雪姫と謎の少年
今回は主人公視点ではありません
「卑怯者!!」
私は男達に向かって叫んだ
体に力が入らない 薬を盛られたようだ。
その様子を男達に二タニタと笑いながら見ている
「いやはや、Aランク冒険者の強さもその状態では意味無いよな〜」
「だがさすがあの雪姫だ。普通のやつなら発狂するレベルの薬だぞ」
「なぁ、もうヤっちまおうぜ」
「そうだな、武器や防具は高く売れるし、こんな美人を好きにできるんだ、俺達は幸運だな」
男達の笑い声が辺りに響く
弱い人達を助けるために
ここまで頑張ってきたのに
こんなクズ共に好きにされるなんて……
涙が流れてきた
もう絶望しかない…
男達は飽きたら私を奴隷商に売るだろう
そうなればもう死ぬまで慰め者だ…
「それじゃあ…さっそくヤラしてもらうぜ」
そして、私の体に男が手を伸ばしてくる
『火蜥蜴息吹』
「ぐぎゃあああ!! 熱いいい!!」
男の体が燃えあがった!
私は目の前の出来事に驚いた
そして声がした方を見ると
白い髪のエルフの様な少年がこちらを見ていた
その姿に私は見惚れていた…
すると、「大丈夫ですか?」と
いつの間に移動したのか すぐそばに少年が来ていた
距離が近いので戸惑ったが
「薬を盛られたようだ… 体が動かない…」
と言った
「そうですかでしたら…」
『鎮静化』
少年が私に治癒魔法をかけてくれた…
だがなんだこの効果は!?
治癒魔法は効果が現れるまでに時間がかかるのだが
少年の治癒魔法は唱えた次の瞬間には
毒をすべて抜いていた…
「おい!誰だテメェ!!」
そうだ!敵はまだ3人いるしかも
3人ともBランク冒険者だ
少年1人で勝てる相手じゃない!
「ほう!ガキの方もなかなか美形じゃねぇか 奴隷商に持っていきゃあ高く売れるだろう」
「じゃあ、さっさと捕まえるぞ!」
「ヒャッハー!!」
男達が少年に向けて攻撃を仕掛けようとしている
私が少年を守るために駆け出そうとしたその時
「はぁ…鬱陶しい」
少年はそう呟くと
『ダイアモンドダスト!!』
その詠唱と同時に辺りは凍りついた
それは男達を巻き込んでも止まることはなく
やがて森全体を凍りつくした
その威力に戦慄した、それと同時にそれほどの魔法を撃ったのにもかかわらず平然と立っているこの少年に恐怖した
「大丈夫ですか?加減を間違えましたかね?」
少年は首を傾げて聞いてくる
「ああ…大丈夫です」
不思議な雰囲気をもった少年だ
優しい陽だまりの様だ…
「あなたの名前は?」
「まだ名前を言っていなかったな…
私はアイリーンだ 君は?」
「僕は白鴉です」
「アイリーンさんはなぜこんな所に?」
「依頼だよ、魔物が増えてきたから討伐してくれという依頼だったんだが…君の魔法で全滅しただろうな」
「ところでシロア、君はなぜここに?」
「旅をしてたんですけど迷子になっちゃって」
「なるほどな、よし!私が街まで案内してやろう!!」
「ありがとうございます」
「いやいや、私も助けてもらったからな…
本当にカッコよかった…」
「最後の方、なにか言いました?」
「いやっ!な、何も言ってないぞ!?」
「そうですか?」
「とにかく!君の実力的にSランク冒険者か?」
ふと疑問なり聞いてみる
「いえ、ギルドには登録してませんけど?」
「は?あの実力でギルドに入ってないのか!?
勿体ないだろ!宝の持ち腐れだぞ?」
「そうですか?それなら街にいって登録します」
「そうか!それがいい!」
そして私は不思議な少年シロアと一緒に
街へ向けて出発した




