016 阿多野愛菜08
「まあ、あれから大体2ヶ月立ったわけだ」
「そうですね」
「それはいいんだが……なんで阿多野ちゃんは地面に突っ伏して叩いてるんだ」
「東照君の仕事の方が、やむを得ず延滞されて値段につられて5日のびたみたい……ようするに作った気持ちをぶつける場所がないってことみたい」
だって――だって、等々きたから気持ちを作ってたのに。
「阿多野ちゃんのメンタルは謎だ」
「それは私も思うわね」
「後ろ2人! 私の事どんな評価してるのかな!」
「落ち着きすぎてたまに不気味……なのに、よくわからないところで歳相応か歳以下」
「同級生だけど、同級生なのかたまに不安になるわね」
私、そんな評価受けてたんだ……。
という感じで、私は行き場のない気持ちをどうにかするべく、喫茶店にきたのですが――。
「……いらっしゃい」
この前と違う店を選んだのに、なんでいるのかな。東照君。
「なぜ、ここに?」
「金のためだ」
「……そっか」
「ここの店の店主の子がそろそろ生まれるらしくて、店番をな」
「……どのくらいのお金なの?」
「……こんくらいだ」
私が見たお金は――最近勉強した金額で現すなら日給が“普通の宿2泊ご飯なし”くらいの同じぐらいでした、ご飯つきだったら宿1泊ですね。
つまりは、仕事した分だけ宿で泊まれるとかそういう値段で、お金に釣られたっていう値段にしては薄いような気がしないでもないかな。
でも、そこは今は考えることじゃないね。
「じゃ、じゃあ一人で」
「お好きな席にどうぞ」
お店の中にお客さんいない……。
「売れてないの?」
「おそらく、店主のお見舞いとかに常連は行ってる」
「店番いるの?」
「行商人とか旅でここにたどり着いた人が店を選んだ時のためらしい」
「……そっか」
私は窓際の席に座ってハーブティーを注文したかな。
その後は、出来上がるまではずっと外を見てるの。そういえばこの世界ってガラスはあるんだよね。
「ご注文の当店オリジナルハーブティーです」
「東照君」
「……なんだ?」
「そういえば、何を持って私も一緒にいっていいか判断するの……ずっと聞いてなかったから」
「そうだな……じゃあ、6日後に水面の家行くからその時になんかするか」
「……わかった」
6日後だね。私はしっかりと頭に刻みこむよ。
「とりあえず、模擬戦か」
「……模擬戦!?」
「俺からすれば、勝手についてくるとかだったら構わんと思ってるが、結局の所一緒にいくなら魔物の対処ぐらいはできないとってことだからな……言わなかったっけか」
「言ってたけど、東照君は自分が戦えばそれがわかるの? 魔物と人って非なるものだと思うかな」
「まあ数だけはこなしてるし、なんとなく基礎の動きができてるか見るだけだ」
東照君との模擬戦ってなると、あの禍々しい聖剣が相手ってことだよね。私、生き残れるかな。
「まぁ、さすがに木刀使うが」
「だよね! そうだよね!」
「俺の剣はやばいしな……正直、対人用な気がしてならない剣だ」
すごい安心しました。仕方ないよね、動く毒とか普通相手にはしたくないと思うかな。
「ごちそうさまでした……それじゃあ6日だね」
「あぁ……まあ、そうだな」
「絶対だよ! 絶対だからね!」
「フリに聞こえてくるからやめろ」
「ふふっ、じゃあまたね」
私は今度こそ約束をしっかりとし、その店お後にしました。
ハーブティー美味しかったな。




