↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外れスキル【視聴者ガチャ】~真っ裸で魔王城に凸!? 無茶振り配信が神回すぎる~  作者: 春野ケイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/30

第24話 床が抜けた、これは罠だ

結界を突破し、いよいよ魔王城の内部へと足を踏み入れたソウタたち。石造りの回廊は静まり返り、不気味な静寂が続いていた。


「思ったより静かだな……。もっとバチバチした感じかと」


油断混じりの呟きを漏らした、その瞬間だった。


「うわああああ!!」


先頭を歩いていた盗賊団の一人の足元が、ガコンという音とともに抜け落ちる。とっさに仲間が腕を掴み、事なきを得たものの、回廊の先には無数の落とし穴と、壁から突き出た刃の罠が見え隠れしていた。


「マジかよ、いきなり罠だらけじゃねえか……!」


冷や汗を拭うソウタの視界の端に、見覚えのある赤い光が明滅した。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

スキル発動:【視聴者ガチャ】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼当選者抽選中……

 進捗:██████████ 100%


「頼む、今回は優しいやつにしてくれ……!」


絞り込みの候補文字列が高速で明滅し、ピタリと静止する。称号欄は今回も空白だった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

当選者確定

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ハンネ :名無しの視聴者

称号  :―――(見物人)

発動まで:00:00:05

危険度 :★★★☆☆(罠踏み抜き注意)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「今回は何させられるんだ……」


コメント欄に、短いが物騒な一言が流れ込んでくる。


――――――――――――――

[名無しの視聴者]:先頭切って全部の罠、実況しながら踏破しろ

――――――――――――――


続けて、指令確定のウィンドウが叩きつけられるように表示される。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

指令確定

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

内容  :ソウタ自身が先頭に立ち、

     実況しながら罠だらけの回廊を突破すること

制限時間:00:00:05以内

     未達成の場合……対象は即座に消滅する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「俺が実況しながら先頭? 一番危ないやつじゃねえか!!」


「私も一緒に……」と前に出ようとするアリシアを、ソウタは手で制した。


「これは俺のやつだから。……ここからは、実況力の見せ所だ」


覚悟を決めたソウタは、回廊の先へと一歩を踏み出す。


「えー、どうもソウタです。見ての通り、罠だらけの回廊に突入しました。まず一つ目、床の落とし穴……こちら、端の方に軽く重心をかけると、意外と踏み抜きにくいのが分かりますね」


底辺配信時代に鍛えた早口実況で状況を伝えながら、慎重に足場を選んでいく。壁から突き出す刃の罠も、間合いとタイミングを読み切って身をかわす。


「はい、次は振り子式の刃ですね。これ、規則的に動いてるんで、リズムさえ掴めば……よし、抜けた!」


後ろに続く仲間たちは、ソウタの実況をそのまま道標にして、次々と罠を回避していく。実況という名の道案内は、思いがけず全員の安全を守る役目を果たしていた。


やがて回廊の終わりが見え、全員が無事に罠地帯を抜け出す。


「よっしゃ、抜けた……!」


ウィンドウが眩い光を放って躍る。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

指令達成

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名無しの視聴者の願望:成就

対象の生存     :確認

特記事項      :罠地帯、全員無傷で突破


     NICE GACHA!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


コメント欄が沸き立つ。


――――――――――――――

[名無しの視聴者]:実況が本当にガイドになってて草

[底辺時代からの生き証人]:底辺時代の早口実況、こんな形で役に立つとはな

[解説おじさん]:情報を音声化しながら進む、理にかなった突破法だ

[尊死予備軍]:みんなを守るソウタくん、格好良すぎる

――――――――――――――


汗を拭いながら振り返ると、仲間たちの無事な顔が並んでいた。アリシアが安堵の笑みを浮かべる。


「さすがです、ソウタさん」


「まあ、こういうのは昔取った杵柄ってやつだな」


罠だらけの回廊を抜けた先には、さらに奥へと続く暗い通路が待っていた。まだ、この城の本当の恐ろしさは始まったばかりだった。


……さて、明日の無茶振りは何だ? 第25話へ続く。


―――


底辺配信時代の実況力が、まさかこんな形で仲間を守ることになるとは。過去の積み重ね、無駄じゃなかったですね。


次回もお楽しみに! ブックマーク登録・評価・感想レビュー、お待ちしております!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。