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PC☆レボリューション  作者: ポーラ・ポリタス
第二章 ~尾鷲冬香~
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パソコン部の告白

閑話みたいになってしまった…。ちょっとガチシリアスからお休みタイム

次の日、昼休みに上野先輩と集まって、話をした。


どうやら今日は大事を取って休みを取っているらしい。


正しい判断ではあると思うが、彼女の勢いなら、バイトだけならでてしまいそうだ。



「先輩、冬香先輩って、どんな人なんですか…?」



「昨日見ただろ…?あのままさ。目的のためになら、たとえ自分を犠牲にしてもやり遂げる。しかも、その目標が、妹と弟を守るためとか、止めにくい目標なんだ。いつも」



「先輩、そんな冬香先輩を止めなかったんですか…?」



「止められるようなやつだったら、貧血で倒れたりなんかしねぇよ。あいつは、絶対に、折れるようなやつじゃない。意地っ張りなやつなんだよ。あいつは」



悪口を言っているはずなのに、どこか嬉しそう、というか、優しい表情をする上野先輩。


でも、それではダメだ。



「今回は、先輩の心がかかってるんです。どうやってでも止めないと…」



「……………………」



手づまりだった。


私と上野先輩の、沈黙時間が続いていた。



そこに入ってきたのは、千夏だった。



「あっ、千夏ちゃん!」



「あ、えっとっ、おはよう…!」



「…?」



なんだかそわそわして、変な感じ。


挙動不審な彼女を見て変に思ったが、それよりもだ。


今は重大な考え事をしているのだ。


上野先輩も割と必死に考えてるため、私も頑張らないと。











結局、何も考えが浮かばずに一日が過ぎてしまった。


私たちの学校、奈楼西高校は、下校時間が決まってしまっているため、その時間までではないと物事を決めることができない。



「あぁ~結局今日中には決まんなかったな」



「明日には先輩、出てきますよね?」



「あぁ。たぶんな。相当機嫌が悪いのか、俺の電話にも出ないしさ」



「そうですか…。ごめんなさい。先輩まで巻き込んじゃって……」



今更ではあるが、一応の謝罪のつもりだ。


しかし、先輩が逆に返された。



「……そんなこと、関係ないさ。あのまま黙認し続けて、冬香を壊しちまうよりマシだ」



先輩の拳が固く握られている。



「君にいろいろ話を聞いているうちにさ、俺って、今まであいつに何かしただろう?って思った。一緒にいつもいるだけだったんだ…俺たち。幼馴染だとか言って、絆があるって思ってたのに、ただつるんでただけだったんだ。俺はそんなの嫌だ。あいつと一緒に、いっぱい遊んで、いっぱい喋って、……………好きって、言いたいっ!!」



「はい…?」



「あいつのことを守りたい!あいつのそばに、一生いてやりたい!!だから!!ともに頑張ろう!!」



「は、はい」



何か熱い告白が見られたと思ったが、まぁ気にしないでおこう。


…………そうか、上野先輩は、冬香先輩が好きなだけなんだ。










次の日、案の定、冬香先輩が学校に来ていた。


しかし……



「おはようございます。冬香先輩。お体の方はぶj」



「…………」



無視である。


無視なんかされたのって、いつ以来だろう。


いやいや、そんなこと今思い出さなくてもいいじゃないか…。


ちょっとだけフラッシュバックしかけたのを必死に抑え、先輩にもう一度話しかける。



「先輩、元気になってよかったですね!今度先輩の働いてるとこ教えt」



「………………うるさい」



…………ひどい。


ちょっと涙ぐんでしまう私。


そそくさと教室に入る先輩。



もういいや、教室に戻ろう…。





先輩に嫌われている理由は、痛いほど分かる。


病院の時に出しゃばりすぎた。


説明が下手なせいもあるけど、やはり彼女のことを何も知らなかったのに、あんなことを言ったのが原因だ。



「は、春香ちゃん」



「ん、どうしたの?千夏ちゃん」



昨日と同じように、もじもじとした様子で話しかけてくる千夏。


そういえば、昨日も何か言いたげにしてたけど……あっ、そうか。



「ごめんね、この前は…。先輩の病院に付き添ってたから、部活できなかったんだ…」



「う、うん。知ってる。優華から全部聞いた」



驚いた。


現場にいなかったはずの、千夏がそのことを知ってるのもだが、彼女の口から優華の名が出てきたこともだ。



「優華、そういえば、ポスターを貼るの手伝わせてたからね。あのままパソコン部の部室にいたのね」



優華を置いてきてしまったのも、あとで謝ろう。


昨日謝ってなかったからね。


ということは、その場で、優華と千夏が出会い、話をしたのだ。



「優華ってちょっとクールだから、千夏ちゃんとは真逆みたいな印象があるけど。どんなこと喋ったの…?」



「う、うん。ずっと、春香ちゃんの話題ばかりだったよ。共通の友人だから、話題に出しやすかったし」



「なるほど……」



私を共通の友人にした会話なんて、初めて見た気がする。


いや、変な話題でなら山ほど……いやだから、そういうことは今言わなくても。



「だから……その……春香ちゃんの、昔のこと、聞いちゃったんだ……」



「むかしのこと…?」



「……………………小学生の、春香ちゃんの、こと……」



「…………」



小学生の頃の私……。


この前、先輩にそのことを話してしまったおかげで、最近また少しぶり返すようになってしまった…。


あの時の記憶はもう忘れようとしていたのだが……。


でも、千夏に知れ渡ってしまったのか…。



「でもね……。私、気にしてないから……」



「は…?」



「春香ちゃんが、どんな経験をしてきた子で、どんなに大変なことがあったのだとしても……、私は友達だし、味方だから…」



「…………!!!」



「ちょっとかっこつけすぎたかな……」



ヤバイ、視界がぼやけてく。


これは良くない傾向だ。


あ、ああ。



「うぐ……」



「ど、どどど、どしたの…?」



前は見えないが、おそらくオドオドしているのであろう、彼女。


私の第二の親友…。



「あ、あ、ありがとぅ」



「うん……」



千夏ちゃんと、改めて親睦を深めることができたのだと感じた。

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