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酒人
東京郊外で起きたハニクと乙原の事件。対倣社は話し終えてぐったりしている乙原を捕らえ、二十日ちょっと監禁していた。周りは私たちの気も知らないで、あいつは死んだなと口々に言っていた。
壱班は暗く沈んでいた。
しかし、吉報は突如舞い込んでくる。
「なあ古知丸!上(重役たち)が乙原の処分を取り消したって!」
部屋に楡俣先輩がやってきた。
「あっよかった。取り消されたんですね」
心の底から安心した。
私の大切な大切な後輩を上が殺したら、どんなことになっていただろうか。自分でも何するかわかんないし。
ガチャ!
「にれまたしぇんぱぁい。もえ〜」
!?
な、なんだ!?
「ようもなく、はいってみたよ〜」
誰だと思ったら、同期の杉原だった。
「酒臭さっ!?お前!今日は飲んだらいけない日だろ!」
「のんれまへんよ〜」
「飲んでるだろ!?ベロベロじゃねぇか!」
「らいじょーぶれすよ。任務ないれすから」
「いやあるかもしれないだろ。こんな状況を上の人に見られたら...」
コンコン。
カチャ。
「あら、どうもこんにちは。壱班の皆さん。社長補佐の大垣です」
「来ちゃった...」
もう杉原はおしまいだ。
「good luck,Sugihara」
楡俣先輩は部屋の隅っこで小さくなった。




