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Lost Days  作者: 陽炎煙羅
六章 Near rulernism~そして支配者はほくそ笑む~                                         
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サレド少女ハ朦朧ニ …1

―――――――――――――――――――――RIN SIDE


「どう……して……」

 私は身体を張って私を庇った目の前の少年……巽野響輝を見る。


 “逸れ者”となっているため、身体が爆発することはなかったようだが、バズーカの弾丸の直撃を受けたのだ。ただでは済まないはずだ。


 拡散するはずの爆風が一点に……響輝さんの身体に集中していく。


 無意識に力の一種を使ったようだ。


「ぐ……は……」

 響輝さんが壊れた窓から落ちて行く。


 衝撃のあまり、私は声が出ない。


 どうして。



 どうしてなの……?

 まず浮かんだのは、疑問。


 どうして……響輝さんが、私を庇う?

 庇って……何になる?


 そもそも、響輝さんは進んで人を助けるような人ではないはずだ。

 私が生き残りの人々を助けようとしても、見向きもしなかったのに。


 “琴瑟調和”。


 ふいに、その四文字が頭をよぎった。


 夫婦や友人が仲むつまじい事のたとえだが、転じて、ここでは人の暴力的な感情をおさえる効果をもたらす、今回の“鍵”の能力。


 きっとこの少年とは、非常に相性のいいものなのだろう。

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