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ある星のうた  作者: 福田有希
第三部;特進科
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第三部最終話;僕達の答え。

勇人兄さんと百合姉さんが僕達の正式な保護者になり、

本当の新しい生活がスタートした。


勇人兄さんは航空宇宙工学を学んでいて人工衛星などの設計、製造に携わっていた。

智香姉さんは薬剤師になるために医科大学の薬科に通っていた。

有香は医療生体工学を学ぶために学校の授業以外に生体工学を独自で勉強していた。

瑠奈は学校で警備セキュリティ主任の仕事をこなしながら、

高校教師になるために百合先生にいろいろと教えてもらっていた。

僕はと言うと生物情報学を学び、バイオインフォマティクスの分野に就職しようと決めた。


それぞれ違う分野の方向に進もうとしていた。

僕達は自分達の議論の中に薬科や航空宇宙科学が加わってきたことで

凄く新鮮な議論が毎日のように話されるようになってとても楽しい日々をすごすことになった。


「みんなすごいね。とても高校生とは思えないよ。」

智香姉さんが僕達の議論を聞いてびっくりしていた。

「本当だ、機械工学から航空学、宇宙工学だけでなく医学、生物学など

 さまざまな分野の知識があるしそれもしっかりと理解していると言うのがすごい。」

勇人兄さんも驚いているようだった。

「こいつらは本当に特別だ。いろいろな分野を自分で調べ上げていくんだ。

 わからないことはとにかく自分で調べて覚えて理解していくということが出来ている。」

百合姉さんが答えた。

「本当に高校生レベルでは到底教えるはずも無いことまでしっかりと理解している。

 そして自分が行きたいという将来もしっかりと決めていて勉強に励んでいる。」

「本当に凄い子達だわ。百合姉さんはどのようにして教育していったの?」

智香姉さんはどのようにして僕達がこのようになっていったのかを知りたいと思っていた。


「私は道を狭めていく授業ではなく、たくさんの道を作り上げる授業でありたい。そう願っていた。

 そして私の教育はこの子達の道を狭めていっていないか。を常に悩んでいた。

 特進科と言うものが出来て学校の勉強だけでなくさまざまなことを教えていきたかった

 しかし由真と瑠奈は生物学に特化していき、有香は工学に特化して言った。

 そして美里は医学にとても興味を持って自分の知識を増やしていった。

 私の教育が沢山の道を作ろうと思っていた教育が、逆にこの子達の道を狭めていく感覚に、

 私は常に悩み続けていった。しかしこの子達はそこで終らなかった。

 自分の得意な分野以外にも議論していって自分の知識として培って行った。

 これは私の意外なことでもあった。

 得意分野のみだけでなくほかの分野にも興味を持っていったんだ。」


「特進科と言うものの存在意義と言うものが出来上がっていったんだね。」

勇人兄さんが答えた。

「特進科の存在意義ですか?」

僕達はその答えを求めていた。

「普通の教育ではここまでのことを覚えることは絶対に出来ない。

 教科書では絶対に載っていないからね。教科書に無いことを覚えていくにはどうしたら良い?」

勇人兄さんが僕達に質問をした。

「自分で調べていくしかないです。」

僕は普通の答えを言った。

「なぜ自分で調べていくしかないか?そこに答えがあるんだよ。」


「由真、私のしてきたことは学校教育のみしか教えていっていないぞ。

 なのになぜ学校知識以外のことを自分のものにしていった?」

百合姉さんが勇人兄さんの言葉の後に続けて質問した。


「学校教育という基本教育から、自分の興味を持ったものを自分で調べて行った。」

ルナが答えていった。


「そうだ。学校では基本教育のみ教えていく。普通ならそこで就職して自分の仕事を覚えていく。

 でもお前達は基本教育の枠から外れ自分で自分の得意分野を見つけていった。

 そして自らこういう仕事をしていきたいと決め、さらに自分で勉強を進めていった。

 自分の就きたい分野の勉強を自らこなしていったんだ。

 仕事で覚えていくのは自分が今仕事をしている、ごくわずかなことしか覚えない。

 自分の仕事だから勉強をしていくが、自分の仕事以外のことは覚えることが出来ない。

 しかしそれを学校時代にさまざまな分野を覚えて言ったらどうなるか。

 将来の自分のために今必要なことを覚えていっている。」


「それが特進科の存在意義・・・。」

有香が自分達の存在意義を見つけたように言った。


「自分達の特進科は自分達で作り上げること。これ自体が特進科の存在意義だった。」

僕は答えを見つけたように言った。


「百合お姉ちゃん、私ね、百合お姉ちゃんのような教師になって行きたい。」

ルナが言った。


「私のような教師に?それは駄目だ。」

百合姉さんはルナに強く言った。

「それは何で?」

「瑠奈には瑠奈の教え方があるからだ。私は瑠奈のように知識が豊富ではない。

 瑠奈の知識はとても広くしかも深い。

 私は教育者として、そのような豊富な知識があるのに教師と言う職業で終らせたくないんだ。

 だから瑠奈はもっと自分の本当の道を考えて欲しいと思っている。」

百合姉さんはルナに対しての本音を語った。

「たしかに瑠奈ちゃんはもっと自分の将来を考えていくべきかもしれないわ。

 知識だけじゃなくて瑠奈ちゃん自身が本当に教師という枠に収まるような人じゃないから。」

有香もルナに対して自分の意見を言った。


「でもさ、私は由真の奥さんになるんだよ?由真と一緒に居たいっておもうから、

 1人で行動していくのは学校生活だけにしていきたいんだよね。」


「えっと。瑠奈ちゃん。教師になろうとした本当の理由って聞かせてくれる?」

智香姉さんがルナに聞いた。

「由真と一緒に居ることができるし、毎日食事とか作ってあげれるし。

 本当は主婦になりたいんだけど、私の性格上絶対に家にずっと居れないから、

 勉強が好きだから教師の道に進もうかなって思った。」

ルナの一言に全員が唖然とした。


「それだけの知識や洞察力や集中力や人間離れしたもの持ってるのに、

 由真と居たいから主婦になるの?それで教師ってなに?」

有香が疑問に思った。


「どんな職業に就いても私は由真から離れないよ。

 そして子供が出来たら、絶対に御仕事辞める気でいるの。

 子供に私は多くを教えて育てて行きたいって思っているから、

 子供に教えていくのなら教師になって教育と言うものを覚えて行きたい。

 だから教師になって教育とは?というものを覚えておきたいと思っているの。」


「由真、あんたに言っておくけど、

 本当に瑠奈ちゃんを悲しませたらここにいる全員が由真に怒るとおもってね。」

「本当に瑠奈ちゃんってすごい子・・・。由真君って本当に幸せものじゃん。」

「由真君、本当に良い妹を持ったな。」

「由真、瑠奈を本当に大切にしていくんだぞ。」


僕はルナと出会って多くを学んでいった。

そして本当に大切な家族をもらったような気がした。

今度は僕とルナで大切な家族を作っていこうと心に決めていた。


最終回を無事に迎えました。

今まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

自分の処女作がこんなに長くなるとは思っていませんでした。

初作品なので読みにくいところがあると思いますが、本当にありがとうと言いたいです。

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