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ケモノと私  作者: 鵺琉
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揺蕩(ラグルside)

俺は、探している。


以前は、半信半疑のまま、存在するかも解らないままに、当てもなく探していた。


その頃は、見付けたら、良いなぁ…位の気持ちだった。


だけど、今は確かにこの世界に居る事を知っている。


その存在の名前も、知っている。


存在を知る前と、知った後では、気持ちの在り方が、段違いだった。


常に心を焼く、想い。


「リズ…」


その名前を口にすると、胸に襲い来る、甘やかでかつほろ苦い、いつか口にした事のある、菓子と似た気持ち。


口に入れると、クニャリと溶ける様が、確かに捕まえた筈なのに、何時の間にかすり抜けていくのに似ている。


存在を知っているからこそ、焦燥が胸を焼く。何故…と思う気持ち。


何故、ここまで惹かれるのか?


何故、彼女なのか?


何故、俺のモノだと俺の魂…いや、そんな大きな塊ではなくこれはもう細胞単位だ…が叫ぶのか?


…まぁとにかく、つまり俺自身、何故ここまで、彼女を俺のモノだと確信しているのか、不思議でたまらない。


そんな何故…という気持ちが有るのに。


リズを目の前にすると、全てが消し飛ぶ。


冷静な時とは異なる疑問が沸き上がる。


何故、リズは逃げるのか?


何故、リズは迷惑そうなのか?


何故、リズは俺のモノだと認めてくれないのか?


今は、その容姿も気配も、香りも知っていて、無意識にソレを探すのが癖になっている。


見つからない時の、焦り。


見つかった時の、歓喜。


逃げられた時の、絶望。


それから、また見つけると決意した時の、闘争心。


俺の心は、目まぐるしく揺れ動く。


制御出来ない気持ちを抱えて、俺はまたリズを探す旅に出る。

題の『揺蕩』は『揺蕩う』が正しい表記ですが、2文字にしたくて…。


『タユタウ』と読む様です。

(『揺蕩』で『ヨウトウ』と読む場合も有る(意味はホボ同じ)ようですが、『タユタウ』の方が音が好きなので…)


最初は『揺心』にしていましたが、『揺蕩う』をGoogle先生から教えて頂き、変更しました。




前話で『ラグルさんの登場は、しばらく有りません』と言っていたのに、突然ラグルさんsideなのは、作者にとっても不本意です。


いきなり乱入されて、乗っ取られました…orz



リズちゃんだけだと、LOVEという名の執着が全く存在しませんが、補って余りある程に、ラグルさんが…汗


お待たせしてる(え?待ってない?…汗)分、頑張ろうと思いますが、そろそろまた力尽きます…。


お読み頂き、有難うです。

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