☆課題テストの裏
side ノア
『このっ、待てー』
『いやぁー!助けてー!』
『くらえっ、!!』
『はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!』
ここは、会議室。
彼方此方から聞こえるのは監視梟による生徒達の様子が映し出されていた。
「この生徒、確か、プリステラ家の御子息だったわね。残念、戦闘不能で退学ね。」
「こっちは、あのカーナジルの者がやられたぞ。今年は何人残るだろうな。」
「しっかし、今年もえげつないですなぁ、学院長先生。」
「此処は世界最高峰の魔法学校です。生半可な者(生徒)は入りません。」
そう言い、また私達は生徒達の様子を見た。
3時間経つ頃にはざっと100人が落ちた。
此処で、雑魚はほとんど消えた。
あとは、力を持った者同士の熾烈な戦いとなるだろう。
それを証明するようにモニターではどこもかしこも戦闘を開始した。
ある者は魔法を使い、またある者は剣術で己の未来を切り開いていた。
そして、5時間が経った。
教師達も生徒も疲れてきた頃だった。
その騒音が聞こえたのは
『ゴオォォォォォォォォォォオ』
「っなんの音ですか!!」
「どこの班だ⁈」
「あ、見つけたぞ。ディアドロイだ!」
見ると、あの少女が巨大な竜巻を起こしていた。
「この子は誰ですか!」
「彼女はアルベール家のユイですよ、プレヒティヒ先生。」
彼女、プレヒティヒ・ルクソンは風魔法に特化した教師なので、特に気になったのだろう。それは良いが、私の首を絞めるのはやめてもらいたい。
「そうですか、、、この子は素質がありますね。」
「おや、プレヒティヒ先生。もう“後継者”が決まったのかい?」
「まだ分かりません。が、彼女が私の求めるモノを持っていたら“後継者”として扱います。」
後継者___この学校は少々特殊で、ここの教師になるには採用試験などは一切なく、個々の生徒で尚且つ教師から見込みのある者、“後継者”として認められたものだけがなれるのだ。
「ふぅん、だが彼女、MPは人の二倍いや三倍くらいあるみたいだな。」
見ると、あんなに大きな魔法を使ったのに息切れを一切起こさず、ただ自分の起こした竜巻に驚いていた。
「彼女は何処のクラスなんだ?」
「確か、騎士道では?しかし、これだけのMP、、、魔術士の方が良かったのでは?」
確かに、、そうかもしれんが彼の方からの伝言では騎士道に入れるようにと書いてあった。
「いえ、あの領地は最近魔物が多いらしいので家を守れるよう騎士道が良いと希望を聞いてるので。」
「それだったら仕方ないなぁ。」
こうして7時間が経過したところで所々で勝者が現れ始めた。
「あのアルベール家はまだですね。」
「本当だな。」
ゴール地点では魔法薬の教師カルロが集計を行なっていた。
『もうすぐで夜明けです。学院長、今のところざっと350人くらいです。』
「ふぅん、756人いるのが350人になったか。」
想定範囲だ、と内心安心した。
五年前は一気に200人にまで減ってしまい元老院に怒られてしまったが今回はまぁ大丈夫だろう。
『分かりました。あと30分で切り上げなさい。』
『分かりまし___『あれは、何かしら?』ん?おい、どうし……………。』
モニターを見ると、赤い月に黒い三つの影が映し出されていた。
その影はだんだん大きくなり、人だとわかった。
『ディアドロイ、ミッションを無事、達成しました。』
彼女はニコリとあんなにMPを消費したにもかかわらず微笑んでみせた。
その様子に周りも驚きを隠せずにいた。
「あの子ほどのMPならば、有名なはずだかまだどうして有名にならなかったんだろう。」
ふと、誰かが呟いた。
「確かに、すごい子はすぐ広まり、有力貴族の養子となるはずだが。」
その呟きはどんどん大きくなり少々、周りがうるさくなってきた。
これ以上は彼の方のご意向に沿わなくなるな。なんとかせねば。
「ノア、少しいいか?」
窓から現れたのはマリアだった。
丁度いい。此処で抜けようか。
「マリア、分かりました。では皆様、あとは手筈通りに。」
「了解しました。」
自室に戻ると、マリアから手紙を渡された。
「アレからだ。__あの子は生き残ったか?」
「ええ。思ったより使えますよ。」
「そうか。それなら、例の計画は上手くいきそうだな。」
マリアはそれだけ言うとどこかへ飛んでいってしまった。
おおかた、彼の方の元へ行ったのだろう。
ふと、机にある十字架に目がついた。
この十字架に何度も何度も祈りを捧げ、数々の盟約を誓った。
勿論、今でも誓うつもりだ。
この世界を_________ために。
次回からようやく学園です!
長かったなぁ(しみじみ)




