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隣国ベータグシムだ!

主人公達はやっと……

 


 俺達は、盗賊団が貯めた金銀財宝(おたから)と、盗賊共の首級や装備品等を回収していった。


 そして、盗賊団という事で、それなりの覚悟を持って探したが、ホッとした。


「どうやら、囚われた人達(おんな)は居ないみたいだな」


 そして、俺達は盗賊団のアジトだった洞窟から出た。


「どうした? 数が多いから救援か?」

「……良かった。怪我はしていないみたいね」

「いいや。片付けて来た」

「「……は!?」」

「だから、片付けた」

「マジか!?」

「本当に?」

「ああ。そういう訳で、回収した金銀財宝だが、約束通りに2割な」


 そう言って、今回の金銀財宝を全て出す。


 ちょっと長い協議の結果、お互いに納得する形で報酬を分ける事が出来た。


 都市に戻る途中に、俺は「漫画とかだったら、もう1つぐらいイベントが起こるよな」と、思っていたが……無かった。


 ……まあ、漫画でもあるまし、幾ら異世界でも、そんなに「イベント」は起きないよな。


 何とか時間内に都市に戻る事は出来た俺達は、逃げようとしたルドフとハースを拘束して冒険者ギルドに行った。

 予想通り、隣接する酒場には多くの冒険者達が飲み食いしていたが、カウンターの方は閑散としていた。


「あら、ゼン達に、ルドフとハース。

 どうしたのですか?」

「ちょっとした報告をしたいけど、ギルドマスターの面会は出来るかな?」

「ギルドマスターに?」

「ああ」

「本来はギルドマスターには簡単に会えないのは分かっているわよね?」

「勿論」

「それでも?」

「報告内容は、盗賊団に関する事だ」

「……分かったわ」


 10分後、逃亡を諦めてぐったりしているルドフとハースを歩かせて、3階のギルドマスター用の応接室で待つ事になった。


 勿論、身長差も有り、今回も眼福でした。

 刺繍されたクマしゃんが可愛いかったよ。


 ……しかし、あんな子供用の刺繍入りの、女性用「大人」下着を、売り場の何処に置いてあるのだろうか?


 応接室で待つ事20分でギルドマスターと先程の受付嬢が入ってきた。


「盗賊団に関する報告だと聞いたが?」

「単刀直入に言うと、盗賊団は俺達で潰した」

「お前達3人は今日Cランクになったばかりだし、そこの2人はまだDランクの筈だが?」

「この国の騎士団長が、仮に今日冒険者になったとする」

「あ、ああ」

「では、冒険者になった元騎士団長は戦闘力もGランクになるのか?」

「……なる程な。それで、ギルドマスターのオレの面会希望の理由は?」

「既に盗賊団の討伐の為に拘束されている冒険者の数は?」

「……聞いてどうする?」

「いきなり後ろからブスりが嫌だから、ちょっと渡しておこうかと」

「……分かった。8人だ」

「一律で、1人金貨1枚な」


 俺はマジックバッグ……(略)……から金貨10枚出す。


「2枚多いぞ」

「ギルドマスターと、そこの受付嬢さんの分」

「……受け取ろう」

「頂きますね」


 面倒事は終わったな。


「……所で」

「何?」

「そこで、拘束されてぐったりした2人は?」

「先程、俺がギルドマスターに面会すると言ったら、逃げようとしたから拘束した」

「面倒事から逃げようとした訳か」

「楽だけしようなんて、ダメだろ?」

「……確かにな」


 こうして、根回しが終わった俺達は応接室を後にして、俺達は上から数えて3番目ぐらいまで大きさの宝石を幾つか残して、残りは盗賊共の首級と一緒に売った。

 合計が白金貨1枚を超えたよ。


 ……勿論、ルドフとハースは解放済みだ。


 翌日からは、またリンとランは森に行き、軽く採取と討伐をした後は戦闘訓練をして貰い、俺は森の奥に行って高値のモンスターを討伐していった。


 更に数日後に俺達の新しい装備品が出来た。


「素晴らしい出来だ」

「当然だ!」


 軽く外見のデザインを言うと、俺は大正時代的なRPGの男主人公な感じだな。

 武器は、勿論「太刀」で、鞘は黒色を基本にして両端に黄金を、全体に青色の飾り意匠が施されている。


 リンは、忍装束の上に、それを隠す様にパンツドレスを着ている感じだな。

 因みに、パンツドレスを簡単に言うと女性用のドレスなのだが、前から見たら「男装」で、横と後ろから見たら「ドレス」なのが、パンツドレスだ。

 武器は、小太刀二刀流で、鞘は俺と同じで基本は黒色だが、両端を金色で、全体に紫色の飾り意匠が施されている。


 ランは、捻りも無く「格闘娘」だ。

 デザインのイメージ的には「ストⅡ」よりも「ドラ○エ」に近いな。

 ただ、それだとランの身体のラインが丸分かりだから、リンと同じくドレスみたいな上着を着ている。

 武器は、両腕の手甲と両足の具足で、魔力を流すと物理的力場と共に風の爪が発生する。

 つまり、建物等の人工物から岩等の自然物に刺さり、魔力量に応じてランの体重から俺達3人分も支えられる訳だ。

 色の配分は、俺やリンと同じで基本は黒色だが、両端を金色で、全体に緑色の飾り意匠が施されている。


 代金だが、何処かの建築系バラエティーみたいに合計が、大金貨9枚、金貨9枚、大銀貨9枚、銀貨7枚だった。

 白金貨1枚出して「釣りは要らねえ」って言ってやった。

 因みに、防具で布系は奥さんが担当して、鉄とかの鉱物系は息子が担当らしい。

 だから、奥さんも店番をしていなかったのか。


「……行こうか」

「はい、ゼン様」

「はいであります、ゼン殿!」


 ドノバンの工房を後にした俺達は冒険者ギルドに行き、明日、出発する事を伝えた。

 序(つい)でに、今まで討伐したモンスターを換金したら、まあまあの稼ぎになった。


 翌日、宿屋をチェックアウトをすると、都市を出る。

 移動手段は、エグゼのご機嫌取りも兼ねて俺達はエグゼに乗って国境を越えた。



「隣国ベータグシムだ!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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