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ある星のうた  作者: 福田有希
第三部;特進科
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第三部第十九話;新しい生活。

「僕達は由真君の父である兄の雄一、そして弟の勇人、そして妹の百合の三兄妹でした。

 兄の雄一は皆藤智夏と駆け落ちをし、智香が生まれ、結婚をして由真君が生まれた。」

勇人が話した。


「私は実兄である勇人兄さんを愛した。そして子供が出来た。

 私たちは実の兄妹で結婚が出来ない。子供が出来たと言うことに本家から怒りを買い

 私は施設に子供を置き去りにして本家を出て行った。そして私は皆藤家に入った。」

百合姉さんが答えた。


僕は勇人兄さんと百合姉さんから衝撃的な事実を告げられていた。

そして僕には実の姉がいたということも衝撃的であった。


「美里が百合姉さんの子供って本当なの?」

有香が信じられないと言う様子だった。

「事実だ、この私が施設の前に美里を置いた。」

百合姉さんはつらい表情をしていた。

「村山家には絶対に逆らうことが出来なかったんだ。

 雄一兄さんが家を出て行ってから私は村山家の跡取りとなっていたんだ。

 私は百合、つまり実の妹と恋に落ちていたそして百合との間に子供が出来た。

 親は激怒した、そして百合を家から追い出した。」

勇人兄さんは当時のことを思い出しながら言った。

「それで百合姉さんは美里の誕生日を正確に覚えていたんだね。」

僕は美里のことを良く知っていた百合の疑問が解けた気がした。


「私は施設が火事になったとき、子供の心配をして子供の安否を調べた。

 そして私の子供が行方不明になっていることを知り、

 独自で調査をしていた。そして田辺という家で育てられていることを知った。

 環境は最悪だった。そしてなんとか私の元に連れて来れないかと考えていた。」

「そこに僕達が運良く美里のことを調べ上げて百合姉さんに報告していたわけだね。」

僕はすべてが合点がいったように思った。

「百合姉さんの美里の対応が異状に早かったのが凄く疑問だった。

 美里の誘拐のこと、美里の施設のこと、美里の家のこと、美里の誕生日のこと

 すべて学校が独自に調査してるとしても細かすぎているように思ったんだ。」


「美里に出会ってそしてこの家に来て、私が美里の教師になれて本当に嬉しかった。」

百合は涙を流していた。美里のことを心から愛していたのだろう。

「由真、瑠奈、有香。お前達には本当に心から感謝している。

 美里のことを大切にしてくれて本当にありがとう。

 特に有香、美里の事を愛してくれて本当にありがとう。」

「百合お姉さん・・・。」

有香は百合姉さんのところに行き抱きしめあった。


「僕にはもう一つ疑問があるんだ。智香さんのことなんだけど。」

勇人と百合は僕を見た。

「瑠奈が戸籍謄本を取ったとき智香さんは載っていなかった。

 僕の両親の子供なら戸籍謄本に載っているはずだよね?」


「雄一兄さんと智夏さんは駆け落ちした時に皆藤家つまり母親のところに行ったんだ。

 そして智香を皆藤家で引き取った。その時に皆藤家で生まれた子としたんだ。」


「私はそのことを高校卒業後に聞いたの。」

智香は当時の状況を説明した。

「私は高校卒業した時に智香は村山の家の人だよと両親から聞いて、

 どういうことかと両親に聞いた。そこで村山家と皆藤家の確執を知った。

 百合姉さんが村山家の人だったことも雄一さんと智香さんが本当の両親と言うことも

 そして私には実の弟が村山家にいることも知った。

 私は実の弟の由真君に会いたくて仕方がなくなっていた。

 今回のこともあって私も由真くんのところに行きたいと両親に願った。

 それで由真君にあう願いが叶った。」


「これからはここで一緒に暮らすことになるんだね。」

「由真、瑠奈、有香。それを許してくれるか?」

百合姉さんが聞いた。


僕達は顔を合わせてうなずいた。

「勇人兄さん、百合姉さん、智香姉さん。おかえりなさい。」

僕と瑠奈と有香は声を合わせて言った。

「家族に迎えてくれて本当にありがとう。みんな。」

勇人兄さんが答えた。

「由真くん、百合姉さんから聞いてるけど本当に素晴らしい自慢の弟だよ。」

智香お姉さんが言った。


僕達の家族が出来た。

勇人兄さん、百合姉さんそして実の姉の智香姉さん

由真、瑠奈、有香。


僕達は区役所に行き相談をした。

そして正式に勇人兄さんと百合姉さんは僕達の保護者となった。

智香姉さんは僕達にとって大切な姉さんとなった。

僕と瑠奈は新しい家族にしっかりと話をして高校卒業後に結婚することに決まった。

有香は心の中にいる美里のことを妻として大切に想い続けた。


新しい僕達の家族がスタートした。




次の第三部第二十話で最終回を迎えます。

由真、ルナ、有香の特進科をお楽しみに。

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