34ページめ
土下座→ Orz
こんなに間が空いたのは!全て!私の!怠慢のせいです!
ミライさん。
───魔力流量がとんでもなく多く、流速は平均より少し速い程度、放出量は、何度も大魔術を行使した結果か、拡張された跡があった。
「無理に早く魔術を発動しようとすると、魔力器官の破損したり、魔力流が滞ったりする可能性があります。要するに、無理はしすぎないほうがイイよって事ですね」
はい次。
ダイアドさん。
────魔力流量は、そこそこ。しかし、特筆すべきことがあり、血管、もとい魔力官と言えるような魔力の流れ道、それが平均よりもかなり細いのだ。しかし、その結果というべきか、流速がとてつもなく速い。魔力に植物への命令を乗せて運ぶ、というスタイルに体質が合致している。
「流速が馬鹿みたいな速さをしています。魔力を通した意識伝達は、他の人間、──例えば大魔術とかよりも早く出来るでしょう。魔力量を増やすのは、レベルアップ以外では難しいかもしれませんね」
はい次。は、居ない────と思ったら居た。
法魔さん。
───うーん、どれぐらいが多いのか、それとも少ないのか、扱いやすいのか、扱いにくいのか、それがさっぱりわからない。それと言うのも、全部の数学がバカでっかいのだ。とりあえず、法魔さん魔力に関する値の合計値から、人間の魔力に関する値の平均値の合計値を割って、その数字で法魔さんの値から割れば、大体人間と近い値が出るはずだ。
「(法魔さんの魔力流量+魔力流速+魔力放出量)/(人間の魔力流量+魔力流速+魔力放出量)を求めて────」
ササッと、開いたウィンドウに数字を打ち込んでいく。大体は『電卓』みたいな感じだ。実物を見たことは無いから、合ってるかどうかはわからないのだけれど。
「ふむ。法魔さんはねぇ、でっかい川みたいな感じだね。凄い量の水がゆっくり流れてるみたいな魔力管だ。放出量も凄い。見ての通り、人間の平均に無理矢理当てはめると流速がちょっと遅いぐらいかな?でも、恐らくは、多分、きっと、悪魔系統の種族の限界値に近い、と、思う。ます────」
正直、他のサンプルが無いので比較のしようが無い。僕のスキルは、情報はくれるけど考察はくれないのだ。
『なるほど。ありがとうございます』
神妙というか、真面目というか、そんな表情をしながら、法魔さんは席を離れた。
さて、次の人────いないな、ヨシ!!(『現場猫』感)
「さて、測定は終了しましたが、彼女さん、どのようにしたいですか?彼氏さんと一緒に横に並んで戦うも良し、後ろから色々やって魔法を使うも良しです」
じっと彼女さんを見る。数秒の間。『・・・』とでもマンガ的な表記をされそうな間の後、彼女さんは答える。
「彼と、隣で戦いたいです。足を引っ張るのはもう嫌です!!!」
ぅわーお、ノロケじゃんね………。おっと、何処ぞの『聖園』さんの口調が───。口笛でも吹いてあげたい気分だネ。まぁ、そんな文化はこの世界の何処にも無いからしないけれど。
「なるほど。近接戦闘ですか。では、武器と拳、どちらが良いと思いますか?」
よいしょ、とポーチから剣を取り出し、炎を纏わせる。
「よく見るような魔法剣、」
剣に振り回されそうになりながらもブゥンと一振り。しまって、大槌を取り出し、水を纏わせる。
「重さに魔法の属性を足す魔法槌、」
見た目以上にハリボテな、それでもなお重いハリボテハンマーを振り下ろし、しまう。
「浪漫、溢れる、格好いい、魔法ぅ゙、大、剣………、」
ハリボテ大剣でも馬鹿みたいな重さ…………。振らずにしまう。
「色々細工しやすい、魔法拳」
見た目をそれっぽく、機能美あふれる感じにした、見た目だけの手甲を取り出す。片方に炎、片方に風を纏わせ、えいやぁ、とへなちょこパンチを繰り出す。
「使いたい武器さえあれば、造らせて頂きます。どんな風に、戦いたいですか?」
個人的に、大体の獣人に合う戦闘スタイルは、徒手空拳、つまり拳で殴るだと思っている。実際に、そういう人が多いらしいしね。調べたら、全体の42%(小数点以下切捨)だと出てきた。きっと、本能的に惹かれるとか、そんな感じなんだろう。
「その、手甲がいいです」
少しだけ思考を別方向に飛ばしていたら、思った以上に早く解答が返って来た。
「手甲ですね。こちらは、先程も言った通り、色々と仕込むことが可能となっております。仕込めば仕込んだ分だけ扱いは難しくなりますが、その分だけ手数は増えます。まずは、炎、水、雷、土、風の5属性を纏う手甲を渡すので、数日ほど使ってみて下さい。調整は後からしていきます」
手の大きさを測らせて貰い、次の日に手甲を取りに来て貰うことにした。もちろん、一応、地図は渡しておいた。多分この場所は知っているとは思うけれども。目印となっている、目の前のこの《魔方陣付き祠》的な───なんていうか、そう、そんな感じの…………そう!『ドラゴンクエストシリーズ』の3番目に出てくる、旅の扉の間のワープゾーンだけがある感じだ───ダンジョンは、かなり有名なのだ。なんせ、飛んだ先は、生きている森だ。定期的に木の配置が変化し、物陰から音もなく襲われ、トラップみたいな生態した人達が擬態している。これが『TVゲーム』だったら、まぁボロクソ言われるだろう。
「ん~~ッ。さて、作ろう!」
改めて、良く良く考えてみたらばダイアドさんにすっごく失礼なことをした、という事実から全力で目を逸らし、僕は作業に取り掛かった。
魔物を指して、人達って言ってるのは、はてさて、なんでなんでしょうか?(すっとぼけ)
ちなみに、【意思疎通が可能】【意思を持っている】の2つが主人公ちゃん君の分類方法です。何がって?察して下さい。いずれ言います。




