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~~~マリア視点~~~
私には大好きな男の子がいる。最初の出会いは3歳の時。毎日、退屈な家の中で過ごすことに私は飽き飽きしていた。ふと、窓の外を見てみると、私と同じぐらいの年齢の男の子が、隣の家の庭で一人胡座をかいていた。
私は気になり、お母さんの目を盗み外に出た。お母さんは私がまだ幼いという理由で外に出させてくれない。
静かに家を出て、男の子のいる方に行く。男の子は少し難しい顔をしながら、一人でぶつぶつと呟いていた。
「なにちてるの?」
舌足らずな私は気になり、男の子に話しかけた。
「秘密の訓練だよ。」
「ひみちゅ?」
男の子は少し考えた後に私の質問に答えてくれた。当時の私は「秘密」という言葉の意味がわからなかったが、それを察した男の子はすぐに秘密の意味を教えてくれた。
男の子の名前はアレンということがわかった。それからは毎日アレンの家の庭に遊びに行くようになった。お母さんからは「絶対にウチの庭とアレン君の家の庭からは出ない。」という約束で外に出ることを許してもらうことができた。
アレンはどうやら魔法の訓練をしてるらしい。誰にも言わないことを条件に、私にも魔法を教えてくれるようになった。今思えば、アレンは何で魔法の知識を知っていたのだろうと不思議に思う。
何日か一緒に魔法の練習をしていると、道を挟んだ向かいの家の扉から可愛い耳を出した女の子がこちらを覗いていることに気づいた。
アレンも気づいていたらしく、その女の子に話しかけたのだが、女の子はすぐに家の中に隠れてしまう。
5歳になり、洗礼の儀式するため隣の街にある教会に向かうことになった。向かう馬車に乗ると、いつもこちらを覗いていた女の子が先に座っていた。私は気まずくなり、移動中は話しかけることができなかった。街に着き、違う馬車に乗っていたアレン、アレンお父さんと合流する。
教会まで歩いていると、一緒にいたアレンが女の子に話しかけた。女の子は自分のお父さんに怒られながらも自己紹介をしてくれた。女の子の名前はユリナ。そこから私は教会に向かう途中、ずっとユリナに質問攻めをしていた。
ユリナもだんだん馴れてきたのか、会話もスムーズにできるようになった。
教会に着き、洗礼の儀式をする。1つ目の水晶に触ると、ぽかぽかと暖かい何かが私の中に入ってきた時、魔法の使い方が解るようになった。そして、2つ目の水晶に触れた瞬間、水晶から眩しい光が溢れ、私は耐えきれず目を閉じた。私の魔法属性は貴重な聖属性らしい。お母さんも聖属性の魔法が使えるので、もしかしたら遺伝なのかもしれない。
最後の水晶に触れると、教会の司教様はその水晶を覗きこむ。そして、目を見開き私を見てきた。どうやら私の適正職業は聖女という大変珍しい職業だったらしい。その時の私は良くわからず、ポカーンとしていた。
その後の儀式でアレンは私以上に水晶を輝せた。紫色の属性が何なのか司教様もわからない様子だった。更にアレンの職業も良くわからないものらしい。
村に戻る。毎日の日課になっている魔法の訓練にユリナもが加わりようになった。この当たりからだろうか、私はアレンを意識するようになったのは。
8歳なり、村にある小さな教会で勉強をするようになった。
その頃には私やユリナもかなりの魔法をコントロールできるようになっていた。そんな私達を見て、アレンは勉強や家の手伝いで忙しくなると思い、今後は各自で自主錬にしようかと提案してきた。
しかし、私もユリナも断固反対した。多分だけどユリナもアレンのことが好きなんじゃないかと思う。これが女の勘ってやつなのかな。
ある日、教会の関係者が家に来た。どうやら、12歳から聖都にある教会が管理する学校で勉学を学んでほしいということで訪れたらしい。私のお母さんも聖都にある学校で学び、そこを卒業したみたい。
その時はアレン達と離れると思わず、深く考えていなかった。
しかし、アレンが冒険者を目指し、ランバルンにある学校に行くと聞いて、私はお母さんに聖都には行きたくないと言った。
家族に説得されたが、私の気持ちは変わらない。大好きなアレンと離れたくない。そんな私の説得は無理だと思ったお母さんは、今度はアレンに説得するように促した。正直ずるいと思った。
でも、そのお陰で私は自分の気持ちをアレンに伝えることができた。そして、け、結婚の約束もすることができたから良かったと思っている。
私はアレンに気持ちを伝えたよ。次はユリナの番だね。私は心の中で親友のことを応援をした。




