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壊れた世界の反逆者 第一部 -断罪の天使編-  作者: こっちみんなLv30(最大Lv100)
第三章:世界を嫌悪する断罪の天使長の黙示録
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(Other Side) 『蔦』 والتف أي خطأ اه 嘆く、一つ、振り向く Case:Unknown

「全く、とんだ『物語』だ」

「全くですわ」

「そうだ、全くだ」

「『悲劇は最大の喜劇』。だけども、それを彩どるのは、人間らしく、人間らしくない『登場人物(キャラクター)』なのさ」

「それを用意して盛大に盛り上げてやろうというのに……」

「ガブリエルめ、いや、『この世界』の人物は『樹』に最も近いくせに『蔦』である俺達の理想とは異なりやがる」

「『樹』に近いが故に生まれたアビスの住民と近しき存在、インカネーター。強大過ぎるが故に、なかなかどうして扱いにくい」

「全くだ。君もそう思うんじゃないのかい? 『サイモン』?」

「全く、その通りだ。『私』は、最適たる少年を誘惑し、わざわざシヴァリンガを介して『私達』と類似する力の破壊神の力を与えたのに」

「シヴァは?」

「取り込んだ。元々、分かりやすい奴だからな。ブラフマーも、ヴィシュヌも気付かない」

「イシュタルを『喰った』シュブ=ニグラスを参考にしたんですけどね。いはやは、あれは、良い『物語』でした」

「良い『題材』だったなぁ」

「所で、『サイモン』。君はこの後、どうしたい?」

「もう意味がない。ルシファーを放置して、ミカエルの破滅の意志に身を委ねよう」

「ふふ、そうなれば、少しはマシになるかもよねえ」

「あいつも、『抵抗』したよね」

「『さよなら』だね」

「ルシファーを助ける」

「はぁ? 意味がわからん」

「ルシファーを助けるんだ」

「どうした、『サイモン』?」

「桐人を助ける」

「おい! 何だ、お前も、『賢司』と同じか」

「桐人を助ける」

「答えになっていない」

「リチャードさんを、助ける」

「お前? どうした?」

「リチャード、さん、を、た、す、け、る」


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