第21話〜真相 解析
聞かせていただきます いよいよ 謎が解き明かされていきます。主人公の推理は正しいのでしょうか?ボーリングでドキドキ 嵐をやらせる展開をお楽しみくださいませ。
背筋に氷水を流し込まれたような戦慄が、彼の――いや、神崎綾の身体を駆け巡った。
「三人、以上……?」
驚愕のあまり、潜めた声が小さく裏返る。
最前列で妖しく微笑む「自分の身体(中身は謎の男)」から視線を外せない。だが、男の言葉が事実なら、この大教室の中にもう一人、魂を入れ替えられた「被害者」か「共犯者」がいることになる。本来の神崎綾の魂はどこへ行った? そして、この状況を仕組んだ黒幕は誰だ?
『くくっ、いい表情だ。神崎の顔でそんな絶望をされると、ゾクゾクするな』
耳元のスマホから、聞き慣れたはずの自分の声が、悍しい悪意を帯びて鼓膜を揺らす。
『誰が誰で、誰が敵か。教授の退屈な講義が終わるまでに、せいぜい答えを探してみろよ。……あぁ、ちなみに』
受話器の向こうの男は、そこでわざとらしく言葉を区切った。
『その神崎綾のスマホ、さっきから**“もう一件の非通知”**がずっとキャッチホンで待機してるぜ? そっちの相手が誰か、俺も知らないがね』
ブツリ、と一方的に通話が切れた。
同時に、画面には「通話保留中」だったもう一つの「非通知設定」が、まるで脈動するように不気味に点滅し始める。
カツン、と前方でペンが落ちる音が響いた。
ハッとして顔を上げると、最前列の「自分の身体」はすでに黒板に向き直っており、代わりに斜め前の席に座る物静かな女子学生が、ゆっくりとこちらへ首を巡らせていた。その瞳は完全に光を失っており、唇が音もなく動く。
(……たす、けて……)
彼女が本来の「神崎綾」なのか。それとも――。
鳴りやまないスマホを握りしめたまま、彼は底なしの疑心暗鬼へと突き落とされた。
ご一読いただきまして誠にありがとうございました まだまだ書きます よろしくお願い申し上げます。




