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プラス2
ギラギラとした夜の街並み。
歩くたくさんの人々。
聞こえてくる耳障りな賑やかな声や、店の音楽。
開演は18時からだ。
これからもっと賑やかになるのだろう。
こんなもの序の口だ。
僕は、なるべくキョロキョロ周りを見ないようにすることを意識しながら、それでもって変に意識するあまり、結局は周りをキョロキョロしながら、歩いていた。
17才の僕が言うのも変なことだが、若者が集まりそうな街だな。
僕には考えられないような格好をした金髪の男達がまるでここは俺達の街なんだと言わんばかりの我が物顔で闊歩している姿を見ると、ああはなりたくない。
そんな風に思えてしまう。
しかしそんな姿もまた、よくそんな堂々と自分をさらけ出して歩けるな。
相当自分に自信があるんだろうな。
自分は駄目な奴だ。しょうもない、生きてる価値もない。そんな風に思っている僕からしてみれば、尊敬に近い眼差しで彼らを見つめる自分もいる。
堂々と歩けばいいさ。
僕は君たちの横をそそくさと早足で駆けて行くから。
だって僕はこれから、アイドルのライブに行くという楽しみがあるのだから。




