32ページめ
…………………(土下座)。
じ、受験などで忙しかったので更新遅れました(言い訳)
申し訳ありませんでした。orz(誠心誠意の土下座)
駄辞書が僕を引っ張っていったのは、獣人の少女とヒューマンの青年のカップル……………カップル(?)の前だった。いや、多分パーティーだ。革鎧と魔力補助のスカートとローブ。確実に冒険者、それも中堅寄りのパーティーだろう。
『いい〜匂いだ。身体と合わないジョブにスキル。それに必死で泥臭く抗い続けてる、素晴らしい匂いがすぶげあ!?』
はい、馬鹿辞書を殴りつけてから、初手『ジャパニーズドゲーザ』でいきます。『土下座はスピードが命』ってどっかで言ってたし。
「大変申し訳ありません!!!うちの!馬鹿使い魔が!大変迷惑をおかけしました!!!」
『漫画』とか『アニメ』とかだったら、ドン!って感じの音が入るぐらいの勢いで謝る。すると、引き気味で相手は許してくれた。何かを失った気がするが、まぁいい。
「いえ、本当に申し訳ありませんで『何故謝る必要があるんだ?』」
遠くに投げ捨てておいたスキル辞書の野郎が戻ってきた。
『種族的特徴は、どうやったって変えられない。獣人やドワーフの有名な魔法使いがいないのはそういうことだ。それを体験しているお前は、それをよぉく知ってるんじゃないか?』
黙らせようとする僕の手を回避しながら、クソ辞書は彼女さん(?)に言葉を投げつけていく。
「────そんなの、そんなのわかって『ないね』──っっっ!!」
このクソバカは、どうやら人をおちょくって楽しんでいるらしい。
(潰す───)
僕がスキル辞書を燃やしつくそうとした瞬間、駄目辞書が言う。
『自分の身体に魔力がどう流れているか、自分の身体の何処に魔力が集中するのか、自分の身体の魔力の通りやすさはどうか、自分の身体の魔力効率はどのくらいか、お前、解ってないだろう』
「……………………」
獣人さんは、なにも言わない。周りの馬鹿は、獣人がなんか言われてるという感じでニヤついている。むかつくから火を投げて散らしておいた。
『ただ、魔力を強化する装備をしました、じゃ駄目なんだよ。お前のやってた事は、熱が通りにくい合金のフライパンが温まらないから火力を上げる、って言ってるようなモンだ。なぁ、それで温まると思うか?え?』
………………。まぁ、言っている事は正しい。燃やすのは、少し考えよう。一応、これでも優秀な道具だ。優秀………………。優秀か、こいつ?
「じゃあ、どうすればいいって言うのよ!!!」
獣人さんが叫ぶ。性悪辞書に掴みかかろうと、彼氏クン(?)に抑えられながら暴れている。
『コイツを頼ればいい』
ファッ!?
「どういう事?」
話が勝手に進んでいる…………。
「あ、あのー…………」
『コイツの顔を見たことないのか?彼氏クン?』
うわぁ、聞いてくれない…………。当事者を置いて話しを進めなで欲しい───。まぁいいや。勝手に話しが進むなら、本読んで待ってるか。
「あっ、空に写ってたあの人だ!!」
本を開こうとしたら、急に僕に視線が集まった。え?なに?
「せ、宣伝してた───」
「ええと、はい。正当な理由があれば、私はオーダーメイドで装備品を制作させて頂きます」
宣伝っていうと、あれか。配信を切るときにしたやつか。使いにくいスキルの使い方相談、オーダーメイド装備品、初めての方に試供品ポーション、って言ったな、うん。試供品で大成功、めっちゃ繁盛してます、ってね。意識を切り替えて、僕は言う。
「お話しを、お聞かせください」
と言ってもまぁ、大体全部解ったけれど………。
「私は、生まれつき獣人の魔法使いなんです。獣人の魔法使いなんて、ただの一般人以下の存在です。幼馴染の彼と一緒に冒険者になりましたが……………もう限界です。助けて下さい───」
彼氏クンが驚いている。多分、初めて「助けて」を言ったのだろう。彼氏クンの目が、少しの嫉妬の光を宿していた。
「そこの彼氏さん、そんな目を向けないで下さい。先程の空気感からすると、パーティーの脱退などの問題で揉めていたのでしょうか?お客様、素晴らしい彼氏をお持ちですね。どうしても夢を叶えてあげたい、どうしても一緒に冒険者になりたい、そんな願いが感じられる素材の装備品です」
おや、お互いに顔が赤くなっているぞ?え、これでお付き合いしてないの?え、うっそだぁ~、私の恋愛センサーが反応しているぞ!?お互いに矢印ぞ!?これで付き合ってないん?ええ……………。なんだろう、これ以上深堀りしたら焼けるわ。大火傷だわ。僕知ってる。こういうのって、深堀りしたら絶対に『砂糖を吐く』ことになるんだ。
「それはさておき、お客様の体質を調べさせて頂いても宜しいですか?」
あ、家に帰んなきゃ鍛冶とかは出来ないや………。裁縫でどうにか出来るかな?いや、そもそも精密検査するのに、広場が必要か。結局、家に帰んないといけないな。瞬間的にするべきことを考えつつ、返答を待つ。はたして返答は───。
「はい。胸を張って、彼と冒険に行けるようにして下さい」
「任せて下さい」
僕は、ニコリと微笑んだ。
200文字なのに、内容が薄い、だと!?




