☆ 飛行授業
キーンコーンカーンコーン
あの拷問みたいなお昼休憩が終わり、次の授業場所である競技場に向かった。
因みに、生徒は服装によってどのクラスなのか分かるのだ。
例えば、騎士道。
騎士道は男女問わず紺色のジャケットに白色のズボン。いかにも騎士らしい服でコスプレしているみたい。
次、魔術師。
魔術師はいかにも魔術師!っていう感じの黒っぽい紫色のフード付きコートを羽織っている。中も黒い服でちょっとカッコいい。
あ、ズボンが何故かガウチョみたいなのは謎。邪魔じゃない?
最後、ヒーラー育成。
此処が一番現代の日本の制服に似ていて、レモン色のジャケットに女子は翠色のスカート、男子は翠色のズボン。(どちらもチェック柄)いかにも優しそうな印象の服。
「おい、何考えてるんだ。早く行くぞ。」
はいはい、わかりましたよ。
致し方なく早歩きにし、競技場に着くと、かなりの人数が揃っていた。
早く来た子は手にスケボーのような葉っぱを持っていた。…………………何これ?
「おい、ユイのはこれだろ?」
「いや、何これ?」
「…………………は?何って、最新型のシエルだろ?」
いやいや、知りませんから。
シエルって何?
今から何する訳?
ゴーンゴーン
何処からか鐘の音が鳴り響いた。
「さて、今からこのシエルを使って風魔法の練習をする。去年もやったやつもいるだろうが一応説明する。」
先生はそのシエルという物に乗り、深呼吸をした。すると、、、シエルが浮かび飛んだ。
「まぁこんなものだ。では各自バディと一緒に飛んでみろ。」
って説明は⁈
先生がやったのは実践!説明じゃない!
「おい、やるぞ。」
待って、マジでやるの?
無理じゃないすか?重力に逆らって飛ぶとか何?ファンタジーですか?
どうやって飛ぶんだよ、、、、
しかし、私の考えとは裏腹に周りの子はどんどん飛んで、中には空中で一回転する猛者までいた。
マジすか、、、やれる気がせん。
【なにこれ!なにこれ!】
あ、懐かしの精霊ちゃん。
名前はシャンヌにした。
【今ね、空を飛ぶ授業なんだよ。】
【おそら?なんで、ものをつかってとぶの?】
【あははは、、、、私達はシャンヌみたいに羽が無いからね。】
【はね?みんなもってるのに、、、?それよりも、あそんで!】
そう言うや否、私に加護を与えた。
目を閉じて願う。
空を舞いたい_____と。
「なっっ⁈」
「嘘でしょう‼︎そんな、、、、」
「シエル無しで飛べるのか⁈」
目を開けると、空を飛んでいた。
なんか、、、この光景にも動じなくなった自分が恐ろしいわ。
【わー!たかいの!たかいの!ねぇ、あそぼー!】
シャンヌは風を呼び、周りに色とりどりの花びらが舞った。
何て幻想的な光景だろう、そう思っていると
「っ、ユイ・アルベール!降りてこい!」
下で先生が声を荒げていた。
【もう戻らないと。】
【えー、もっとあそびたいの!】
シャンヌは駄々を捏ね始めたが、私は下へ降りた。後で、好物のパンケーキでも持っていってやろうか。
「只今戻りました。」
「あ、ああ、流石だな。監視梟でも見ていたがやはり間近で見ると圧倒されるな。」
………………監視梟?
フクロウに監視されてたの?
え、怖っ。此処の生徒になったら監視されんの?プライバシー皆無じゃん
「今からは各バディごとで自主練しろ。来週、飛行術のテストをする。以上だ。」
こうして、初めての異世界での授業が終わった。
〜後日〜
「なぁ、お前ら知ってるか?1組の“フェ デ リーゼ”のこと。」
「あぁ。何でも、シエル無しで飛んだんだろ。そりゃ、あの堅物教師のプレヒティヒ・ルクソンの後継者候補に選ばれる訳だ。」
「でも、あいつは確かディアドロイじゃなかったか?」
「あぁ、銀髪のインクーボだったよな。でも今じゃ『フェ デ リーゼ(風の精霊)』か。どんな魔法だったのか見てみたいな。さぞ、可愛らしいんだろうな。」
ブッ……………………
「ん、アレン?何かあったのか?」
「いや、何でも無いですよ。」
「そういや、お前もディアドロイだったよな?彼女、どんな子だ?」
「そうですね、、、、(いろいろと)スゴイ子ですね。」
アレンはニコリといつものような表の顔で言った。
____これが、後に大変な事を引き起こすとは誰も思ってもいなかった。
今回もありがとうございました〜




