表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/48

第43話 ルイ、燃え尽きる

ルイと一緒に作者もガス抜きです(`・ω・´)

大きな仕事を終えた後は、のんびりしたくなるものです。

「はぁ……やる()がでない。」

ルイは、受付(うけつけ)のリックの(まえ)(おお)きなため(いき)をつきながら言った。

「はいはい、(よう)がないなら邪魔(じゃま)だからあっちに()ってね――といいたいけど。」


リックは周囲(しゅうい)見渡(みわた)して、(かた)をすくめて(つづ)けた。

「見ての(とお)り、(いま)は、受付も(ひま)なんだよなぁ……」

「もしかして、みんなボクと(おな)じ?」


ルイが(くび)(かし)げると、リックは微笑(びしょう)した。

「そうかもね。青銅階位(せいどうかいい)はかなりの(かず)先日(せんじつ)作戦(さくせん)参加(さんか)したからね。」

()わってみたら、ひどい疲労感(ひろうかん)(おそ)ってきたよ……報酬(ほうしゅう)()かったけど。」


ルイの言葉(ことば)に、リックは苦笑(くしょう)した。

「そいつはよかった。――ちなみに、(ぼく)とルナークに特別手当(とくべつてあて)なんてないよ。」

「うわぁ……それはさすがに労働力(ろうどうりょく)搾取(さくしゅ)じゃないの?」


(まゆ)をひそめたルイに、リックは肩をすくめた。

「まあ、受付としての報酬があるし。それに、依頼(いらい)を受ければその報酬はもらえるから、どちらかというと、いい身分(みぶん)だよ。」

「うーん……そういうものなのかなぁ……」


ルイが(うな)っていると、リックは言った。

「受付報酬だけで生計(せいけい)()つからね。その(うえ)期限(きげん)()(まえ)の依頼を処理(しょり)してると、なかなかいい貯蓄(ちょちく)ができるんだよ。」

「――あいつが()いたら、間違(まちが)いなく布教(ふきょう)()そうなことをいうね。」


苦笑したルイに、リックが首を傾げた。

「あいつ?」

「ボクの親友(しんゆう)。――五芒星教団(ごぼうせいきょうだん)司祭仲間(しさいなかま)で、教団(がい)への投資的(とうしてき)寄付(きふ)(すす)めて(まわ)()わり(もの)だよ。」


すると、リックがポンと()(たた)いた。

「ああ、ヨシュア司祭か。(かれ)(きみ)の親友だったんだね。なるほどなぁ。」

「へ?」


()()けた、裏返(うらがえ)った(こえ)()してルイは(かた)まった。

すると、リックはケラケラと(わら)った。

「彼、面白(おもしろ)いよね。君が原理主義(げんりしゅぎ)だとしたら、彼は徹底(てってい)した実践者(じっせんしゃ)。貯蓄を否定(ひてい)はしないけど、死蔵(しぞう)するくらいなら使(つか)(ひと)に寄付しろっていうのは一理(いちり)ある。」


それから、リックは一息(ひといき)()いて続けた。

「ちなみに、僕やルナークはヨシュア司祭とご(えん)があるよ。(べつ)用事(ようじ)がきっかけで(うみ)(わた)ってやってきて、ついでに(あま)()ぎてるお(かね)は寄付しろってさ。」

「ヨシュア……キミってやつは……」


ルイは両手(りょうて)(あたま)(かか)えた。

その様子(ようす)()ながら、リックは肩をすくめた。

「まあ、半年(はんとし)一回(いっかい)の、寄付の証文(しょうもん)()()えの返礼品(へんれいひん)(たの)しみなんだ。さすがに彼一人だから事業化(じぎょうか)(むずか)しいけど――あれは下手(へた)効率(こうりつ)化しない(ほう)(かしこ)いかな。」


リックの言葉に、ルイは気のない相槌(あいづち)()った。

「なるほどねえ。」


それから、首を傾げながら続けた。

「ところで、ルナーク君とクラリスさんは?」

「ルナークはウィルの先生(せんせい)をやってる。で、クラリスさんは――野暮用(やぼよう)だよ。」


リックがそう言うと、ルイはうなずいた。

「そういえば、前に白魔法(しろまほう)を叩きこむっていってたね、ルナーク君。そっかぁ……ウィル君、(つか)まっちゃったんだ。」

「そういうこと。――ああ、そういえば、伝言(でんごん)があったんだ。」


(おも)い出したように手を叩くリックに、ルイが首を傾げた。

「伝言?」

「うん、アルトさんとセルヴァからそれぞれ。どっちから聞く?」


リックがそう(たず)ねると、ルイは言った。

「じゃあ、まずアルトさんから。」

了解(りょうかい)。――また一緒(いっしょ)にやりたいけど、今はマリウスさんのことが心配(しんぱい)だってさ。だから、せっせと(かお)を見に行ってるって。」


リックがそう言うと、ルイはうなずいた。

「そっか。――マリウスさん、アルトさんにとっては結構(けっこう)大事(だいじ)な人だからね。」

「そうみたいだね。」


リックは相槌を打って、それから続けた。

「それからセルヴァ。――前半(ぜんはん)はアルトさんと同じだけど、手札(てふだ)()やしたいから修業(しゅぎょう)のために魔導都市(まどうとし)に行くって。」

「セルヴァ君って、その(へん)わりと禁欲(きんよく)的というか、向上心(こうじょうしん)(つよ)いというか。」


ルイがそう言うと、リックは苦笑した。

「まあ、それはそうだけど、だいぶルナークのせいだね。魔法の使(つか)い手としては、いろいろと刺激(しげき)される部分(ぶぶん)があったのかも。」

「――(あらた)めて、ルナーク君、なんで青銅階位なの?」


ルイがそう尋ねると、リックは肩をすくめた。

「まあ、昇格制度(しょうかくせいど)問題(もんだい)だね。青銅から白銀(はくぎん)、白銀から黄金(おうごん)になるには別に試験(しけん)を受けなきゃいけない。」

「――つまり、めんどくさいから試験を受けてないってこと?」


ルイの()(ふた)もない()いに、リックはうなずいた。

「ありていにいえばそう。ルナークの自己(じこ)申告(しんこく)ではね。」

「めんどくさいって……」


(あき)(がお)のルイに、リックはため息をついて言った。

「はぁ……ルナークが白銀になってくれると、期限切れが(せま)ってる依頼処理も(らく)になるんだけど。」

「そっちなんだね……」


ルイが苦笑すると、リックは言った。

仕事(しごと)だからね。ないと(こま)るけど、あるならあるなりに楽をしたいってものさ。」

「そういうものかなぁ。」


ルイが相槌を打つと、リックは微笑した。

「まあ、どちらにせよ、(やす)みたければ休んだ方がいいよ。ごく短期(たんき)とはいっても、緊張(きんちょう)(たも)ち続けた遠征(えんせい)(つか)れてるだろ?」

「うん、それはそう。――大人(おとな)しくしておくよ。」

ガス抜きでぐだぐだ喋っているだけでした。

ただ、幕間1で名前だけ出ていた親友ヨシュアも、少し輪郭が見えてきました。

まあ、すぐに出てくるかどうかは未定ですが(`・ω・´)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ