神龍の娘の幸せと苦悩
わたし、神代姫花16歳、高校二年生は、神様の娘だ。
神様の娘だなんて、外では恥ずかしくて言えないから、極々極々極々普通に生活している。
とはいえ、父は大手製薬会社の社長、2人の叔父は、医療機器メーカーの社長と、父の会社の主任薬剤師だ。
さらに、母方の伯父2人は優秀な医師!
兄弟は?というと、4つ上の兄はアメリカの大学を卒業して、夏に帰国することになっている。まあ、飛び級ってやつだね。
双子の弟は、わたしと同じ、明王大学附属の中学三年生。
恵まれた、誰もが羨むような一家だった。
しかし、そんな神代家に、この春異変が起きた。
不老不死のはずの母が、原因不明の病で倒れ、ほとんど起きることができなくなってしまった。
そう、神様と神様の伴侶となった母は、不老不死で、私たち4人兄弟の親にも関わらず、見た目はどちらも20代前半。
父と兄が並ぶとどちらが上かわからない?
わたしと母は姉妹に見える。
しかし、その母が倒れ、日に日に弱って行き誰にも治療ができなかった。
父は、ありとあらゆる力を使い、母の病を治すことに尽力している。
医師である母の2人の兄も、首を横に振る。
2人の弟は、学校から帰るとすぐに母のところへ顔を見に行く。
原因不明で治す方法もわからない、術士の人たちが治療をしても、一向に良くならなかった。
そんなある日、父が予定を早めた方がいいのかもしれない。と、つぶやいた。




