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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第2章~誕生編~

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まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(大好きな皆に恩返ししよう、そうしよう。㉞)

長文が書けない自分にやきもきする今日この頃。すみませんとしか言えない・・・。



『まさか、本当にドラゴンが出てくるとはな。』

『ええ、ドラゴンの特徴と文献を照らし合わせてみる限りニーズヘッグでしょう。知能がありますが獰猛で残忍と伝えられています。』

『・・・対話での解決は無理か。』


黒炎を口からちろちろと見せてはこちらをジッと捉えているドラゴンを見ている総督は諦めて小さくため息を吐いた。


ニーズヘッグの体長は要塞より少し小さいぐらい大体ではあるが18~20m程度だ。だが人間でいえば恐ろしくでかくあの口だけで大の男を一度で何人食う事が出来るだろうか。


誰もがまだ遠くにいるというにその存在だけで恐怖で身体が震える、けれど(すんで)の所で誰もがその場に踏みとどまる。


シナウスは開始時間になるまでに出来るだけドラゴンを鑑定する。何か弱点がないか短時間で叩き込んだ知識と能力で分析を試みる・・・がしかし。



駄目だ・・・弱点が見当たらないっ。


それ以上に敵の防御力・魔力・力何もかもが桁違いなことに、ぐっと奥歯を噛み締める。

強く噛み締めたせいか口の中から血の匂いが広がるが、シナウスは気にすることもなくジッとただ不気味に立つドラコンを睨みつけ続けた。


作戦も自分たちなりに考えた・・・けれど実際対峙したドラゴン、ニーズヘッグは物理攻撃の耐性が強く、また弱体化が効かない体質・・・そして何より体力も桁違い数値が浮かび上がる。

唯一魔法攻撃が見込めるだろうが騎士達物理特化の仲間が多く魔法師の数が少ない。

魔法師達に攻撃のみに転じたところで彼らを護り、そして敵からの攻撃を退けることが難しい。



魔法を発動させるのにどうしても精神統一する時間ができてしまう。威力の強い魔法を発動させればその時間も長くその場に拘束され無防備になるのだ。


『恐らく、相手もこちらの攻撃の要を理解しているんでしょう。魔法師が魔法を発動させようとすれば真っ先に攻撃する腹積もりの様です。』


にやりと笑いながらも、その眼が魔法師達のいる方へと視線を向けているのがシナウスの場合鑑定の能力で解ってしまうため嫌でも相手は知能があると理解してしまう。


暗殺部隊(アサシン)で気配を消し奇襲はかけれそうか?』

『それも得策ではありません。皮膚一帯は強い酸性の毒の粘膜で覆われています、こちらの方が甚大な被害が予想されます。』


シナウスの言葉に総督は顔をしかめながら何かを考え始める。

『自分達はせいぜいオトリ程度ということか・・・。騎士、兵士達に毒の回復薬、酸性に強い鎧に変えるか今の装備品に保護膜剤を塗るように伝達してくれ。魔法師はまず自分達に防御、毒の耐性魔法を優先にかけた後攻撃に入るように伝えてくれ。』


近くにいた兵士と魔法師にそう伝えると彼らは返事をし、伝達へと走り出す。

その背中を見つめた後総督は大きくため息を吐いた。


『全く、どうして後に引けないこういう時に限って伝説級の魔物と対峙することになるんだ?』

『本当に。本当・・・この箱庭は僕達に優しくありませんね。』

総督の言葉にシナウスは強く同意する・・・と空から音が聞こえてくる。



『ま、間に合っったー!!』

頭上から姉様の声が聞こえてくる、相変わらず緊張感のない喋り方だ。


『残業おつかれ。』

『ありがとう・・・げぇ!先にニーズヘッグなの!まじかー。それなら―――。』


姉様の声にほんの少しだけ不安が和らぐ、とふとみれば頭上から何時ものように降臨する姉様の器が動き始める。

何時もは彼女は前線には行かない、彼女は後方で指示を出し自分達の補助を行い攻撃などはたまに行う程度だ。でもそれで今まで自分達は重症になることはあれど死ぬことはなかった。

それだけ彼女の補助魔法はとても強力だったからだ。


『姉様どうなさるつもりですか?』

と、頭の中に今日の陣地配置の命令が浮かびあがりこれには誰もが息をのんだ。


『これは・・・こんな配置認められません!』

シナウスは降りてこちらへ歩みを進める器に向かって声を荒げる。だが勿論彼女の器は所詮それだけの存在、聞く耳を持たず作業をただひたすら進めるだけだ。


『姉様考え直してください!僕達は覚悟を決めているんです!だから貴女がそんな場所に行く必要はないんです!』


今回姉様が決めた配置と命令内容。


何種類か協力者が自分達を思い通りに動かすための命令文があり、そして配置も協力者が決めようと思えば1から10まで決めることが出来る。いつもならそんな風に雁字搦(がんじがら)めにすることはなかった。


だが今回は姉様の器が最前線へ配置され後は拠点の要塞で後方という配置だった。騎士と兵士は魔法師の前で護りを固め、魔法師は防御魔法そして回復魔法を徹するという決められた内容だった。


そして、今回自分達に課せられた命令内容は【命を大事に】というモノ。


【命を大事に】というのはその言葉の通り攻撃に転じることなくただ護りの為に行動を行う。

それは協力者がどんな状況に陥ってしまっても自分達の命を優先にするモノだ。

つまり、姉様に対して共闘も補助も行わない見捨てる行為に等しい命令だった。


命令を受諾した自分達の身体が拠点の中へと歩み始める。


『ま、待って、待って!姉様!!僕もっ僕も一緒に!!一緒に貴女と戦わせてください!!どうか!!』


自分の意思とは関係なく歩み始めた止まらない身体に抗えず聞いてくれなくても声だけを荒げる。他の仲間もそうだ、誰1人自由に動けない身体をどうにかして抗おうとして結局拠点の中へ押し込められていく。


そうして結果誰ひとりいなくなった前線は彼女1人だけとなるとまた頭上から緊張感のない声が聞こえてくる。





『うん、よし!これでやってやるぞーと。』

『へぇイベントの大詰め?・・・え?何?・・・これソロプレイだっけ?』

『そ。タイマン勝負。』

『え?何それ自殺行為?勝てるの?』


相手の声にんーーーー?と間抜けな声が響く。そして少しの間が出来た後。




『負ける気がしない。課金なだけに。』


断言した声は何時もの声ではなく凛としてはっきりとした声だった。







いつも読んで頂きありがとうございます。

裏設定:今回出てきた命令文→命を大事にの命令の他に全力で戦え・前(又は後ろ)の敵をたおせ・集中攻撃を行え等命令は12ほどあり、陣営に分けて命令を変えることも可能ですが今回は命を大事にの一択。


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