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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第2章~誕生編~

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まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(考えよう、探してみよう、作ってみよう⑪)



どうやらフルクトースの実というのはシナウスの国ではあまり生息されていない希少な甘味料だったのだと、シロップもとい正式名称がフルクトースと判明したこの実に私は喜びを噛み締めつつこの実について知っていたシナウスの説明を聞く。


まず彼の国の甘味料の主な原材料は私も良く知るサトウキビである。この事実はソーシャルゲームであの国を客観的に見てきた私も知っている事実だ。


実際に農作業の項目にもあって中盤からサトウキビ畑を耕したこともあるから間違いないね。


「糖度ですがフルクトースの実の粉はサトウキビでとれた砂糖と同等の甘みを持ち、且つ砂糖よりコクがあるのが特徴です。でも、驚きました。長い間時間をかけてこの木を栽培出来るように改良していたとは・・・。この話しをすれば王や皆驚くでしょうね。」

「そんなに凄い事なの?」

「ええ、そもそもこの木はとても繊細でよく病気を起こすんです。ようやく収穫にこぎつけても収穫時の際の木に負担をかける振動や些細な刃物の傷1つつけただけでその木は枯れてしまうといわれています。」


なんだそれ、偉いデリケートだな、前世で言うと山椒の木並みじゃん。

あれも気温や剪定、収穫の時でさえ気を付けないと突然枯れちゃうらしいということを昔農業体験の際、その村の1人が言っていたことを聞いたことがある。


という事は、そんな栽培が難しい植物を改良して成功させたあの村長さんのお父さんは本当に凄い人なんだな。

あの時はなんてことなくそのまま話しを聞いていたが、村の人が未だ親しみを込めて彼を村長といっている理由が理解できた。


今度あの村へ行くときは私も村長と呼ばせていただこう・・・息子さんには悪いけど。


「ということは、これはサトウキビと同等の品物・・・いや、違う。シナウス達には希少価値のあるものということはこれは他にも何かあるっていうこと?」

「そうです。姉様、この白い粉には魔力0というのが見えましたか?」


シナウスの言葉にこっくりと頷くと、彼はそれを見て話しを進めた。


「そう、これは魔力が全くないサトウキビと同等の代物です。ですが、これは魔力を帯びることが出来るんです。」

「魔力を?」


ん?どゆこと?

首を傾げれば、シナウスは私に断りをいれて机の中にしまっていた核を白と黒1つずつ取り出して机に置いた。

「実際に見て貰ったほうがいいですね。姉様何か器をお持ちですか?」

「器?これでいい?」


そう言って空間収納から何の効果もないただの白い深めの器を2つ取り出す。

それを渡すとシナウスはそれぞれ核を器に入れる。

そして、流れる動作でひょいっと私を抱き上げ、私が見やすいようにシナウスが椅子で座った彼の太ももを椅子代わりに座らせて後ろから抱きしめられる。


急な至近距離に「ひょっ!」っと情けない声を出したが、彼は気にせず私を抱えたままそのまま説明に入る。


「まず、こちらの白い方は人の手で取りだした物です。勿論これに魔力を送ると・・・。」


そう言いながらシナウスは右の人差し指で白い核に触ると、触った箇所からサラサラと白い粉へと変わる。その変化に思わず目をぱちくりさせた。


「私とは出来方が違う・・・大きな爆発音がしないのはなんで?」

「これを粉末するために必要な魔力はそんなにいらないんですよ。大体ですが魔力量は20~30ほどでこのような変化が見られます。それ以上の量の魔力を一気に入れると先ほど姉様が体験した膨張爆発が起こります。」


確かに、私の魔力は絶賛蓄積中で一般の人から見れば底なしに近い量なので何気なしにただ単に巡らせた魔力は量も多かった。数値化するならば大体300~400だと思うから10倍の負荷がかかればそりゃあんな派手に爆発もするかと納得した。


「これは魔力で変化を起こしただけなので、魔力は吸収されず魔力のない粉です。ですがこちらの黒い核は違います。そうですね・・・魔力は先ほどと同じ水の魔力を通しますから見ていてください。」

そう言って先ほどと同じように核に指がふれ魔力を通し始めた途端、またも同じようにサラサラと粉へを変わる。

その途端大きな見た目にティリエスは気づく。


「色が変わった・・・。青い色ということは、もしかして魔力の種類によって色が変化して粉砕されるんですか?」

「そうです。これがまず大きな特徴です。姉様、鑑定して見て下さい。」


シナウスに言われ、ティリエスは鑑定を発動させてその青い粉を見つめる。


フルクトースの粉(水魔力250)→ルル村でとれる乾燥したフルクトースの実の核が魔力と反応して粉砕したもの。完熟後自然に落ちた核が日光にさらされたことで半透明から黒色へ変化している。魔力反応で起こる現象でその際魔力が吸収され魔力が留まる。吸収し続ける為魔力の供給を停止させた途端粉砕動作が始まり、一度粉砕すると魔力を吸収されなくなるため魔力の量を調節して粉へ変化させることが出来る。魔力の量は色の淡濃で確認することが出来、吸収された量が少ないと淡い色合いに量が多いと色が濃い色合いと分かる。一方で魔力を帯びるが味に変化はなく甘味で味も一定であるため扱いやすく、主に魔力疾患や魔力不足の症状に陥った際の薬の材料の1つとして使用される。




「こんなに凄いものだったんだ・・・。」

鑑定を読んだ後、思わずつぶやく。

ほんの先程まで、お金のかかる厄介者として扱われていたのに蓋を開ければこんなに素晴らしいものだったなんて!


砂糖だけではなく、薬としても扱える。まさに一石二鳥いや一石三鳥ではないか!



「姉様。これはきっと姉様にとって良い代物かと思われますが・・・あまり目立ちたくないのならこのまま知らないフリをするのも1つの手ですが・・・その表情をみるからにそれは考えてませんね?」

「うん!全然全く知らんぷりするつもりない!これは是非とも有効活用できるように話しを進めたいわ!」

「フフ、そうですね姉様ならきっとそう言うと思ってました。それでどうなさいますか?効能や可能性を伝えつつ大人を動かすにはそれ相応に骨が折れると思いますが?」


瞳をキラキラどころかギラギラさせているであろう私にシナウスは小さく笑いながら私に質問する。

私は、その質問に口を開いた。


「大丈夫、私に良い考えがあります。」


悪だくみを思いついた私はニヤリと笑って、そう彼に言ったのだった。



いつも読んで頂きありがとうございます。投稿のお知らせについてこちらへ失礼します。

毎週水曜日・土曜日投稿していますが、急ですみませんが来週からの投稿予定を毎週金曜日、可能なら日曜日に投稿する予定へ変更させていただくことにしました。理由はスランプで・・・すみません嘘ですごめんなさい。正直に申し上げますと地方で働く人ならあるあるな件なんですが、昨日からかなり雪が積もってしまいまして・・・朝、早く起きないと仕事先へ遅刻してしまうという事態が発生しつつ。(いつもは車で15分で行ける道が60分もかかる道のりに・・・。朝5時起きで今の時間まで起きて平日は・・・まずいという事に気が付きました。)

急ですみません、私情になりますがご了承お願いします。


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