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守り人は眠らない  作者: ボノボの親戚
序章 無情の神の島
7/14

序章(7) この世の揺りかご



 ドーブ・エットラはひどい酩酊感の中、目を覚ました。

 まるで、強い酒を何杯も飲んで横たわってしまった時のようだ。

 無論、深酒ふかざけなどをしていた訳がない。

 海の冷たさ、化け物の声、衝突、親友の顔。

 ちぎれちぎれになった映像と感覚が、浮かんでは消える。

 〈船飲み〉との邂逅、そして命懸けの逃走劇。

 水主かこの起こす波をものともせずに迫ってくる恐怖。

 そうして、この世のものとは思えないような嵐との遭遇。

 自然の脅威に脅かされながらも化け物を撒いたと思えば、再びの邂逅。

 親友の大怪我。

 最後は、窮鼠猫を噛むといって良いような必死の抵抗を行い、ドーブは海へと落ちたのだ。

 そうだ。

 どうして己は生きているのか。

 水底に沈んでいったのではないか。

 ここはどこだ。

 船はどうなった。

 あの化け物は。

 友達は、どうなった。


 ゆっくりとまぶたを開けると、焦点の定まらない視界に石造りらしいような天井が見える。

 民家、なのだろうか。

 光が少なく、薄暗い。

 みじろぎをしようとして、ドーブは思わず顔をしかめた。

 全身に鈍い痛みがある。

 呼吸も深く行うと、胸に鋭い痛痒が走った。

 脳裏で、〈船飲み〉の甲高い声が聞こえる。

 あの時は、あの直後は、痛みなど全く感じてはいなかった。 

 恐怖と高揚と、そしてコルビンスの震えるような胆力が、ドーブに痛みを忘れさせていたのだ。

 しかし、身体に無理をさせていたのは間違いないだろう。

 それが今を物語っている。

 〈船飲み〉とのあの接触、たった一度剣撃を叩き込んだだけで、これほどの代償を払ってしまうとは。 

 あるいは、この程度で済んで良かったと捉えるべきか。

 ドーブは、起きあがろうと力を入れた。

 動けるか。

 確かに、痛みはある。

 だが、動けないこともない。


 ドーブは頭を抑えた。

 これは、痛みがある訳ではない。

 何という()()()()()()であろうか。

 視界がちかちかと定まらず、臓腑が宙に釣られているような感覚を覚える。

 耳鳴り・・・もひどい。

 ドーブはこの酩酊感に覚えがある。

 しかし、脳が働かずに明瞭な回答を出すことができない。

 上体を起こす。

 痛い。

 漠然と痛覚を感じるだけで、箇所の特定ができない。

 ノイズのようなかすみが、いまだに深く意識を覆っている。

 あるいは、それ以前に痛みが全身に及んで識別ができないだけの可能性もあるが。

 幾分か回復したらしい体力を、今度は足へと注いで立ち上がる。

 身体の節々が痛みを放つ。

 速い速度での移動は、おそらくできない。

 直立して、しばし呆然とする。

 理由はわからない。

 思考がまともに機能しない。

 ただ息を吸って、それを吐いて戻すことを繰り返す。

 しばしして、ドーブは己が寝かされていたらしい家屋を見回した。

 何となく、生活感のある家。

 保存食、炉、干された草、水の壺。

 自宅ではないことは確か。

 見覚えも、おそらくはない。

 ここは、どこだ。


 外は薄明かりで、青白いような家並みが窓から見えている。

 聞かないような虫の声がする。

 空気は湿り気を帯びて、ややなまあたたかい。

 ドーブのブーツは、敷物の外側に置いてあった。

 綺麗に掃除されていたが、まだかなり湿り気が残っている。

 痛みをこらえて足を通す。

 玄関口の布をまくって、ドーブはよろよろと外へ出た。

 時間は、朝か、あるいは夜の浅いくらい、だろうか。

 光の少ない景色に、家々が黒いシルエットとなって並んでいる。

 集落、あるいは住宅地の中。

 海の音が近くで聞こえる。

 沿岸なのか。

 確かに、磯のような香りがする。

 たぐれる記憶の最後。

 ドーブは、どうしてか親友の声を聞いた気がした。

 海の男。

 彼の故郷。

 ドーブは、何とはなしに海の方へと歩きたくなった。


 あまり良くない足取りで歩を進めると、海はすぐに見えた。

 緩やかな傾斜の坂をゆっくりと降りながら、ドーブは白んでいる空を仰いだ。

 いまだ視界がやや不明瞭だった。

 途中まで降りて、浜辺に何やら騒ぎがあることにドーブは気がついた。 

 人だろうか、と思ったが時間帯を考えればそうではないかもしれない。

 ぼうっとしていたが、鳴き声が聞こえる。

 海鳥のものだろうか。

 耳鳴りもあり、やや確信が持てない。

 ただ、漫然とそれに吸い寄せられるようにドーブは近づいて行った。


 広い浜だ。

 薄暗の紺の色が、弱い光に薄められて一面の砂を染めている。

 陸地側にはマングローブが生い茂っている箇所があって、赤っぽいような花がまばらに散っていた。

 ぬるい風。

 甘い香り。

 花のもの、と思ったがそれだけではない。 

 何かが腐乱しているような臭い、のようにも感じる。

 ドーブは己が寄せられている箇所をぼやける目で見た。

 何だろうか。

 恐らくは、即席の台のようなものがある。

 それに、海鳥が群がっている。

 鳴き声が、いよいよけたたましく聞こえてきた。

 昼と夜の混じる静寂に、嫌に良くそれが響き渡る。

 ドーブは、その祭壇のようなものの近くに、確かに人影があるのを見出した。

 しかし、近づくにつれてそれが異様なものであることに気づいた。

 祈っているように見える。

 身長は、成人男性ほどだろう。

 剣らしきものを佩びている。

 顔には包帯が幾重にも巻かれ、その隙間から長いであろう髪の毛と髪飾りが漏れ出るように飛び出していた。

 耳のような箇所には長く、鮮やかな三角の布が被されて、横へと尖るような主張がある。

 虎と思われる毛皮を、一巻きに纏っている。

 腕は鮮血で染めたような色合いで、鋭い爪のようなものがついた手のひら。

 人ならざるような雰囲気の、禍々しいそれが長い服の袖からのぞく。

 脚部は、形容が難しい。

 何だあれは。

 まるで巨大な鳥の足をいでつけたようだ。

 鉤爪、そうとしか言いようがない凶悪な何かが地べたを踏んで身体を支えている。

 祈祷師。

 それも、何らかの邪教、一般の価値観では測れない深淵を秘めたような異質さを感じる。

 腐乱臭がする。

 確実に、そこで何かが行われている。

 近づいてはならない。

 しかし、ドーブの心の何かが、どこかにある引き合うものが、それに寄せられる。

 何だろうか。

 胸騒ぎがしてならない。


 祈祷師は、じっと祈っているようだった。

 先ほどから、身じろぎすらしない。

 それほど、重要な催しなのか。

 すでに、足場の悪さからか、体力の枯渇からか、足取りは重くなっている。

 まだ、祭壇の上のものは見えない。

 横たえられていて、また、多くの鳥が群がっていて視覚の邪魔が多い。

 鳥が動きを見せるたびに、情報が欠片のように開示されては、また閉じられる。

 一瞬だけ見えた何か。

 手、そして足。

 人か。

 よもや、人を生贄に捧げているというのか。

 海鳥の声は、近づけば近づくほどに大きくなる。

 どうしてか、ドーブの心音も次第に大きくなっていった。

 恐怖、なのか。

 確かに、恐れてはいるとは思う。

 しかし、分かりやすく目の前の異文化に腰が引けている、という訳ではおそらくない。

 胸の奥に手を入れられて弄られているような、底知れない不快感と、妙な痛みを覚える。

 何だ。

 何なのだろうか、この情緒は。

 それを見たいようで、心から見たくない。

 

 近い。

 もうすぐにそれらが明らかになる。

 足が鉛のように重い。

 進むのを拒否しているようだ。

 どうしてだ。

 ここまで来たのに。

 あとほんの数十歩で、全てがつまびらかになるというのに。

 鳥の声と、己の心音が更に大きくなる。

 聴覚は、ほとんどそれで占められているといっていい。

 一歩、また一歩。

 深い崖へと歩いているような、底なしの沼へと足を沈ませているような。

 海風が吹いている。

 どこか遠くへと吹いている。

 捕まえられそうで、捕まえられない。

 懐かしい風。

 旅の最中にずっと浴びていた風。


 ドーブは、じっとそれを見た。

 見てしまった。

 鳥が人間の近接を感じて、いっせいに飛び立つ。

 あまりに耳障りな鳴き声と羽音が瞬時に飽和する。

 しかし、それがどうしてか遠ざかった。

 鳥の目隠しが晴れる。

 随分と緩慢に、静かに、それらがいなくなるように感じられた。

 祭壇には、やはり人が横たわっていた。

 もじゃもじゃの髭、紺のシャツ。

 日焼けをした、がっちりとした体躯。

 豪放な笑みが浮かぶのであろう、血の気の抜けた茶色っぽい顔。

 ドーブの口が、意味もなく、どうしてか小さく開かれた。

 息が鼻から漏れて、いや、まともに漏らせずに詰まったように抜ける。

 誰だこれは。

 誰だ。

 何が起きている。

 これは何だ。

 何をしている。

 

 視界の端、ほとんど意識にないような箇所で祈祷師が動くのをドーブは感じ取った。

 祈りを中断して、こちらを認識したようだった。

 何かをする気力も、頭を動かす知性も、どこかへ抜け出てしまったようだ。

 呆然と、あまりに意思のないままにただそれを捉える。

 

 「お前の友達は死んだよ」


 包帯のくぐもった中から聞こえたそれは、どこか女性的な、ハスキーな声であったような気もする。

 静けさのみを纏った、冷たい言葉。

 夜から撫でられるような声。

 眼差しは翡翠色で、どこか、何かがおかしいような、欠けたような、平坦な瞳がこちらを写す。

 

 「うおおおおおおおおおおぉーーーーーーっ!」


 気づけば、ドーブは祈祷師に踊りかかっていた。

 怪我をした右手を思い切り振り上げて、彼の頬を殴りつける。

 骨と骨が衝突した鈍い音。

 己の手に巻いてあった包帯が、微かに解けて血が滲む。

 鈍痛。

 そして、殴り抜いた感覚。

 祈祷師は避けるそぶりも見せず、正面から拳を受けた。

 存外に体重はないらしく、若干体が浮いて浜へと落ちる。

 乾いた砂の音を伴って、祈祷師は紺色の砂浜に横たわった。

 

 「コルビンス!

  コルビンス!」


 ドーブはもはや、己の心が分からなかった。

 横たわった彼の亡骸を抱いて、どこかへと歩を進める。

 赤い花びらが、数本祭壇からこぼれて青い浜辺に落ちた。

 暗い。

 光がない。

 永遠にも感じられる砂の浜。

 重い。

 重い。

 足が進まない。

 腕の中の彼は、力無く四肢を揺らせている。

 何も言わない。

 動かない。


 気がつけば、随分の距離を歩いていた。

 大きな疲労感が全身を包む。

 分からない。

 どこへ向かえばいい。

 そうだ、家並みがあった。

 あそこへ行けば。

 ドーブは支離滅裂な思考でそう考えた。

 祈祷師が土着のものであり、彼が行う儀式が風俗であるのであれば、その周囲の人種は皆同じような信仰を持っているであろうということが決定的に欠落していた。

 助けを求めたいのか。

 それとも、弔いをしたいのか。

 それすらも定かでない。

 単なる感情の暴走。

 理性の後退。

 ただ、それでもそうしたかった。

 そうしなければならなかった。


 息を切らせながら、親友を運ぶ。

 坂の傾斜は緩やかだったが、何よりも急峻だった。

 汗が落ちるのを感じる。

 ただ、足を前に。

 目的もないような目的地へ。

 進め、進め。

 考えるな。

 考えてはいけない。

 

 ようやっと、坂を登りきる。

 どうやら、時間帯は朝方のようだった。

 太陽が水平線から顔を出して、海原と空へ双方に伸びるように光の柱が立つ。

 概形しか捉えられなかった先ほどの家並みが、薄い橙の色に染められて顕になる。

 声を上げようとして、どこかへと駆け込もうとして、ドーブは気がついた。

 それは、廃屋の集まりだった。

 灯りなどはなく、営みの痕跡は風雨と時間に洗われて、ほとんどがうかがえなくなっている。

 ドーブは、呼吸のみを行いながらそれを見つめた。

 分からなかった。

 どうしてか、思考が少しだけ冷静になった。

 

 親友の亡骸を抱きながら、そこを彷徨う。

 最初に見たような、石造りの家屋。

 全く手が入っていないようで、屋内には暗がりだけがある。

 道は、どうにも草刈りをした痕跡があった。

 ただ、気候的に成長が芳しいのか、すでに少しばかり背を高くさせつつある。

 少し遠くなった潮騒だけが、耳に入ってくる。

 家の影を縫って、木標のようなものが幾本も立っていることを知るのはすぐのことだった。

 古いもの。

 ほとんどは朽ちているといって良く、設置されてから随分長い年月が経っていることを示唆している。

 墓標、なのだろうか。

 人はいない。

 物音も、声も、何もしない。

 朝焼けが、刻銘にその住宅地跡の静けさを象っている。

 ただ光があたり、ただ影が落ちる。

 鮮やかで明るく、淡く暗い。

 ここはまるで大きな墓地だ。


 ドーブは、腕の中を見た。

 コルビンスが眠っている。

 鳥についばまれて傷がついているが、脇腹に刺さっていた手すりの木片は取り除かれている。

 それに、紺のシャツも縫って繕ったような形跡があった。

 光が、音もなく彼の横顔を照らした。

 明るく、冷たい。

 血の通っていない肢体。

 静寂が満ちた表情。

 ドーブの胸の中に何かが落ちる。

 そうだ。

 死んだのだ。

 コルビンスは。

 亡くなったのだ。

 

 太陽が次第に登ってゆく。

 夜は終わり、朝が来ようとしている。

 ドーブは、コルビンスをゆっくりと地べたにおろした。

 彼が汚れないよう、静かに、丁寧に。

 己の寝かされていた家。

 ドーブはどうしてか、そこへ戻ってみたくなった。

 古い石がただ丁寧に積んであるだけの集落。

 風はそのうろを何の気もなく通り過ぎて、小さな音を置いてゆく。

 建物の脇にある陶器の入れ物も、欠けて、割れて、道端に破片を転々と落としている。

 泥だらけの、何かの玩具のようなものが、道に埋まっている。

 死が希釈されてそこにあるような、恐ろしく心細くなるような光景。

 その中に、ポツンとその家はあった。

 それなりに大きな家屋。

 最初は気が付かなかったが、玄関の大きさは相当なもので、家主かあるいは民族が、かなりの長身であったことがわかる。

 この沈黙の地で、唯一人のあたたかみの残る場所。

 家の脇にある薪おきには、新しそうな薪が乾燥の目的で積まれている。

 薪割りは大変な作業だ。

 割るのも、割った薪を運ぶのも。

 ドーブは、影になっている薪おきを過ぎて、その家の裏手がわまで歩いていた。

 少し岩が多い。

 土壌の性質が異なっている。

 ドーブは、暗がりから朝日の差す方へと歩いた。

 手で、少しばかり目を保護する。

 そこは、崖だった。

 日の出が、憎々しいほどの清浄さを持って、洋々とした海原うなばらを照らしている。

 波しぶきが光のレンズとなって、宝石のように煌めいている。 

 

 そこにも、木標が並んでいた。

 よく手入れされつつも、かなり、いや相当に傷んでいる。

 その刺さっている場所の根元に、赤い花が供えられていた。

 

 (あ…)


 ドーブは思い返した。

 あの祭壇。

 親友が、寝かされていた場所。

 その場にあった鳥が、親友の眠りを妨げていたのは間違いない。

 ただ、そこにはいっぱいの花が供えられていた。

 この木標に献花されているものと同じ、赤い赤い色の花。

 祈祷師、と思われるものの祈り。

 みてくれこそいかにも邪悪で、恐ろしき信仰を抱いていそうな、受け入れ難いような威容だった。

 ただ、彼が親友に行なっていたのは、実に静謐で、何らの邪念もなさそうな黙祷。

 ドーブが近くによっても、殆ど中断しなかったような、深い祈祷。

 あれは、あれは。

 

 ドーブは、身体からいよいよと力が抜けるのを感じた。

 手のひら、腕、肩、そして胸、腹。

 丁寧に手当がされ、包帯が巻かれ、清潔にされている。

 ブーツ。

 湿ってこそいたが、汚れなどは拭い取られ、敷物の端に揃えて置いてあった。

 コルビンス。

 腹部の木片は取り除かれ、腕の変形はやや落ち着き、穴の空いた服は綺麗に直されていた。 

 祈祷師は、友達、とドーブのことを指した。

 少なくともこれは、コルビンスとドーブの関係を知っていないとできない。

 つまり、彼はコルビンスと何らかの会話を行い、看取みとった可能性が高いということだ。

 馬鹿な。

 彼は。 

 彼は。


 ドーブの心の奥底で、息を殺しながらずっと蠢いていたものがあった。

 それは、とてもおぞましい意思。

 自分は、徹底的な被害者でありたいという願望。

 怪物に襲われ、嵐に襲われ、その果てに溺れ、親友を異教の生贄に捧げられる。

 世界一の不幸もの。

 同情されるべき立場。

 不幸だ。

 なんという不運だ。

 己の置かれた位置を、そう定めたい。

 慰めて欲しい。

 痛みを、これ以上受け入れられない。


 親友の声。

 暗闇で見た、彼の腕がこちらに伸びてくるような幻覚。

 そして、この島のような場所に己と親友が流れ着いたという事実。

 少なくとも、ドーブの知る上では、コルビンスは船上にあったはずだ。

 どうして海に。

 どうしてここへ。

 もしかすると。

 もしかすると。

 心臓が冷えるような、冷たい水が身体中を巡るような悪寒。

 それは、コルビンスが己のために死んだのではないか、という仮説。

 ゆえにドーブは、彼が、あの祈祷師が、コルビンスを殺めて、何らかの供物にしようとしていたのではないか、と思いたかったのだ。

 

 彼を悪者にしたて上げたい。

 楽になりたい。

 明瞭な図式。

 単純な仮想敵を、身代わりを作り出したい。

 ただ。

 ただ。

 実際は。

 この目にした事実は。


 ドーブは、この島のことは知らない。

 どこかも分からず、どのような歴史があったのかも分からない。

 何があったのか、想像はできるが、あまり想像をしたくない。

 立ち並ぶ木標。

 家主のいない家々。

 彼は、一人だった。

 何もない、孤独の中で。

 誰もが助けを求めるであろう、まことの、まことの寒々とした静けさの中で。

 彼は、彼は。

 海難にあった己やコルビンスを助け、看病をし、己の理不尽な、愚かな感情の発露を静かに受け止めて、ただ殴られた。

 正直なところ、彼が何を考えているのかは、分からない。

 裏があると身構える必要はある。

 しかし。

 

 ドーブは、木標に捧げられた赤い花を改めて見た。

 見たことのない花。

 鮮やかで、けれどもどこか儚そうな、そんな花。

 そして、気づけばドーブはそのひとふさを手に取っていた。

 


 ♢



 ドーブが家の裏から戻ると、集落跡の入り口あたりに人影があった。

 例の祈祷師だ。

 海風が、ドーブの暗いブロンドの髪を撫でる。

 朝日にさらされて、頭髪はきらきらと光を散らしている。

 口が何やら乾くような気がした。

 そういえば、水を飲んでいない。

 顎を思わず触ると、じょりじょりとした髭がそれなりにのび散らかっていることを自覚できる。

 剃らなければ、などと思い、ドーブは頭を振った。

 逃避をしている場合ではない。

 彼が来る。


 静けさの中をよろよろと歩く。

 今になって、先ほどの無謀のツケが支払われようとしている。

 諸腕は疲れ果てて、肩には激しい痛みが走り、殴った右の拳は少し腫れているようだ。

 それに、そうだ。 

 酩酊感・・・

 そして、耳鳴り・・・

 ほの微かにマシにはなったが、今でも依然として残り続けるこの感覚。

 間違いない。

 経験がある。

 たった一回のみだが。

 

 ドーブは、身体中の痛みに耐えながら、やっとコルビンスの元まで歩いた。

 酷い疲れだ。

 これ以上に歩けるだろうか。

 しかし、彼を一人にはできない。

 親友だ。

 亡くなっても、何があっても。

 助けてくれたのか、とドーブはコルビンスに問うた。

 コルビンスは、穏やかに眠って、何も返さない。

 

 『ドォーーーーーーブ!』


 彼の声が聞こえる。

 その彼の、冷たい亡骸を抱き上げる。

 疲れ果てた腕は震え、無理をした肩は痛み、足は笑っている。

 情けない。

 何と情けないのか。

 気がつけば、ドーブは一筋の涙を流していた。

 朝の光が、涙の筋を辿って細やかに落ちてゆく。

 

 祈祷師はすでに近くまで寄っていた。

 鉤爪のような足で、ゆっくりと歩んで来る。

 海の音が聞こえる。

 ドーブも、身体に無理をいわせて再び歩み出した。


 邂逅までの時間はさほどかからなかった。

 五歩か、六歩ほどある距離で両者は立ち止まった。

 祈祷師は、じっと翡翠の瞳でこちらを見た。

 存外にまつ毛が長く、眼差しはいかにも冷涼だ。

 やはり、風体は相当の威圧感、異形感がある。

 これで、本当に我々を介抱し、そしてコルビンスを看取ってくれたのか。

 対峙すると、先ほどまでの推論が歪むような気がする。


 (何を話せばいい…)


 ドーブは口篭った。

 謝罪がまずあるべきだろう。

 彼の対応は、おそらく極めて誠実かつ篤実だった。

 何か見返りを求められる可能性は高いが、それでも望外の世話を焼いてくれたといっていい。

 だが、コルビンスのことを聞きたい。

 答えを得たい。

 彼が、己を助け出そうとしたのか。

 あるいは、違うのか。

 無論、祈祷師がそれを知っているかどうかは分からない。

 しかし、親友の最期を看取ったのであれば。

 その、最期を知りたい。

 

 「どうしたい?」


 やはり、静かな声だった。

 贅肉など全くないような、落ち着いた中性的な声質。

 ドーブの内心の歪んだ葛藤を見透かすような、刺すような言葉。 

 あまりに端的な問い。

 厳しく、そして優しい。

 祈祷師の長い髪飾りと服が、海風にはためいている。

 

 「弔って、やりたい」


 ドーブはようやく言葉を絞り出した。

 祈祷師は、じっとコルビンスを見た。

 緑眼。

 やや青いような、冷めたように見える双眸。 

 祈祷師は、その瞳をほんの僅かに細めた。

 朝日が、その中に光を投げて、小さく、しかし暖かく照っている。


 「分かった。

 やり方を教えてくれ」


 祈祷師はそう言った。

 あくまでも淡々としている。

 彼は、おそらく彼なりのやり方でコルビンスを弔おうとしてくれていた。

 今は、ドーブの、こちらのやり方を尊重してくれる、ということだろう。

 

 ドーブは、故郷の弔いの催し方を祈祷師に伝えた。

 葬儀は、死者をこの世の揺かごの中に帰すこと、とされる。

 これは、そのものが最も親しんだ場所へ、環境へ、魂を解き放つという意味がある。

 そういう意味では、祈祷師が行なっていたことも大きく外れてはいない。

 祈祷師の身なりがあまりにも恐ろしいので認識が歪んだが、あれは、鳥葬と言われる葬儀だ。

 死者を天の使いである鳥についばませ、この世界に帰してやるというものだ。

 自然の中、動物らの営みの中に弔ってやるのも、実際は悪いことではない。

 ただ、彼は水夫だ。

 海の男だ。

 海に、彼の心の故郷に、この母なる恩寵の中に帰してやりたい。


 離岸流があるという川の付近に、ドーブと祈祷師は来ていた。

 最初に見た、マングローブが生い茂る、暗く、そしてあまりに鮮やかな林。

 泡沫の夢のような、馥郁ふくいくとした風。

 赤い花が水面みなもに溢れて落ちて、澄んだ波紋は黎明の光を捕まえては輝く。

 祈祷師は、コルビンスを乗せるための小舟を用立てた。

 漁をするための、ごく小ぶりなもの。

 幸い、川を下る用途も兼ねているらしく、川べりに停めてあった。

 少し古いが、浸水はなく、一定の耐久性もまだあるようだった。 

 船を川に浮かべて、コルビンスをその内部に横たえる。

 作業は、ドーブが行った。

 その最中にも、赤い花びらがゆっくりと風に舞って、落ちている。

 数枚は船の中に入って、コルビンスの旅立ちを彩っているようだった。

 祈祷師は無言のままに水面に浮かんだ花を拾い上げて供えた。

 悪魔のような腕、そしてガラスのように繊細な手つき。 

 たったの一輪をコルビンスの脇に置いて、静かに祈っている。

 

 小舟が、ゆっくりと川を下り始めた。

 河口はすぐそこだ。

 波の音がする。

 

 「あいつは、その…。

 コルビンスは、どうだった」


 ドーブの口から、思わずそんなものが漏れでた。

 意味のわからない言葉。

 抽象性が高すぎる設問。

 何が言いたい。

 どうしたい。

 先ほどから、おかしい。


 祈祷師は、瞑目を少しだけ解いて翡翠の瞳を覗かせた。

 長いまつ毛の被さった怜悧な眼差しで、コルビンスの行方を、少し伺うようであった。

 美しい瞳。

 彼の高潔な慈悲が、そこにだけ匂い立つようである。


 「優しいやつだった」

 

 高く、しかし甘さのない声。

 それのみを言い残して、また祈祷師は瞳を閉じた。

 赤い花びらが、川辺の宙を泳ぐ。

 水面に点々と落ちて、明け方の黄色の光を赤い色で染め直す。

 分かった。

 分かってしまった。

 その言葉だけで。

 ドーブは、知らないうちに泣いていた。

 彼は、己のために死んだ。

 そんなやつだった。

 そう、分かっていたではないか。

 奴は、『立派なやつ』だった。

 この世の揺かごよ。

 彼に、あの優しい男に、安穏なる眠りを。



 ♢



 ドーブは、その後のことを覚えていない。

 親友を見送り、疲れが限界を迎えたのか、意識が退いていった。

 涙を流したまま、膝をついたことまでは記憶している。

 気がつけば、あたりは再び暗くなっていた。

 橙色の光がそこを照らしている。

 見覚えのある天井。

 ドーブは、また例の家屋に寝かされていた。

 きっと彼が、祈祷師が運んでくれたのだ。

 成人した、それも大柄な己を運ぶのは大変だったろう、とドーブは申し訳なく思った。

 

 コルビンス。

 彼は、朝焼けの海へと旅立って行った。

 精強な笑い声が聞こえる。

 どこかで、海の彼方で、今でも縄を引いている気がする。

 胸の中が、望んでもいないのに一切を掻き出されて、全くの空洞になってしまったようだ。

 身体が、軽いようであまりに重い。

 何かが足りない。

 けれども、代わりに何かで埋めるような気分にもならない。

 天井の影。

 ゆらめいて、不安定で、規則性もないような明暗。

 まるで、その中に取り残されてしまったような不安。

 光も、影も、不気味だ。

 ドーブは、上の空のような状態でしばらく寝転がっていた。

 

 高い音。

 楽器や、声では決して再現できない音色。

 鈴のような、陶器のような、そんなものを打ち合わせた余韻のような響き。

 知らない虫。

 ドーブは、緩慢に上体を起こした。

 弱い光の中の部屋。

 壁際の机に油のようなものが張られ、そこに灯りがともされている。

 小さな明かり。

 吐息で消えてしまいそうな、あまりに頼りない光源。

 外は、あまりに暗い。

 かろうじて、周囲が見える。


 痛みは多少引いたが、それでも濃く残っている。

 酩酊感。

 耳鳴り。

 依然としてある。

 体調は良くない。

 

 ドーブは、思い当たった。

 そうだ。

 彼に、祈祷師に謝罪をしなければ。

 感謝を伝えなければ。

 暗愚な判断と、理不尽な暴力。

 彼の献身と、鎮魂の姿勢。

 ドーブは、屋内を見渡した。

 部屋の隅は闇が満ちて、何があるかを伺うことはできない。

 か細い光がわずかにそれらを押し返すが、染みて、垂れて、部屋を包む。

 なんと暗いのだ。

 灯りは、他にないのか。

 

 日はとうに暮れている。

 残照も、何もない。

 光源を探そうにも、ドーブはこの部屋の勝手も知らない。

 小さな灯りを頼りに靴を履き、立ち上がる。

 暗順応に期待をしながら、周囲を探る。

 人の気配は、家内にはない。

 ドーブは、灯りのある机を見た。

 包帯と、何かの鞘のような形状の布、そして鮮やかな髪飾りがそこに置かれていた。

 丁寧に巻き取られ、布は並べられ、装飾品は結われて陳列されている。

 彼のもの、だろうか。

 そういえば、彼は何という名なのか。

 どのような素顔をしているのか。

 ドーブは、何も知らなかった。

 

 彼を探して、外へ出る。

 暗い。

 月が、雲に隠れているようだ。

 空は殆ど黒に近いような藍色で、雲がその上に被さって、合間にまばらに星々が輝いている。

 どうしてか、見たことのないような星の相位。

 あのような色の星光があっただろうか。

 まあ、気のせいだろう、とドーブは地べたに視線を落とした。

 暗い道だ。

 舗装など、当然されていない。

 乾いた土に、大小のれきが転がる。

 足を取られぬように歩いた。


 ドーブは、当てもなく歩むうちにあることを思い出した。

 あの家の裏側。

 一面の美しい海原を望んで墓標を並べた、弔いの場所。

 赤い花が供えてあった寂しい崖。

 死者に対して恐ろしく誠実な彼のことだ。

 きっと、そこにいるに違いない。


 家の脇を注意して通る。

 このあたりから、やや岩の主張が激しくなる。

 暗い中での移動は本来ならば危険だ。

 それも、断崖へと行こうとするなど褒められたものではない。

 無論、彼を中傷しているわけではない。

 第一、己のように灯りも持たずに歩き回っている訳ではないかもしれないのだから。


 おぼつかない足元を見回しながら、家の壁を擦るように歩く。

 風が吹いている。

 ドーブの寝癖のついた頭髪が撫でられ、後ろへと流される。

 波の打ち付ける音が大きくなった。

 晦冥かいめい海原うなばらが見える。

 大きく、そして何と暗澹としているのか。

 木標が、その中に若干の薄い闇となって立ち並ぶ。

 そして、彼がいた。


 闇の中で少しばかり明るい白地の服。

 凶悪そうな鉤爪の靴、のようなもの。

 暗い中でも確かに赤く見える、鋭い爪の生えたあれは、手甲なのだろうか。

 虎の毛皮を肩にかけるように巻いて、腰の帯でしばり、剣らしきものをそこに帯びている。

 昼間に見た、祈祷師のような身なり。

 ただ、違う箇所があった。

 常闇を切り取ったような射干玉ぬばたまの長髪が、背に流されている。

 頭部の脇から、随分と長い様子の鋭く尖った耳が見える。

 無数のピアスが留められているらしく、どこが刺々しく感じられるだろうか。

 〈異人〉。

 有り得なくはない。

 西と南の大陸には、人とは全く違う姿形をしたものらが多く住まうという。

 ドーブも、数回ではあるが目にしたことがある。

 ただ、あの耳。

 あれは、とても珍しい外見的特徴だ。

 

 何らかの事情があって、素顔を隠していたのだろう。

 己もそうだったが、人は異なる文化や常識を目にした時、意識する範囲を超えて、殆ど天意に近いような形で差別や迫害を行うものだ。

 それから身を守っていた、ということは十分に考えられる。

 当然、呪術的な意味を持つ装いである可能性も高い。

 彼には彼の神がいてもおかしくはない。

 〈始神〉は、世界を創られた。

 無二ではあるが、ほかに神を創っていないとはされていない。

 様々なものに信仰が見出され、神意が汲まれ、人々はそれらを崇めて奉る。

 その世を束ね、そして遠く広がらせているのが、他ならぬ〈始神〉なのだ。

  

 彼は、相変わらず静穏と共にあった。

 微かにこうべを垂れて、墓標に向き合っている。

 どこか、聖職を思わせるほどの敬虔けいけんぶりと、厳粛さ。

 やはり、祈祷師なのかもしれない。 

 黙するものへと、祈りを捧げる文化があるに違いない。

 それは湿って暗いが、極めて柔らかい抱擁をしてくれる信仰だろう。

 悪くない。

 彼の話を聞きたい。

 

 海から、風がやってきた。

 厚い雲の山から月が顔を覗かせて、遠くの水平線からこの島へと、光の帯が伸ばされる。

 青白い明かり。

 墓標に置かれた赤い花が、海風に誘われて陸の方へと飛ばされる。

 彼が、ゆっくりと姿勢を正した。

 闇がそこへ取り残されたような腰ほどもある黒髪が、こちらの方へ広がって、いく本かの束をつくる。

 ドーブは、話しかけようとして躊躇ためらった。

 彼が、音もなくひるがえる。

 絹のような髪が、もといた場所へと名残があるように軌跡を残す。

 それが、随分と引き延ばされた時間であるように感じられた。

 月のように白く、きめ細やかな肌。

 夜の冷たい光を湛えた、くっきりとした縁取りがある釣り気味の翡翠の瞳。

 小ぶりでつんとした鼻筋に、赤く儚い花びらを二枚添えたような薄い唇。

 異様な美貌。

 ドーブは、今度こそ完全に言葉を失った。

 

 やはり、彼、いや彼女は落ち着きの中に佇んでいる。

 意匠をこらし抜いた、よく出来すぎた人形のような容姿。

 性別すらも明確に定めることが叶わないなとど。

 可憐なのだろう。

 ただ。

 どうしてだろうか。

 なぜか、どこか、彼女が恐ろしい。

 酷い無機質。

 血の通わない雰囲気を感じる。

 感受が上手くいかない。

 秀麗、美麗、疑いようもない。

 一方で、かくも固く冷たいのは何故か。

 思考がうまく形をなさない。

 ただ、彼女に魅入られるばかりで、思いを馳せるばかりで、何もできない。

 神が手ずから造ったとしか思えないような無欠さと、穢れの無さと、それゆえの歪みのような、危うさのような何か。

 尊さを憮然とつきつけられて、納得と嫌悪を同時にしているような、本能からの不穏。

 なんだ、これは。

 何者なのだ、彼女は。


 ドーブと彼、あるいは彼女は、少しの間見つめ合った。

 波しぶきの音と、わたる風が過ぎる音だけがただその場に流れる。

 月の明かりが彼女を照らして、薄い影を夜の中に伸ばさせている。

 落ちた影は服装のこともありいかにも不気味でおどろおどろしいが、それを辿れば、最後にはあのかんばせがある。

 明らかな不整合。

 それは、化け物の一部分に残された、穢されていない部分のようにも見える。

 対比すると、美しすぎてやはり気味が悪い。

 冷静さが、意図せずして一定量帰ってくる。

 

 「あの…。

 あれだ。

 昼間は、殴ってすまなかった」


 拙い謝罪。

 これでもようやっと口から吐き出せた。

 酷いものだと、自分でも思う。

 未だに残る動揺が簡単に見て取れる。

 彼女は、じっとドーブを見た。

 睫毛の、なんと長いことだろうか。

 感情が窺えない。

 まばたきをする翡翠の瞳も、よく磨いた宝石のように思えてきてしまう。

 ただ一点、殴られた側の頬だけが、すこしばかり朱が差して、痛々しくもその反面体温を感じさせた。


 「痛みは引いたか」


 平坦な抑揚。

 高い声。

 昼間に聞いたままだが、より明瞭だ。

 言葉通りに取れば、身体の心配をしてくれているように聞こえる。

 だが、それだけではない気がした。

 

 「まだあるよ。

 でも、良くしなきゃな…」


 この言い方が良いと思った。

 正しい回答だと。

 彼女は、涼やかな眼差しを少し細めた。


 「それしかない」 


 突き放したような言い方に聞こえた。

 実にぶっきらぼうな返しにも取れる。

 最後に彼女は、ほんの一瞬だけ背後の墓標を見た。

 その横顔は、どうしてか、静かに涙をたたえているように見えた。

 それきり何も言わずに彼女は通りすがってゆく。

 赤い花の香りがドーブの鼻先を濡らすように漂って、夢のように消えた。

 


用語集


始神テン・ウレズ

世界で根強く信仰されているこの世を創ったとされる神。

あらゆる宗教観の下地になっているとさえ言われ、多くの伝承で名を変え、姿を変えては顕れる。

一方で創世神ではあるがその後の管理、干渉を行わない観測者でもあり、そのような視点で評価をすれば非常に冷たい存在であると言わざるを得ない。



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リメイク前の「酔い」の謎がついに解けましたw 更新ありがとうございます。
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