表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/25

弱い自分

肌寒い外の空気。



自然の風に当たったのも二年ぶりだ。




ライブ会場はここからそう遠くない。



電車を二駅ほどと、あとは徒歩で五分ほどのところにある。




嫌というほど毎日のように調べたんだ。




いくら調べても出てくるものは同じだし、行き方が変わる訳でもない。




そんなこと分かっているのに、馬鹿みたいに。




だから行き方に不安はなかった。




久しぶりの電車に乗る。




あまり人は多くない。




それでもどこか視線を感じてしまう。



誰もお前のことなんか見てないよ。




自分にそう言い聞かせながら、入口のドアの手すり棒に、まるで接着剤のように張り付く。




目線は勿論、窓の外だ。




それでも周りの街並みなんて目に残らない。



神経はずっと背中に集中している。



誰か見てないだろうか。



変な奴が乗ってきたと思われていないだろうか。




振り向くことを自ら禁じた状況の中で、そんなことを思いながら、二駅を乗り過ごす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ