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異世界は魔笛と共に  作者: 茨木 雫
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異世界転生は唐突に

俺は中島 シロ 高校2年生

どこにでもいるごく普通の少年だ。


今日もいつものように学校へ向かう。

早く着いてテスト範囲のおさらいしようと思い

抜道を使い、

交通量の多い交差点を急いで走り抜けようとした

突然、目の前が眩しくなったかと思うと

俺は跳ね飛ばされていた…


車に轢かれたのだ

慌てて運転手が降りてきて

俺に駆け寄ってくる…

すぐそばに来てなにか叫んでいる

そして俺は意識をおとした


「?」

気がつくと俺は白い部屋にいた。

一瞬、病院かと思ったがそうではないらしい

ここはどこか?そんなことを考えていると

「目が覚めたようですね」

振りかえると白いドレスの女が立っていた。

「ここはどこだ?」

「ここは神界。

あなた方が天国と呼ぶ場所です。」

「なるほど俺は死んだのか…」

「少しは驚くと思いましたが…」

女は不思議そうな顔をしていた。

「まぁ、あれだけ激しくぶつかったんだ

助かるわけねぇよ…」

「面白い方ですね。どうしますか?

同じ世界は無理ですが。別の世界へ転生してみませんか?」

「ようするに第二の人生ってことか?」

「そういうことです。特別な力も与えます。」

ふむ…悪い話ではないようだ

生き返れるだけでなく、力も貰えるのだから。

「分かった。転生することにするよ」

「そうですか。」

そう言うと彼女は俺に手をかざしてこう言った。

「尊き魂が再び息を吹き返し 素晴らしき時を過ごすことを願う」

『還魂』

その瞬間、俺の体は光に包まれた。

転生が始まったようだ。

「なぁ…最後にあんたの名前を教えてくれ」

「私の名はナターシャ 命を司る女神です」

「ありがとうナターシャ またいつか…」

「それじゃあ、行ってくる!」

すると彼女は微笑んで

「いってらっしゃい、シロさん、またいつか会えるでしょう。」

さらに強い光に包まれ目を閉じた…

新たな人生のはじまりに期待をふくらませながら。


「ふふっ、向こうに行ったらシロさん、驚くでしょうね。

さすがに加護と能力を付けすぎたかも?

まぁ、彼がどのように生きるか しっかり見させてもらいましょう」


ナターシャは静かに神殿の奥へと歩いていった…


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