第584話 マダム達がホタテの虜になったようです
レオナねえとレミお姉ちゃんが共謀し、全員素っ裸で開催したホタテ狩り映画を撮影していたことが判明しましたが、若くて美しい自分を記憶しておくってのと7歳サイズのクーヤちゃんに釣られた結果、映像は消されずに済んだようです。
ただですね、レミお姉ちゃんはクーヤちゃん狙いでしたが、レオナねえは確実にお姉ちゃんズの裸狙いだと思います!
まあ裸なんて大浴場で毎日見てるわけですが、今回のは野外で全員素っ裸という奇跡のシチュエーションでしたからね。とんでもないプレミア映像なのだ!
とにかくホタテを焼いてる最中だったので、まずは夕食に集中することに。
「「おいしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」
海で食べた時も感動したけど、家で食べるホタテも最高なのです!
もう一度卵巣にチャレンジしてみましたが、やっぱりねっちゃりした食感が好きじゃないので、これはもう食べなくていいですな。
そしてヒモの部分ですが、こっちは普通に美味しいです。
あ、そういえばホタテのヒモの珍味とかありましたよね!?
「ぺち子姉ちゃん、実はホタテって燻製にしても美味しいのですよ!」
「にゃんと!?」
「このヒモの部分だけ集めてジャーキーみたいに味付けして燻製にするの」
「おーーーーー!それは美味そうにゃ予感がするにゃ!」
「なるほど、こいつをジャーキー味にするのか。そんなの絶対美味いだろ!」
「貝柱は?」
「えーと、貝柱の燻製も美味しいのですが、水分が無くなるとすごく小っちゃくなっちゃうから、こっちは普通に食べたり調理した方がお得ですね。癖になる美味しさだからやってみる価値はあるのですが」
「萎むのはジャーキーの宿命にゃ」
「そいつも気になるが、小っちゃくなるのはもったいねえな!」
ちょうど美味しくいただいてるとこだから想像で比べてしまうのですが、やっぱホタテの貝柱は珍味にするにはもったいなく感じるんですよね。ヒモの部分ならやってみてもいいかなーって感じ。
焼きホタテを一つ平らげたので、次は生のホタテに挑戦!
「おおおお?これボクが知ってるホタテのお刺身より美味しいかもしれない!」
「あの寿司より美味いってことか?」
生食はまだみんな警戒してたからボクがトップバッターになったんだけど、美味しいと聞いて何人かが挑戦してみた。
「美味いな!あの寿司より味が濃厚な気がする」
「しかも大きいから食べ応えがある!」
「どっちも美味え。まあでも素人は焼いた方がいいかもな」
「私達はお寿司で慣れてるから両方いけるけど、素人には厳しいかもね~」
キャルねえが挑戦してるけど、美味しさ以前の問題って感じでおっかなびっくり食べてますもんね。ウンウン頷いたりはしてるけど。
「魚の刺身も試したいが、さすがに今日は疲れたから次回だな」
「時間のある時じゃないと捌いてる余裕ないもん」
「ハムちゃんに持たせておけばずっと新鮮なままだから別にいつでもいいわね」
「お酒に漬けた貝は明日まで待ってください」
「そうそう!メチャクチャ気になってたんだよアレ」
「明日が楽しみですね♪」
生食が可能になったってことで、なんとなく小っちゃい貝を日本酒に漬け込んでみたのですよ。美味しいかどうかは謎ですが。
こうして大満足の夕食が終わって大浴場に向かったわけですが、くつろぎタイムのサプライズにしようってことで、ホタテの話はしませんでした。
そしてソフトクリームをペロりながらくつろぎルームに移動したところで、レオナねえが今日の出来事を話しました。
「・・・というわけで、アタシ達が頑張って獲ってきたホタテをご馳走するぜ!」
「レオナちゃん、それってお寿司に入ってるあのホタテのことかしら?」
「それだ!さっき食ってみたが、まったく同じ貝だったぞ!」
「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!」」
ホタテと聞いて、お寿司大好きお母さんが反応し、期待は一気に膨らみました。
室内用として作ってあった小型の鉄板を温めてどんどんホタテを焼いていき、マダム達に渡していく。もちろん貝殻のまま焼いてますよ。
そのすべてをバター醤油で味付けしたので、暴力的な匂いでくつろぎルームがヤバいことになっております!
そして貝柱とヒモの部分だけ食べるよう説明し、マダム達がいざ実食。
「「美味しい!!」」
もうこのメンバーは普通にお寿司も嗜むようになっているので、ホタテの刺身と醤油風ソースの入った小皿も渡していったのですが、娘達を信用してるのかなんかもう普通に食べ始めました。
「レオナちゃん!これ本当にお寿司と一緒なのね!むしろこっちの方が美味しいような気がするわ~」
「うん!新鮮だからか分からないけど、すごく味が濃厚かも」
「この貝、最強すぎない!?こっちの焼いた方なんて匂いヤバすぎ!」
「おいしーーーーーーーーーー!!」
すでにお寿司マスターになっているお母さんに続いてウチのお姉ちゃん達もホタテのお刺身を評価しましたが、もちろんマダム達も絶賛しております。
「こんな美味しい貝食べたの初めてかも!」
「お寿司では何度もいただいたけど、焼いたらこんなに美味しい貝だったのね♪」
「でもこんなにたくさん・・・どこで獲ったの?」
「北東の未開の地だ」
「「未開の地!?」」
「あ、そうだ!喜んでくれているみたいですし、皆さんをホタテ狩りにご招待するのはどうでしょう?」
「いいかもしれん!黒眼鏡がチョックル狩りを始めたら母さん達を連れて遊びに行くような雰囲気じゃなくなっちまうし、行くなら今だな」
「未開の地なんでしょ?すごく危険じゃない!」
「数日前に私達が魔物を間引きましたから、今なら安全ですよ♪」
「シャンクルで海沿いを歩くから、この前のハゲ山採掘ツアーより安全だぜ」
「安全なら行ってみたいわね!」
「でも海に入らなきゃならねえから、全員素っ裸でホタテ狩りだぞ?」
「「裸になるの!?」」
未開の地で裸になってホタテ狩りとか、ちょっと頭おかしいですよね。
でも見張りのメルドア達が一戦もしなかったから、本当に安全なのですよ。
「そうだ、クリスねえにお願いがあったんだ」
「お願い?」
「さすがに素っ裸ってのはどうかと思うんで、前にシェミールで売ってた水着が欲しいんだ」
「あーーーーーーーーーー!もしかして水着が売れるチャンス!?」
「ってことは、あるんだな?」
「もったいなくて捨ててないから倉庫にあるハズ!」
「よし!金はアタシらで出すから、ここにいる全員分頼む!」
「「ぶはッ!」」
「ちょっと!私達も強制的に行くことになってるの!?」
「だ、大丈夫なの?」
「魔物を間引いたばっかだし、Aランク冒険者がこんだけいるんだ。安全だってのは保障するぜ!」
「今なら美味しいホタテが獲り放題なのよ?普通行くわよね!」
「裸じゃないのなら、身内の男性も連れていっていいんじゃないかしら?」
あ、そっか!大奥じゃないから男性の参加もオッケーなのか。
水着次第ですけどね。
「お父さんも連れてっていいの!?」
「まあ!それなら是非参加したいわ♪」
「楽しそうね!良い思い出になるし大賛成よ!」
「ただ近いうちに黒眼鏡共があの場所に押し掛けて来るから、できれば2日後か3日後くらいに行きたいんだが」
「うは!そんなすぐなの!?」
「それなら明後日がいい!学校が休みなの!」
「いきなり過ぎるけど、学校の休日に合わせるのは賛成ね。それならウチの弟も連れていけるわ」
「そうね~、ホタテ獲り放題は魅力的だし何とか予定を空けましょうか!」
「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」
というわけで、全員参加するかはわかりませんが、ホタテ狩りは明後日ということになりました。大事な用がある明日じゃなくて良かった~!
クリスお姉ちゃん、水着のことよろしくお願いします!




