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異世界を歩む者~元勇者と新たな勇者たちは何を思う~  作者: 初雪しろ/Yuyu*
第4章 沼地の魔女と死霊使い

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064 東照凱人46

『ガアアアアアアアアアアアアアアア!!』


 ハイ・オーガは俺たちを認識すると叫びを上げて、近くの身の丈にあった棍棒を手に走りだした。

 はたして、この叫びは俺たちに対する威嚇や攻撃意思表示なのか、寄生された花にたいしての痛みの叫びなのかはわからないが。

 近づかれて目測身長3メートル。俺はその大振りな一撃目を回避する。

 めちゃくちゃ危なかったけど。


「ガイトさん!!」


 その間にヤイアは位置を移動して、その手に持った弓で敵の額を的確に射った。

 だが、頭に矢がささっても、そいつは動き続ける。


「きいてない!?」

「くそっ、もう死体なのを植物が無理やり動かしてるか、植物事態は脳の役割を担ってるような魔物な花なのかだな」

「つまり、どういうことですか」

「あいつの首に生えてる花引っこ抜くか、体の筋肉とか疲労はさすがに限界があるだろうから、そうなるまで攻撃し続けるかだ」


 ハイ・オーガがしつように攻撃してくる。何故か狙いは俺ばかり。


「……それにしても、攻撃を俺はまだしていないのに、何故俺を狙うんだ?」


 攻撃をかわしながら観察する。

 攻撃を受け止めたら吹き飛ばされる。

 ――さて、ヤイアの攻撃は先程から何度もあたっている。

 それも頭に、心臓に到達したなかったとしても急所のはずの胸、そのほかにも背中に矢は射たれて命中している。なのにもかかわらず狙いは俺だ。

 何か法則性はないのか。攻撃数じゃない。蓄積のダメージ量でもない――そういえば、この花って何で生きてるんだ。日陰にはえる希少種だったはずなんだよな。それが仮に魔物化してるのがこれを仮定して、ハイ・オーガの何を栄養にしているんだ。

 血液とかだったら、あの体つきはおかしい。その他のエネルギー面だとしても当てはまる――あ、もしかして。


「やってみるか!」


 俺は魔法は苦手でな。結構使えないものが多いんだ。だから、俺の魔力をうまく扱える数少ない技を見せてやろう。

 俺は聖剣に魔力を固めて構える。そして、相手の一撃をかわして、体に叩き込んだ。


「……やっぱりか」


 こいつ、魔力が多いのを狙う習性があるな。魔力を栄養にして成長するようになってるのか。


「ヤイア。俺がひきつけておくから、後ろから飛びついて引き抜けるか!」

「やってみます!」


 俺はハイ‥オーガの攻撃をわざとギリギリの距離で回避しては、魔力を体に叩き込んだ。


「よいしょっ!!」


 そうやって気をひきつけている間にヤイアが背中側にまわって飛びついた。


『ガアアアアア!?』


 さすがに、ここまでくると無視することはできないらしく、背中にてをやろうとする。

 だが、そこは抜け目なく俺は阻止させてもらう。


「おらっ!!」


 俺の聖剣をその手にぶっ刺す。

 ここで今一度聖剣の能力のひとつを思い出す――どこにいようとどこにあろうと、念じれば手元にだせる。

 だから、俺はその手に投げさした。

 そして、剣が振り落とされれば、また手元にとりだして投げることを繰り返す。

 これのデメリットは、もしも攻撃されるときに受け止めるための剣がないため、回避しか選択肢がなくなるということだ。

 だが、自我のないハイ・オーガというのが運が良かった。俺は、何度か攻撃した後に攻撃されそうになるが、横っ飛びで回避できた。

 そして、数分がかりでヤイアが花をハイ・オーガから引き抜いた。


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