14ページめ
『エヴァンゲリオン』の固有名詞を使わせていただきました。
ポーチを2つ作って、片方に本を収納する。量が量だけに、とてつもなく重労働だった。その後、みんなにお別れの挨拶周りをしていく。みんな、何故か合うたびにウルフの素材を渡してきた。選別だって、解ってるんだけどね。それにしても、多い。ポーチの重量制限内に収まるかな?
なるべく短い時間で挨拶を済ませて、アークの元ヘ戻る。
ゴン………。ゴン………。ゴン………。
…………………………。
「『零号機』か」
思わず言ってしまった。
『ああ、カイトか』
今更爽やかに言ったところで、あの痴態は取り返せないと思う。けれども、僕は優しいから言わないのだ。
『今更爽やかに言ったところで、あの痴態は取り返せないですよ?』
「ほぉうまさぁーん!?」
気遣いという言葉を覚えて!?
頭が痛い。もう、なんかツッコミに疲れた。
「今まで………」
うっ。まだ、泣けない。全力で涙をこらえる。笑ってだ。お別れは、笑って。
「ありがとうございました」
笑えていたか、解らない。けれど、アークがブラックオーガの素材を取り出してきたので、涙は引っ込んでしまった。選別にしては、いいものすぎるんだよなぁ。でも、それも含めてアークっぽい。
「では、皆さん。お元気で」
見送りに来たみんなに、最後の挨拶をする。
「あ、そうだ。法魔さんは、ここに残って、アーク達を手伝って。助けては欲しい時には呼ぶから」
笑えているだろうか?泣き出しそうだ。別れたくない。誰にも、泣いている姿を見られたく無い。
「えーとね、これを魔法の合成の参考にして」
そう言って、『科学』の本や『異能バトル』系の本を法魔さんに渡す。
『頂けません。本は、御主人の大切な物です』
いや、本当にもらってほしい。法魔さんなら、自分で気づいて、僕なんかじゃできないような魔法を見せてくれると思うから。ああ~。なんか、法魔さんにも愛着が湧いちゃったかもしれない。みんなを傷つけた事は許せない。けれども、彼が創った魔法を見たいというのも事実だ。
「それを参考にして新しい魔法を創って。これは命令です」
そう言うと、法魔さんは諦めたような顔をした。
『承りました。では、私からも選別を』
法魔さんは目を瞑って、ナニカに魔力を集中させた。そして、『解りました』、と言うと、僕の持っていた本の一冊に魔法陣を描いた。何をしたのかを訊いたが、答えてくれない。ただ、『読んでのお楽しみです』と言うだけだ。少し、楽しみが増えたかもしれない。法魔さんも、見送りの和に加わった。
多分、これが最後の言葉だ。
「皆さん。さようなら」
涙を堪えてそう言って、僕は家族に背を向けた。
序章終了です!!
やっと開店できます!!(もう少しかかる模様)
別作を執筆させていただきます。しばらく更新できないです。誠に申し訳ありません。




