稀少級<伝説級<神話級になってい  て右になればなるほど入手が困難になる。



 確かにさっきまで俺が使ってた武器よりも性能が五倍以上違うからな。でも所見だからあの骸骨に

 苦戦したけど二度目nからは大して苦労しないでも倒せそうな相手なのにこんなに良い武器が手に  入るなんてな。 

                                                                                             こりゃラッキーだ。熟練度も達してるしこれを装備してもう少し狩るか。



 この後狩っていたが午前二時半になるとパタリとでてこなくなってしまった。 



 



 







しばらくはヒロイン達が出てこなくなるかも。

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