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……こ、これを何処で!?

知る人ぞ知る名店。

 


 まだ午後2時ぐらいだから、真面目に働く冒険者は帰っていない。

 まあ、酔っ払いの冒険者は居るけどな。


 待つ事、30分後に……


「お待たせしました、ゼン様。カウンターにて精算します」

「分かった」


 俺と桃尻受付嬢フリナさんと、カウンターに向かう。


「……と、なりますから事後承諾の依頼達成も含めて、合計で大金貨8枚と金貨5枚に大銀貨7枚に銀貨3枚になりますが、如何しますか?」

「……黒獅子ブラックレオンと、白豹ホワイトジャガーと、魔毒蛇ポイズンボアの牙と皮と魔石以外を売却で」

「畏まりました。では、合計で大金貨3枚と金貨1枚に大銀貨3枚に銀貨8枚になりますが、よろしいでしょうか?」

「ああ」

「では、冒険者カードを……はい、お返しします。では、この紙を解体場のギリガさんに渡してください。それと報酬です」

「分かった」


 俺は、合計で大金貨3枚と金貨1枚に大銀貨3枚に銀貨8枚を受け取り、桃尻受付嬢フリナさんから貰った紙を持って解体場に行き、ギリガのおっちゃんに紙を渡す。


「……やっぱり売らなかったか」

「分かっていた?」

「まあな。坊主の装備を見たら……な」

「……そっか」


 売らなかった素材と魔石を受け取るとマジックバッグに見せ掛けた「倉庫」に仕舞い、ギリガのおっちゃんに大銀貨1枚を放り投げる。


「坊主、これは?」

「頑張ってくれたお礼だよ。今夜の仕事上がりの1杯に使ってくれ」

「……ありがとうな! それと坊主!」

「何?」

「装備なら、此処に行きな」


 そう言うと紙を渡された。

 中を確認すると簡単な地図が書かれていた。


「儂の紹介で来た、で通る」

「分かった。行ってみる」


 そう言って解体場を後にしたのだが、桃尻受付嬢フリナさんに捕まり、また3階に連行されるが……


 桃尻受付嬢フリナさん、紫の総レースをありがとうございます!


 応接室で待っていると、15分後にギルドマスターが入ってきた。


「質問なんだが……」

「王国騎士団長が、騎士団長を辞めて冒険者になった場合でもGランクからスタートだが、実力までGランクでは無い……が答えだ」

「……その強さは……分かった。帰って良いぞ」


 ……桃尻受付嬢フリナさんの胸部装甲は「林檎」だった。


 装備の方は、ロザリアとリンは居ないから明日にして、俺は宝飾店に向かった。


「……こ、これを何処で!?」

「とりあえず、犯罪に手を染めて入手したもんじゃない」

「畏まりました。それで……」

「両方とも首飾りで」


 俺は、大雑把に紙に書いて、スタッフと相談しつつデザインを決めた。


「こんな感じだな」

「畏まりました。それでは、1週間後にお越しください」

「分かった」


 前払いで支払いを済ました俺が宿屋に戻ると、ロザリアとリンも既に戻っていた。

 因みに、首飾りの代金は2人合わせて大金貨1枚と金貨8枚と大銀貨3枚だ。 


 宿屋で、夕食を美味しく頂き、お湯で身体を拭く、リンに睡眠魔法、部屋に遮音魔法を掛ける、ロザリアの華は赤い雫を落とし咲き乱れる、そして寝る……の流れで翌日を迎える。

 勿論、朝になれば俺やロザリアにベッドのシーツ等には洗浄クリーンを掛けてある。


 3人で朝食を食べ終わるとロザリアとリンに話をした。


「今日は、3人の装備を調える事にする」

「……分かったわ」

「分かりました」


 昨日、ギリガのおっちゃんから貰った地図を見ながら店に辿り着くと入る。


「……坊主や小娘に売るもんは無いぞ」

「ギリガのおっちゃんから紹介された」

「……それなら話は別だ」


 作ってくれる事が分かり、マジックバッグに見せ掛けて「倉庫」から素材を出す。


「坊主! マジックバ……いや、何でもない」


 防具屋のおっちゃんが、俺達の身体の採寸をし、戦い方を聞きデザインの好みを聞いて終わると、10日後に来いと言われた。


「次は武器屋だな」

「……隣で助かったわ」

「そうですね」


 隣の武器屋に入ると、やはり、「坊主や小娘に売るもんは無い」と言われたが、ギリガのおっちゃんの紹介だと言ったら納得した。


 それで、色々と細かく聞かれて、マジックバッグから……の一連の流れで、素材を渡す。


「10日後に来い」

「分かった」


 色々と話し合った為に、もうすぐ昼だ。

 俺達は、適当な飯屋に入る。

 適当に俺達はテーブルの椅子に座り、俺が「ランチ3つ」とオーダーした。


 いやな。俺がこう言わないと、ロザリアもリンも奴隷食とかをオーダーしようとするから。


「命令。この様な食事で、各々が自由に選ぶ場合は、自身の身分や立場を考慮する事を禁ずる」

「……それなら遠慮しないわよ」

「構わないよ。それと、リンもだ」

「畏まりました」


 ……それなりに美味しかったが、イベントはこの後に起きた。


「良い女を連れているじゃないか。

 ……ガキは消えな」

「断わる」

「ガキ、死にてえのか?」

「ゴブリンに勝てる様になってから粋がるんだな」

「……殺す!」


 ……煽り耐性が無え!


「……金貨75枚と大銀貨9枚になります」

「分かった」


 飯屋で絡んだチンピラの全財産と鉱山労働の先払いを合わせた金貨75枚と大銀貨9枚を受け取ると、冒険者ギルドを後にした。


 この世界には、奴隷法の強盗罪というモノがある。

 先ず、基本的には、奴隷法に違反すれば、国王や教皇という身分の者でも「お縄」になる。

 それで、この「奴隷法の強盗罪」とは、お互いの身分や立場に関係無く、奴隷の主に対して、金銭以外の方法で、その奴隷を手に入れようとした時点で犯罪は成立し、その者は「お縄」となる。

 つまり、今回は「お前の奴隷を(金銭以外の方法で)寄越せ」と言った事になり、この時点で「奴隷法の強盗罪」が成立する。

 そして、この違反者には罰金制が適用され、その奴隷を入手した時の代金と、身に付けていた装備品の代金を足したお金の3倍を払う義務が発生する。

 因みに、奴隷の価格は商業ギルドで買い主が同行すれば知る事が出来る。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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