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カードができた後、冒険者の説明を聞く。
まずは、冒険者のルール。ルールは簡単、犯罪行為禁止、冒険は自己責任。冒険者同士のトラブルはギルド不干渉。
ギルドに入ってすぐに、仮面を取られそうになったのだか、まぁいいか。
冒険者にはランクがあり、下から、F,E,D,C,B,A,S,SSの8段階にランクで分けられている。そして、依頼とダンジョン難易度も同じ8段階になる。自分のランクの前後の依頼が受けられるが、ダンジョンは自分のランクまでの難易度ダンジョンしか入れない。
しかし、パーティーを組むとパーティーランクが発生する。総合的に評価されたランクになり、そちらが優先される。例えば、パーティーランクがCのパーティーに個人ランクDの人間がいても、難易度Cまでのダンジョンなら入ることができる。しかし、個人ランクBの人間がパーティーランクCのパーティー入っていると難易度Cまでのダンジョンしか入れない。
そして、ロアナプラには世界5大クエストと呼ばれるクエストがある。各国に5つあるSSダンジョンの最奥に『いるとされている』ドラゴン、フェニックス、フェンリル、リヴァイアサン、ベヒーモスの討伐である。
ただし、『いるとされている』だ。国が保管している古い歴史書に勇者が到達した階層と最後のボスモンスターが書かれているが現在は確認されていない。ただ、各国がそれぞれ保管している歴史書に同じようにダンジョンの情報が記されているのでまったくの嘘だとは思えない。
登録手続きが終わった俺は受付のお姉さんに「倒した魔物の買い取りはどちらでできますか?」と質問する。
どうせトラブルに愛されるなら、もうどうでもいいかなと半分諦めた俺はアイテムボックスに入ってるやーつを売ることにした。
ちなみに、ダンジョンではモンスターと言い、地上では魔物らしい。
「薬草などの買い取りはあちらのカウンターになります。モンスター、魔物の買い取りは隣の建物になります。」
「わかりました。ありがとうございます。」
俺はギルドを出て、隣の建物に行こうとすると「てめー、覚えてろよ。」と言って、手を庇いながらスキンヘッドの男が睨んできた。あー、フラグ回収しないように気を付けなきゃな。
めんどくさい。
『殺しておきますか?』などと恐ろしいこと言う雫さん。『やめてあげて。』どうやら、俺の思っている以上に(怒)だったらしい。