第二部第一話;初登校
今日から第二部スタートします。
ルナと有香の初登校 そしてハプニング
楽しんでください
朝6時 目覚まし時計のベルが鳴り響く
「今日から学校かよ、眠いよなぁ・・・。」
僕、村山由真 私立城北第一高校 1年D組
ごくごく平凡に暮らしてきた本当に普通の高校生である。
「由真! 早く顔を洗って、朝ごはん早く食べよう!」
村山瑠奈 同じく高校一年生
火星大接近の日、僕にぶつかり僕を再生して生き返らせたと言う女の子
火星人だがよくわからない能力を使い、僕の戸籍に入り現在は妹となる。
綺麗な赤茶色の髪がすごくまぶしくってとても綺麗な女の子。
さて顔を洗って歯を磨いてっとご飯をって「うわ!」
「由真! 起きるのが遅いぞ!
6時にはとっくに起きて準備しておかなくちゃいけないじゃん。」
江崎有香、元の名を『江崎 優』
中学のときにイジメに合い転校し、
性同一性障害の診断を受け、性別適合手術をし戸籍上女性になった。
もちろんこれを知っているのは僕1人の秘密となっている。
「有香!いつの間に来てたんだよ!」
「いつの間にって昨日言ってたでしょ?今日は早めに来て、
瑠奈ちゃんの着替えを手伝ってほしいってさ。」
「言ったけどさ。僕が起きたのが6時だぞ。」
有香とルナは時計を見ろ!というふうにした。
時計は6時半を指していた。
「え? 何で? 6時に目覚ましを鳴らして今鳴ったんだよ。」
「それはたぶん由真の時計の電池が弱くなって時計が狂ったんじゃないの?
もしくは時計がはじめから狂っていたけど、
夏休みだったから気づかなかった。」
僕は急いでご飯を食べた。
「本当に瑠奈ちゃんはよくできた妹さんよね。由真にはもったいないわ。」
ルナは顔を赤くして(えへへ♪)と返事した。
「さて、私も瑠奈ちゃんもご飯食べ終わったから、制服に着替えてくるからね。
由真もご飯食べたら制服に着替えてきなさい。」
急いで食事を取り部屋に戻って制服に着替えた。
「何でこんなに暑くてもネクタイなんてしなきゃならねえんだよ!」
本当にネクタイが邪魔でしょうがなかった。
下に下りてきたらルナが有香に何かを言っているようだった。
それでもう一回ルナと有香が部屋に入ってもう一度戻ってきた。
「有香、何があったんだ?」
「由真と同じようにネクタイのほうが良いって言って、
リボンからネクタイに替えて来たところ。
もう本当にあんたたちは何よ?」
「僕の最高の妹さ。」
「さて朝7時。学校に行きますか!」
僕ら三人は玄関のドアを開けてまぶしい夏の日差しの中に入っていった。
学校まで歩いて25分のところにある。
最初、学校(本館)ができるころは回りはすべて畑だったと聞いている。
それが本館、グラウンド、一号館、二号館、三号館、部室棟、図書室棟、
第一体育館、武道館、サッカー場、50mプール、テニスコート(クレー)、
テニスコート(芝)、野球場、第二体育館、
100m室内プールなどと次々に増設して言った結果、
巨大な学校施設になった。
本館、一号館、二号館、三号館にはそれぞれ、
職員室、一年生、二年生、三年生の教室などが入っているため、
各建物には食堂が完備されており、生徒は食堂で食事をすることとなる。
もちろん学生証で支払いが可能なため、学生には好評となっている。
このような学校施設や設備があるにもかかわらず、
部活動には力を入れておらず、
『部活は部員が楽しむためのもの。』をモットーに運営されているため、
非常に弱い。
大体、試合をしたら確実に負けるのがうちの学校だ。
部員は楽しく練習をしている、
よく漫画やアニメで出てくるような、スパルタ部活と言うイメージはない。
だから青春アニメのような場面にも遭遇することもない。
しかし学校教育となると別で全国から選りすぐりの
すごい先生方を迎え入れて教育をしているため、
学校自体の偏差値ランキングは毎年上がっていき、
今では全国に名が知れた有名校となってしまった。
僕が入ったときには学校偏差値ランキングは中の上くらいだったのに、
この半年でまたランキングをあげたようであった。
何処まで目指すのかは誰にも全く予想が付かず、
夏休み後から一年生の選択教科を廃止。
全教科を勉強することとなっている、
そのため夏休みには大変な勉強をさせられたのだが。
学校の校門を抜けてからテニスコート、野球場、
サッカーグラウンドを通り過ぎ、そして第一体育館・第二体育館と
武道館を通り過ぎ、それでやっと学校の校舎があるが
そこから図書室棟、部室棟、二号館、三号館を通り過ぎて一号館の横を通り、
やっと本館に付くことができる。これだけ広い学校なので
かなり早めに家を出ないと本館まで付くのに時間がかかるのだ。
裏門と言う他に門というものはないので、
正門から絶対に入らないといけない。
学校の敷地には高い塀があり、
生徒を守るという意味ではこれ以上な城壁は無いように思う。
僕の教室は一号館の3階にあるD組なのだが、
一号館に直接入ることはできない。
そこに行くにはまず警備員のいるゲートを通らないといけない。
電車の駅の入り口にあるようなゲートで、
無接触型のタッチ式のパネルのところに学生証を掲げると、
ゲートが開いて初めて学校に入ることができる。
そのタッチすることによって何時何分に誰が登校したかが記録される。
そして本館に入って自分のクラスの靴箱に行き、
靴を室内用の靴に履きかえる。
体育用のシューズは禁止、もちろんスリッパも禁止だ。
僕は普段どおりに学校に入ることができるが、ルナと有香はそうは行かない。
ゲートのところにいる警備員に直接、話をすることにした。
「僕は1年D組の村山由真と言います。
本日、妹の村山瑠奈と友人の江崎有香を連れてきました。
二人とも本日から1年D組の皆藤百合先生のクラスになります。
よろしくお願いします。」
警備員は忙しそうに電話をしだした。
そしてどのような扱いで本日は入れるのか等々聞いていた。
「二人の確認は今取れた。今日は関係者レベル1扱いで学校に入ってもらう。
帰りにこちらにこのカードを提出して帰宅するように。」
関係者とかかれて1と大きく書かれたプレートをもって
非接触型のパネルにタッチして何とか学校に入ることができた。
僕は普通に学校に学生証で入室した。
「前回さ、学校の編入試験のときはこの通路は通らなかったよね?」
瑠奈が疑問に思ったらしく言った。
「うん この通り方をしなくて、
職員室の横を通る道があってそこから入ったように思う。」
有香も疑問があるようだった。
「基本的な学校への入り方は今のゲートを抜けることが決められているんだよ。
でも特別に許される場合。たとえばこの前の編入試験のときなどは
あのゲートは使われない。職員室横の特別ルートが使われるんだよ。
もちろん、そこのルートも空港レベルの特別なシステムが使われているから、
そこから不審者が入ることは不可能だし、
普段は確実に閉められているから通ることはできない。」
「すごい学校だね。こんな学校見たこと無いよ」と有香が言った。
「学生を守ると言う校長先生の思いが強くて、
セキュリティが強化されたみたいだけどね。
慣れてくると息が詰まりそうになる。」
「なんで?すごくいいと思うんだけど?」とルナが何気なしに言った。
「監視されていなくても常に監視されているような気分にならないか?」
僕達はそのまま職員室に向かった。
「ここでのルールもしっかりと覚えておいて。
まず扉を三回たたく。そして扉を開けて、
どの先生に何の用事で来たのか言うこと。
僕がやってみるからしっかりと見てて。」
扉を三回ノックして扉を開けてから、
「皆藤百合先生に編入生二人を連れてきました。」
「おぉ、来たな。瑠奈と有香、あと三角関係君。」
職員室の先生方が笑っていた。
「百合先生、そのような言い方は変な誤解を招くものと思われます。」
「そうだな由真、二人を連れてきてくれてご苦労さん。
今日は今から二人は学生証の写真を撮ってもらう。
生徒手帳は学生証と一緒にわたす。
学生証は今日の帰りには出来上がると思うのでもらうまで家に帰るな。
それで私と一緒に教室に向かい新入生の紹介をする。
と言うことだから教室に行って良いぞ。 由真。」
僕は「了解しました!」と言って職員室を出た。
それで自分の教室に向かって行った。
教室内では何か騒ぎになっていた。
僕は自分の席に座ってから哉太かなたを呼んだ。
「哉太! なんか騒がしいけどどうしたんだ?」
「由真、知ってるかうちの教室に転校生が二人も入ってくるってよ。」
「知ってるも何も僕の妹と僕の友達が転校してくるんだよ。」
一瞬 教室の中が静まり返った後、
「えー!」という言葉と「なにー!」という言葉が同時に発せられ、
すごい騒ぎになっていた。「ねぇ由真君の妹さんってどういう子?」
「可愛いか?綺麗系?それとも美人系?」一斉に質問攻めにあった。
「ところでさ由真って妹いたの?」と哉太が言った。
「親戚の子で養子に来て妹になったんだよ。」
「ふーん」と哉太は言って去って言った。
でもこのクラスは僕への質問攻めをやめようとしない。
「今日,来るんだからそのときに見れば良いだろ?!」
とさすがに僕はいらいらして怒鳴った。
ちょうどそのとき先生が来た。
「由真 何を怒鳴ってるんだよ さっさと座れ。」
クラス全員あわただしく席に着いた。
「みんなも知っている通り、なぜ知ってるのかは知らんけど、
今日は転校生が二人入ります。さっさと二人とも入って!」
二人が教室に入ると「おぉー・・・」「なんか可愛いよね?」
って言うひそひそ話が聞こえてきた。
「手前からこっちの子ね、この子が『村山瑠奈さん』
奥の子が『江崎有香さん』村山さんはそこにいる村山由真の妹で、
江崎有香さんは中学の時の親友の親戚ということだから。
下手なことしたら由真が切れると思うから気をつけて。」
どういう紹介だよ。百合先生の中の俺の扱いってすごく悪くね?
「じゃあ自己紹介してまず村山さんから。」
「私は村山瑠奈といいます・・・えっと・・・由真の妹です。
よろしくお願いします。」
この状態でよく自己紹介できた。
頑張ったなルナとちょっと褒めてあげたくなった。
「それじゃ次は江崎有香さん」
「えっと江崎有香って言います。由真さんの中学の親友の親戚で、
今でも由真さんや瑠奈さんと仲良くさせていただいてます。
よろしくお願いします。」
まぁ当時、いじめられっ子だったと思えば良い自己紹介だったかなと思った。
「席はっと由真!お前の隣と後ろはどうなってる?」
「後ろは空席だけど隣は休みじゃないですか?」
「それなら横の席のやつをもう一つ横にずらしとけ。
いないやつの席のことは知らん。
そして横に新しい机を置いて、横と後ろの好きなところにお前らが座れ。」
そういうことで僕の横に瑠奈が座り、後ろには有香が座るようになった。
「さて今から第一体育館に向かうぞ。始業式に行くから廊下に並んで!
瑠奈と有香は女子の一番後ろに並べ。それじゃ行くぞ。」
何とか無事に朝礼と転校生の挨拶が終わって僕はほっと一息と言う感じだった。
なんかどっと疲れが出てきたようであった。
第一体育館・・・主に入学式や卒業式などの式典に使われる体育館で、
体育館と言うのはもう名ばかりで講堂の造りに作り変えてある。
昔、体育館として使われていて、
第二体育館ができたらすぐに講堂として改修された。
呼び名は変更されることもなく第一体育館と呼ばれ続けている。
前方に舞台のようになっていてそこから扇状に広がっていて、
段々に高くなって椅子がある。
吹奏楽部や演劇部が使っているだけでなく、
映画館のように上映も可能になっているために
時々、映画研究会が映画を上映するのにも使われている
通称第一体育館(講堂)だ。
このような式典のときは一番前が3年、真ん中が2年
一番上が1年が座るようになっている。
まずは生徒会長の挨拶、教頭先生の挨拶、校長先生の挨拶と
ありきたりの挨拶が続く。夏休みはこうだった。
怪我もなく無事に皆さんと合えたことをうれしく思うとか、
毎度、同じことの繰り返しだ。
もうちょっと変化があってもいいのにとおもう。
そしてもう一度、校長先生が呼ばれ、
今年の授業内容変更の話しが告げられた。
選択授業科目っというのがが廃止になったため、
全教科を勉強することとなり、授業時間の変更を告げられた。
月曜日から土曜日まで1時限から7時限まで授業があり、
1時限の時間は50分授業で10分休憩。昼休みは12時から40分間。
8時から授業が始まるので7時40分に登校することとなり、
7時40分からHR(ホームルーム;朝礼)が始まることが告げられた。
土曜日に部活の試合等、特別な用事がある人は、
手続きをして抜けることが可能となった。
そしてその時間割は明日から実施されると言うことだった。
さすがにそのことは僕としては、
(やっぱりそう来たか・・・)と思ってはいたが、
他の生徒には驚く内容だったようでかなり会場がざわついていた。
先生が「静かに!」と言って静かにはなったが、
生徒にはまだ納得のいかない雰囲気が漂っていた。
そして始業式が終わり生徒達は次々と先生に引率され第一体育館を後にして
自分達の教室に戻っていった。
(何事も無ければいいんだけどな・・・)
そういう雰囲気を残したまま僕らも教室に戻った。
教室に戻ったら百合先生から明日からの時間割が配られた。
ものすごい量の教科が月曜日から土曜日までびっしりと埋められていた。
瑠奈は(ふんふん♪)と鼻歌交じりにその時間割を見ていた。
僕は後ろの有香に話しかけた。「有香、この時間割はどう思う?」
「かなり詰め込んでいる感じがするけど、
これでちゃんと評価ができるのかな?」と言った。
「評価? 何の評価?」と質問すると、
「成績評価に決まってるでしょ。」と言われた。
「これだけの教科を9月15日から理解度テストをするって言っていたけど、
一体どうやるんだろうね?」
「15教科あるから午前中だけで4日に分けるとかじゃない?」
それで済むとは思わない嫌な予感がしてきた。
「まぁ なるようになるよ。」と有香が言った。
「なるようにしかなりそうにないかもな。」と僕が言った。
「お前ら 宿題の問題集を提出しろ。後ろからもってこい。」
問題集を出して名前をちゃんと確認して提出した。
「ルナ! 名前のとこはちゃんと書いたよな?」
僕のところに見せて「うん問題なし!」と言って提出した。
「9月15日は全教科の理解度テストがある。絶対に合格しろ。
赤点は絶対に許さない、以上。」
百合先生も無茶なことを言う。
今まで習ったことのない教科までテストをすると言うのだ。
夏休みの課題に全教科の8月までのところを
全部覚えることというものがあった。
ほとんどの人はこれはできているのだろうか?
僕やルナや有香がやってもすごいつらい勉強だと思っていた。
そしたら教室に誰かが来て百合先生を呼び出した。
そして何かを渡され話が終わった。
「村山瑠奈! 江崎有香! 前に来て。」
いきなり呼ばれた二人はなんだろうと恐る恐る百合先生の前に行った。
「これがお前達の学生証だ、後は生徒手帳が届いた。
常に持ち歩くようにしなさい。」
二人は学生証をまじまじと見て二人で喜び合っていた。
「そして由真!おまえはこの二人をちゃんと見るように。
お前ら三人を一つの班と認める!」
教室内がざわついた。僕ら三人が一つの班?!
「由真 どういう意味なの?」と有香がなにか感ずいた。
「由真 なんか怖いよ・・・」瑠奈がおびえだした。
「うちの学校はクラスの中に班という小さなグループが存在するんだよ。
クラス全体で一つのことを考えるより、
テーマを出して班ごとで考えて発表する。
そこでいい案を出した班に同意して物事を決めていくんだよ。
僕らの学校では『班制度』と呼んでいる。」
「たとえばどういうことを決めるの?」
「何でもすべてだよ。学校の問題、クラスの問題、
たとえるなら今日の学校授業改革についてとかね。」
「その班に由真、瑠奈、私の三人の班が決まったと言うわけね。」
「有香とルナが来たから僕は今までの班から抜けて、
お前達と一緒の班になったともいえる。」
「瑠奈は何も心配しなくていい。僕が絶対に守ってやるからな。」
「私は守ってくれないの?」と有香がちょっと起こり気味になった。
「有香も守っていくよ。 絶対にな。」
「さて無事に班のことも話したし授業のことも話した。
テストのことも話したけど、何か言いたいことはある?
ないなら解散!今日はさっさと帰ること!」
「百合先生、僕達も帰って大丈夫ですか?」
「生徒手帳も渡したし、学生証も渡したからもう何もないわ。
帰宅を許可します。警備室に関係者札をちゃんと返しておいて、
今日はその学生証を使って帰ってね。」
「了解しました 百合先生」
警備室に関係者証を返却し、学生証を通して帰った。
「有香、うちによっていくか?」
「うん ちょっと休ませてくれたらうれしい。」
「瑠奈も疲れたと言う様子が見えていた。」
「今日一日ご苦労様 どんな感じだった。」僕はルナと有香の聞いた。
「とにかく疲れたわ。管理社会の頂点を見たというイメージだったよ。」
「由真がいてくれなかったら、絶対にやっていけそうにないと思った。」
「あ!それ私もそう思った。」ルナと有香が笑いあいながら言った。
ルナにも有香にもなんか頼りにされている気がしてちょっとうれしかった。
明日の授業は7時限もあるよ、教科書とか重そう・・・
「ナップサックに入れておけばいいよ。
学校では自前のナップサックの使用が認められてる。」
「背負っていれば重さも楽になると・・・」
(そう言う問題?)と有香がいいたそうだった。
「ルナのは僕のをあげるよ。使いやすくて丈夫だからいいと思う。」
「明日から7時40分開始だけど起きれるの?」有香が心配した。
「いつもどおりに6時起きで間に合うだろうよ。」
「時間はちゃんとセットしようね。」ルナが僕に言ってきた。
「起きれなかったらルナ よろしくできる?」
「うん 由真わかった。起こしに行くね♪」
「私もちょうど通学路だから毎日来てあげるわ。」有香がそういってくれた。
「有香ちゃん、もうここに泊まっていけば?部屋もあるんだし。」
ルナが突然言い出した。
「向こうの家もあるんだし、ここに泊まるってことできるのか?」
「あの家はほったらかしになってる家だから。」
「それなら今日からここに泊めていいでしょ 由真!」
「え? 今日から?」僕と有香がびっくりして口をそろえて言った。
「休みの日にでも荷物を取りに行けばいい。
学校の制服と教科書類は今から取りに行こう!」
さすがにルナもこういったら頑固だ。
「それなら有香、今晩と明日のほしいものだけ取りに行こうか。」
「ここに泊まっていいの?」
言いも悪いもルナがこういったら絶対に聞かない。
さすがに全部は持ってこれないので、
明日の授業のものと服や制服とかほしいものは持ってきた。
「有香は奥のルナの隣に住めばいいよ。明日からまた荷物を取りに行こうな。」
奇妙な三人生活がスタートしてしまった。