美しいです、ゼン様!
お宝、お宝ー!
……流石に9人も護衛が居ると余裕が有るなぁ。
まあ、交代制だけどな。
後、リンとランは耳と尻尾を隠してお嬢様役をやっている。
だから、ギルドも許可した訳だ。
それと、商人に扮しているけど、中身はBランク冒険者の方々だ。
……多分、上手く盗賊共を動かす為の情報を裏で流したのだろう。
だから……
「動くな!」
「その荷台に辺境伯から国王に献上する宝物や白金貨が大量に載せてらしいな」
「荷台を守れ!」
はい、茶番劇が始まりましたが、向こうの数が18人居るから、数を揃えるか。
無詠唱で、コッソリと……
「雷撃弾九連」
「「「「がぁ……」」」」
これで、盗賊共の数が9人になるから1人1殺となるが、俺が担当する奴は生かしておいて、アジトを吐かせよう。
そして、ルドフとハースは俺の意図を察して生かして拘束した。
2人でやっているだけあって、察しも良く頭の回転も早いな。
緑林の疾風は、そこまでの余裕は無かったみたいだが、1人1殺は達成したみたいだ。
この後、数調整を勝手にやった責任を取って、盗賊共のアジトを吐かせる汚れ役を挙手したのだが、俺の手際を見て下げさせられた。
理由は、俺では意味も無いから、他の人に経験させる為らしい。
……まあ。 外見年齢の割には、確かに俺は慣れているからなぁ。
そんな訳で、Bランクは伊達ではなく、数調整を俺がしたとバレていました。
吐かせた所、警戒が必要なレベルの盗賊団だったみたいで、近日、盗賊団の討伐依頼を出す事が決まったみたいだ。
そして、その討伐を今回のBランク冒険者達が内定したらしい。
勿論、人数が足りないから補充目的で募集するみたいだ。
……でも、盗賊等の討伐は、原則として早い者勝ちなんだよなぁ。
残念ながら、この後は特に何も無く、昼に野営の真似事をして、目的地の町に到着して、ギルドが用意した宿屋に泊まるか、実費で自分が選んだ宿屋を泊まるかを選ばされるが、即答で実費を選んだ。
夜の内に盗賊団のアジトに行こうかと思ったけど、依頼に入っていない事だから止めた。
翌日、出発したが全くイベントが発生せずに都市に到着した。
「……最後に、冒険者ゼンをCランク冒険者と認めるものとする」
この冒険者ギルドでは、Cランクから授与式みたいにするらしい。
……照れるぜ。
冒険者ギルドで授与式が終わった後、直ぐに盗賊団のアジトに向かった。
「ラン、頑張るのですよ」
「頑張るであります!」
「1枚、噛ませろよ」
「足手まといにはならないわよ」
ルドフとハースが嗅ぎつけて付いて来た。
「……まあ、良いか。その代わり2割な」
「せめて3割」
「2割」
「……分かった、2割だ」
「交渉成立だな」
こうして、俺達3人と追加で2人が盗賊団のアジトに向かった。
「……普通に考えたら、Bランク冒険者が必要な盗賊団の討伐に、Cランク3人にDランク冒険者2人なんて無謀を通り越して自殺行為だよな」
「ゼンは、そう思っていないのだろ?」
「全くだな」
「凄い自信ね」
「事実だしな」
「ゼン様。それで、どうされますか?」
「2人は、どうしたい?」
「……流石に、アジトの中に入る度胸は無いな」
「私もよ」
「分かった。それなら俺達3人がアジトの中に入るから、アジトの外に出た奴を頼むな」
「分かった」
「分かったわ」
そして、俺達は盗賊団のアジトに到着したが、やっぱり洞窟を利用していた。
そして、俺は見張り番を狙う。
「雷撃弾二連」
ドサッ! ドサッ!
「じゃあ、言ってくるな」
散歩するかの様に、俺は盗賊団のアジトの洞窟に入っていった。
ルドフ&ハースside
「……入って行ったな」
「入ったわね」
「どう思う?」
「あの自信っぷりなら……」
「まあ、失敗しても、かなり数が削ってあるだろうから、楽に行けるな」
「……良いの?」
「何が?」
「囮みたいにして」
「別に問題は無いだろ。ゼン達に会ってまだ3日ぐらいだぜ?
そんな出会いなのに、あそこまで信じる方が甘いんだよ」
「確かにそうだけど……」
「心配するな。任された事はきちんとするし、その後、ゼン達が全滅したら、オレ達が後を継ぐだけだ」
「分かったわ」
ゼンside
実はまだ出入り口近くに居たりする。
「ゼン様、あの2人を殺す許可を」
「その必要は無い」
「しかし……」
「向こうが言っている事は間違っていないしな」
「……分かりました」
「それじゃあ、行こうか」
「はい、ゼン様」
「はいであります、ゼン殿!」
……リアルシューティングゲームは楽しいなぁ。
「雷撃弾六連」
「リン、左」
「はい!」
「……ラン、行け」
「はいであります!」
こういう時は、連発は6発までと決めている。
リボルバー式が6発だからだ。
そして、約5秒のリロード時間を課す。
これも、弾丸の交換時間だ。
そんな感じで、最奥まで行った。
「ガキ! てめぇ、何者だ?」
「……冒険者」
「……殺れ」
「「「うおぉーーー!」」」
「雷撃弾三連」
「「「……がっ」」」
「今だ!」
「見えているよ」
ザシュ!
「あ……」
盗賊団のボス、撃破。
……チン!
つい、時代劇的な見栄えの良い格好つけた納刀をしてしまった。
「美しいです、ゼン様!」
「……格好良いであります、ゼン殿!」
「さて、本番だ」
「はい!」
「であります!」
本番とは勿論、盗賊団が貯めた金銀財宝だよ。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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