072 東照凱人50
「よう、レイザ。そっちのは例のやつか?」
「そうっすよ。紹介するっす。銀ウロコの鍛冶・マガダさんっす」
「おう、武器とかなら任せろ」
「東照だ。よろしく頼む」
ひとしきり挨拶を終えた後、俺は店の中にある装備品などを一通り見る。
「重量級な武器が多いな」
「オレたちからすればちょうどいいくらいなんすよ。あとは、これくらい重さがないと外骨格とかで攻撃が通らない奴らも多いので」
「さすがに、突然変異種多すぎだろ。恐ろしいなこの辺」
「オレたちからはそれが普通っすから、ほかが想像できないっすね」
未開だから情報はありがたいが、現実味のないもんばっかりだ……いや、ちょっと待てよ。重量級な武器じゃないと攻撃が通らないってことと、外骨格が硬いってことは、
「もしかして歯が根本的に通らない奴らもいるのか」
「わんさかいるっすね。この辺だと戦槌とかはオーソドックスな武器っす」
戦槌ってたしかウォーハンマーのことだよな。マジか。俺の剣が役立たずの可能性があるのか。むしろまた役たたないのかお前、生者以外相手だと役たたないがとうとう生者相手でも役に立たないのか。
「俺でも使えそうな武器あるか?」
「お前みたいな奴でも使えそうなのか……こいつはどうだ?」
そういって俺は鎖のついた棒――いや、持ち手を渡された。よく見ると鎖の先に鉄球がついてる。
「フレイルか」
「あぁ、持ち運びはちと面倒だが。うちの店で一番軽い……なんでうちの店で一番軽いのがフレイルなんだ?」
いや、自分で疑問を持つなよ店主。
「とりあえず、こいつ買わせてもらうかな」
とりあえず金を払って購入しておく。金が同じでよかった。




