麗奈と挫折
登校の時に陸上部の麗奈と会うのだが……
俺は家に帰ると軽くギターを練習し、筋トレをした。その時ふと思いつく。そうだ大事なことを忘れていた。
俺は久しぶりに青春ノートを開く
「なんで今まで忘れてたんだ。」
俺は青春攻略ノートを開くと
高校でやりたいことリストを作っていった。高校生の3年間はあっという間だ。だからこそどんな遊びをするのか。やりたいことを整理してこなしていく必要があるのだ。
春 カラオケ、部活、ギター、マックでだべる。体育祭
春はこんなもんか。そして……重要なのは夏休みを含んだ夏だ。
夏 海、BBQ、山、川。部活、縁日。花火大会
やりたいことは沢山ある。がまあこんなとこだろう。やはり海とBBQは外せないな。
クラスの1軍メンバーと絶対に海に行きたい
秋 文化祭 テスト勉強をみんなでする。
冬 スキー ウインタースポーツ
夏が特に多くなってしまったがこれだけあれば十分だろう。3年間あれば何回かできる者もありそうだ。今できることは夏に向けて人間関係を構築していくことだ。
「あー楽しみだ。」
俺は期待に胸を膨らませて眠りに落ちたのだった。
今日はサッカー部の仮入部を済ませサッカー部のメニューをこなした。中学の時と比べると大分レベルが高い。戦術的で体力も必要とされる。十分に準備してきたつもりだったがレギュラーは難しいかもしれない。
とはいえ俺の目標は高校生活を楽しむこと部活はクラスでのポジションを維持するパーツに過ぎない。
部活を終えてジュースを飲みながら帰宅すると麗奈が玄関のところでうつむいていた。
「麗奈どうしたんだ。」
よく見ると目が少し赤くなっているようだ。泣いていた?
「ああ、翔なんでもない。少しぼーっとしただけ」
「今帰り?」
「うん」
「じゃあ途中まで帰るか?」
「途中までね」
なんとなくだが麗奈の元気がない。こんな時はどんなことを話せばいいんだろう。言葉に詰まる。
「今日が初部活だったんだけどさー」
「どうだった。」
「結構レベル高かったね。レギュラーは直ぐには無理そうだわ。」
「そうなんだ。うちの運動部つよいからね。」
麗奈は眼を拭くと
「実はさ私……結構自信なくしてるんだ。」
「というと?」
「先輩たちレベル高すぎて練習にもついていけない。結構自信あったんだけどな」
「そういえばあるって言ってたな。」
「私中学では一年からずっとエースだったんだ。でもさ今日部活で自分の小ささをしったというか。まあこんなもんですよ。」
一杯の笑顔だが、明らかにしんどそうだ。
「麗奈ならまだ上を目指せるって。」
「……」
「本当にそう思う?」
「ああきっといける。」
「翔は前向きだね。ありがと、もう少し頑張ってみようかな。」
「ああ」
「もう安心したらおなか減っちゃったよ。翔おなか減ってない?」
「減ってる。今日の運動はハードだったからな。」
「じゃあマック行こう。」
「へえいいじゃん」
俺たちは坂を下りたところにあるマックでしばらく時間をつぶした。
お互いの部活のことクラスのこと、友達のこと。たわいもないことを話し時間はあっという間に過ぎていった。ガチャの前の自分には一度もなかったことだ。やはり顔や体形、部活は大事だ。そのおかげで貴重な経験が増えていく。
俺は麗奈とラインを交換し家路についた。
家に帰って青春攻略ノートを取り出す。
「友達と学校帰りにマックに行く。」
にチェックを入れた。なんでだろう少し誇らしかった。
ブーッ。スマホがなる。麗奈からラインだ
麗奈 今日はありがと。少し自信なくしてたけど
翔のお陰で元気出たよ。今度はみんなで遊ぼう。
翔 ああ、カラオケでも行こう。じゃあお疲れ。
麗奈 お疲れまた明日。
女の子とラインなんて前世も入れてほぼなかったから、心から嬉しかった。麗奈とも友達になれたし。上手くいけば夏までに距離を縮めて海や山にみんなで行けるかもしれない。
今日から仮入部期間も終わり部活がスタートする
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