表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

329/406

【第129話】 亜紀がやりたかったこと

今晩は。

投稿です。

いつもご読んでくださり、ありがとうございます。

 南のダンジョンが終わる頃は新月、この新月期に下見の予定。


 行けそうだったら、その日にメイドンのところまで行く予定。


 これは誰にも話さない。


 イオリちゃんにもエノンにも。


 お布団に入り、ボーッと天井を見ていると、イオリちゃんが横に座り、手を握ってくれた。


「今日は大変でしたね、よい一日でしたか?」


「目の回る一日だったよ、イオリちゃん」


 イオリちゃんは、私を甘やかすだけの存在ではない。

 よくフォローし、使えてくれる。


「イオリちゃん、私そのうち商売をしたい」


「まあ、何かありまして?」


「イオリちゃんを親のお金ではなく、私の稼いだお金で雇いたい」


「……まあ、それは……あの、わたし、結構高いですよ?うふふっ」


「ふふ、望むところよ、ドロトン先輩に機械を注文しているの、その機械で商売を始めようかと思って」


「機械?」


「……」


「?」


 すぴーすぴー。


「……」


 ちゅっ。


 誰かが、おでこにキスをした、気がする。


 リュートお母さんだろうか?ランお母さん?

 夢だろうか……。


 相変わらず、超空間へはいけない。

 おかしいなぁ、魔力はもう充分なのに。


 パチリと目が覚める。


 鳥の囀り。


 朝だ。


 気力に満ちた獣人族の目覚めは、ちょっと違う。


 寝ぼけることがない。


 目覚めと同時に覚醒する。


 ピョンと元気に起きると、朝ご飯の匂いを嗅ぎつける。


「おはよう!イオリちゃん!」


「おはようございます、今日もいい天気ですよ」


「ご飯!」


「お顔を洗って下さい」


「……はい」


 美味しい朝食を食べ、着替えようとすると、ん?


「イ、イオリちゃん!?これ?」


「リュートさまの特製です」


 それはチェックが目立つブレザーだった。


「……私には派手すぎない?」


「お似合いと思いますが?」


「これ、試着の時、無地だったよね?」


「はて?そうでしたか?」


 くっ……計られたか!


 は、計ったなぁリュー!


 ……ちょっと言ってみたかっただけです。


 さて、登校二日目である。


 やりたかったことが一つある。

 私は行ってきます!と元気にドアを開け、隣に向った。


「はーぴーこー、学校行こう!」


 獣人族の肺活量は凄まじい、そして声は轟き渡る。


 あ、ドアの向こうで忙しい音が聞こえる。


 荒々しくドアが開く!


「ごらぁキン子!恥ずかしいだろう!我は王族なりいいいいっ!今何時だと思っておる!」


「おはよう!早く着替えて学校行こう?」


 ハピ子はスケスケのオネグ(ネグリジェだよ)だ。


 零れんばかりの乳房がダユンと揺れる。


 かわいいお臍もバッチリ見えている。


 これは眼福と言うやつでは?


 あれ?心が動いた!?


 ハピ子を描いてみたい!

 静かだが、強い衝動が私を打った。

 女性の柔らかい優しい線と猛禽類の獰猛な線の融合。


 ハピ子は溜息が出るほど綺麗なのだ。


「寝てた?ごめん!先に行くね?」


 私がニッコリと言うと、何故かハピ子は赤面した。


「ま、待て!……し、しばしまて!」


 時計を見るハピ子。


「15分待て!」


「分かった」


「……」


「どうしたの?」


 ハピ子は私の手を摑むと、部屋に引っ張り込んだ。


「きゃっ!」


「ここで暫し待て、アイナン、茶を持て!」


「ええっ?外で待つよ?」


「誘いに来た者を、立たせて待たせるわけにはいかん!」


「え?でも私が勝手に来たんだし」


「それでもだ!いいか、先に行くなよ?ここで待てっおれ!」


 寝室に戻り、アイナンさんとのバトルが始まる。


 ですから、昨日いいましたでしょう?朝の用意をと!


 小言は後で聞く!とととととと友達が待っているのだ!


 食事はここに置いときますよ?


 うむ。


 ……軽いのりで来たのだが、これはとんでもない迷惑だったかな?


 御髪はこれでよろしいですか?


 よい!


 服は?


 母上の用意した服は派手だ、アイナン、お前が用意したモノがいい。


 は、はい。ありがとうございます!


 い、いそげアイナン、いいか慌てず急げ!


 あと少しでございます!


 城に帰れば、我はハピ子ではなくなる、キン子との時間は一瞬きでも無駄にしたくないのじゃ!


 ……ならば今日からちゃんと用意をなさいませ。


 うむ、分かった!


 きっちり15分。


 何事もなかったかのように寝室を出てくるハピ子。

 きりりっとした表情で一言。


「待たせたな、行こうか」


「うん!」


 密かにアイナンさんへ念話を送る。


 ごめんなさい、突然呼びに来まして。


(いえ、うれしゅうございます。明日もよろしくお願い致します。しかし我が姫のことです、明日はこちらから伺うかも知れません)


 あ、それも楽しみです。


 二人で並んで登校。


 シンお姉ちゃんを発見。


 あれ?

 シンお姉ちゃんは数人のハーピーに囲まれ談笑しているよう。


「あの者達!シンお姉さまと談笑だと?」


「ハピ子、私がいるじゃない!」


「くっ、これとあれは別じゃ!彼女はキン子を紹介した、導きの姉。ハーピ=族にとっては特別な存在なのじゃ!」


 ふーん種族によって、色々な概念があるんだ。


 そして、木下の青空教室。


「じゃハピ子、ダンジョン攻略、楽しみだね?」


 私は獣人族の発達した鋭い犬歯を見せ、ニヤリと笑って見せた。


「おお、望むところだ。用意を怠るなよ?」


 そして私は、パーティーメンバーのところへ向う。


「おはよう!」


「ゴブ、おはよう!」


「おはよう、ゴブゴブ!」


「提案があるんだけど」


「?」


「パーティーの名前入りの旗を作らない?」


「!」


この旗を靡かせ、ゴブリンズ(仮)ここにあり、と皆に示す!


次回投稿は 2023/05/21 22時の予定です。


一章 30話までイラストが入りました。

よろしかったらご観覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ