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音楽の神学み  作者: 聖
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12/12

The Smiths「There Is A Light That Never Goes Out」

I thought oh God, my chance has come at last.

愛っていったいなんなんでしょうね。人間にとって典型的な愛は男女の恋愛ですから、ラブソングや愛を描いたフィクションはいくらでもあります。しかし現実の恋愛にはどうしても不純なものが入りがちなので、創作の上では純粋な愛を描いて、人はそれを鑑賞するわけですけど。


愛を説いた偉人といえばやはりイエスキリストになりますので、聖書を手がかりにして愛を考えてみたいところです。でも、キリストって男女の恋愛はしていないんですよね。性別とか民族などを超えたところの愛を説いているわけで、ただの人間がそこまでピュアな愛を理解するのはどうしても難しい。


恋愛における愛と最も純粋な愛との間にはたぶんに隔たったものがあるのかもしれないんですが、しかし欲のある人間である限りそう簡単に人類愛みたいな高いところにはいけない。だからやはり普通の人間にとって身近な、恋愛という事象を通してより純粋な愛を考えるということになるんですけど。


そういう風に考えを巡らせていくと、私が知る限りではこの歌が純粋な愛を考えるヒントになるのかなーと思います。家に居場所をなくした少年が、恋人に車で連れ出してもらう。交通事故で死んだってかまわない、あなたのそばで死ねるならそんなに喜ばしいことはないくらいだ、といった歌詞なんですけど。


愛というのは言葉で簡単に定義すれば、自身より相手を優先して大事にする態度、といったことになるかと思われますけど、そんなの突き詰めて考えれば、キリスト以外に完全にできる人いるのかなくらいの話で。単にきみのために死ねる、みたいな話だとちょっと無理があるし嘘っぽくなりますけど、きみと一緒に死ねるんならそれでいい、というのはただの人間にギリギリ可能な限りでは、かなり純粋な愛の形なんじゃないかなーと。


居場所をなくした孤独な少年が救いを求めて、恋人に連れ出されるという物語は、どこか羊飼いを待つ迷える子羊を思わせます。だから、この歌のタイトルである消えない光というのはキリストだと解釈するとしたら、これはかなり痛切な聖歌だということになるんじゃないでしょうか。私はそんな風に思います。

動画。

https://youtu.be/siO6dkqidc4?si=A8UnEbSdsucNba4P

歌詞。

https://lyriclist.mrshll129.com/thesmiths-there-iathe-light-that-never-goes-out/

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