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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第2章~誕生編~

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まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(大好きな皆に恩返ししよう、そうしよう。㊵)

これにてソシャゲ昔話終了・・・長かった!





『――――、こうして僕達は瘴気を退くことができ後は姉様のご存じの通り僕達と魔王、いえ、キ族の方たちと共存することになりました。初めは、やはり(わだかま)りもありましたが、彼らは私達の国の民として今ではとても良い関係を築けています。』


へぇ、ゲームでは彼らの名前は知っていたけど・・・キ族っていうのは知らなかったなぁ。


シナウスの話しを相槌を打ちながら、私はここで初めて元魔王達の本来の種族の名前を知る。

彼らはシナウス達に敗北をして本来の姿を取り戻していた。

男性には頭に2つの角を持ち女性は頭に1つの角、大多数は漆黒の髪ではあるが大人は必ずと言っていいほどメッシュが入っているのが主な特徴だったと記憶している。



とりあえず今、私が言えること。それは・・・。



あの時選択間違えなくて良かったぁぁぁぁ!!!


最期の選択は実際に悩んで思わず②を選択しそうになった。だって雰囲気がもうそんな風に盛り上がっていたから正直周りの熱にあてられて流されそうになった。


元魔王君、本当グッジョブ!君が本当いなかったら私、違う選択してたよぉ!


今更になって事の重大さに気が付いたティリエスは、それはもう内心とても動揺し締め付けられる衝動に加え痛いぐらいに鼓動を早くさせている自分の心臓に殺されかけていた。


他人の人生、それに加え人の生き死にを知らず知らずの内ではあるが選択をしていたその事が自分の胸に重くのしかかったのだ。


こんな風なこともう2度と経験したくない・・・したくないけれど・・・だけど。


ティリエスは相変わらず微笑んで隣に座っているシナウスを見つめて、痛む心臓を耐えるように両手供拳を作り力強く握る。


私は公爵家の娘、きっとこんな選択を強いられることが来るかもしれない。

公爵家の領地にいる民、懇意にしている人達、私達の代わりに剣となり盾となる騎士達。


そして、シナウス達不思議な縁で結ばれたもう一つの家族、仲間たちに残酷な選択をしなくてはいけないことがあるのかもしれない。





この痛みはきっと忘れてはいないものだ。そして、私はもっとよりよい選択を考える、その為には世の理を知り、先を見通せる人間にならないと・・・。


うぅ・・・大きな肩書っていうのは本当に怖いなぁ・・・。でもまぁ、公爵家という肩書で生まれたのだからそこは受け入れないとね・・・うん。

あ、そうそう・・・一番聞きたいことを聞かねば。


「シナウス達があの世界で生きていてこうして互いに生きていると分かった上で初めの質問に戻るんだけどどうしてこうやって私達は出会う事が出来たの?」

「・・・姉様が死んでしまったあの日。」


あの日も僕達は普通にいつもように過ごしていました。僕もいつものように薬草の良し悪しの選別をしていました。

突然でした。

頭の中にここではない、別の世界の光景が頭の中に浮かんできたんです。

そして映像は黒い手が目の前にいる女性の背中を躊躇なく押している光景で、体勢を崩した女性は前に倒れそのまま大きなものに―――。



見たことがない女性でしたが、僕達は瞬時に悟ったんです。あれは、ここにある器の姿ではない本物の姉様なんだと。


突然の姉様の命の危機に僕達一同はその一部始終の映像を見せられ大きな動揺が広がりました。

中には悲鳴を上げパニックに陥った者もいました。


頭上の小さな音を拾った時には、頭上のガラス板は割られ剥がれ落ちた場所を見れば黒くぽっかり穴が開いた状態になっていました。そこから、貴女を死へと追いやった黒い手がぬるりと入り、姉様の(アバター)を捉えどこかへ連れて行こうとしていました。




「事の騒動にいち早く気が付いたのは元魔王でした。姉様の存在が急速に消え黒い手が姉様と器をもって別の世界に行こうとしていると。元魔王、彼は彼の固有魔法である【楔】を使い姉様の魂と箱庭にいる器を繋ぎ僕達のいる箱庭が離れないように、けれど相手の力が強く制御が出来ない。そこで僕達は姉様が引っ張られる場所へ僕達も時空転移をできるように姉様を追い駆ける形で時空魔法を発動させました。けれど結局最後の最後で器が姉様の元へ行ってしまったので・・・概ね成功しましたが追跡が叶わず箱庭とここ(世界)との時空に()()が生じてしまう結果となってしまい、僕達はこうしてズレが合わさる時にしかここへ来ることが出来ないのです。」


「そうだったんだ・・・。」


シナウスの話しに私は相槌を打ちながら彼の話しにも出てきた最期に見た黒い手を思い出す。

やはり、見間違いではなく私達は誰かに故意に落とされたという事実を知ったのだ。


「シナウスはその黒い手の人の顔は見れなかった?」

「はい・・・。暗くてシルエットぐらいしか・・・あの体格から見て女性に僕は思えました。姉様は何か心当たりでも?」

「すぐには・・・、でも正直別世界にやってくるきっかけになったという事だし。もしかして瘴気とか?」


ある可能性に私はシナウスに問いかけると、小さく首を横に振られた。


「あれではないでしょうね、あれならきっと呑み込んで貴女を魂ごと消滅させると思います。貴女はあいつにとって脅威ですから。」


それもそうかとシナウスの言葉に納得した私は、これ以上考えるのを辞めた。分からない者同士が集まっても結局真相はわからないのだから。


それと、もう1つ聞きたくなったある事を聞くため、私は口を開いた。


「でも、シナウス。シナウス達は・・・その、帰りたかったんじゃない?故郷に・・・いいの?」


彼らは元々自分達の星を守るためあの箱庭を作り、作戦が成功すれば元の世界に帰るつもりだったはずだ。それを自分を追い駆ける為に使ってしまっている。そんなことして良かったのだろうか、後悔してないのだろうか?


それを聞いたシナウスはきょとんとしてそして破顔した。


「まさか!姉様をあのまま独りで行かせてのうのうと帰るなんてこと僕達はするはずがないし、後悔はしてません!箱庭で戦いが終わってすぐに魔法を使わなかったのはどうしてだと思います?姉様が居たからですよ!僕達は貴女が許す限り一緒にいたいって思っていたんですから。」


「そっか・・・ありがとう。」


感謝を述べた私にシナウスはふふっと小さく笑い更に彼は言葉を続けた。


「それにしても、流石姉様です。」

「ん?何が?」

「だって、本来なら僕達が会えるのは30年先とも言われていたんですけど。貴女がとても早い段階で魔力の器の容量を規格外に大きくしてくれたからこうして早くに貴女と繋がり時空の裂け目を修復できたお陰で3年という月日で会えるようになったんですから。本当に姉様は子供になっても流石です!凄いです!」


魔力の容量?

時空の裂け目の修復?



・・・・ん?




「・・・・ん?どゆこと??」


シナウスの言葉に私は良く分からず首を傾げたのだった。




いつも読んで頂きありがとうございます。

裏設定:キ族の元魔王達。助け出されたのは元魔王含め、150人。男性は90人女性は60人助け出されました。その中にシナウス達のように10代前半の子供達も含まれています。メッシュの話しがありましたがあれは彼らのおしゃれではなく成人の証。18歳の儀式で無事成人を迎えたことに感謝と祈りを捧げ髪の一部を染めるというモノ。

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