序章 プリント
初めて書いてみたので大目に見てもらえると嬉しいです。
『約束する。必ず、迎えに行くから。』
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「…は!かよ…!科世葉!」
「あばべッ!?」
背中を叩く衝撃と耳元で繰り返される自分の名前に驚いて飛び起きた。
寝ぼけ眼を擦りながら声のした方を向くと、そこには友達の櫻井朱矢が呆れ顔でこちらを見ているのが見えた。
寝起きでぼんやりとした頭を働かせて思い出す。
(そうだ、授業中だったけ。)
昼ご飯後は眠くなるんだよぉ、と自分に自分で言い訳しつつ、時間割を見る。当然、いきなり一時間進んでいたりするわけもなく、5限の数学真っ只中だ。
もう一眠りしよっかな、などと考えていると、隣からまた声が降ってくる。
「寝ないでね〜、確かにめんどいしだるいしつまんないし面白くもないけど、」
「多分昼寝より怒られるの確定なセリフだね。」
「…まあそんなことは一旦おいておいて、もっと重要なことがある。」
机の中をしばらく漁って取り出してきたのは一枚の紙。朱矢と科世葉に限らず全国の学生が恐怖するその紙の名は『成績表』。
「そ、それをどこでッ!」
「フッ、科世葉の考えることなんて全部お見通しなんだよ。前前前前回隠した場所なら一周まわってバレない…なんて、わかりやすいにも程があるよ。」
普通は、せいぜい前前回の場所に隠すところだが、前前前前回の場所に隠すあたり、科世葉が科世葉たる所以としか言いようがない。そして、それをすぐに見抜く朱矢の思考回路もなかなかである。
「成績、見たよ…」
「ぐっ、私は…私は…見たくなさすぎて見てない。」
二つに折りたたんである成績表を開くと、4と5の羅列。二人の学校は5段階評価なので、悪い数字ではない。
しかし、その4と5の間に隠れるように挟まっている1の数字。
「数学と社会、苦手なの?」
「うぅ、はい…」
数学と社会以外は大変成績優秀な科世葉だが、数学と社会二つの教科においては学年最下位レベルである。
「あ、チャイム鳴った。」
現実を突きつけられて落ち込んでいた表情から一転。チャイムが鳴った途端にパッと顔を上げて喜んだ。
「次は理科だね。ロッカーに教科書取りにいk」
「私はトイレ行ってくる。」
「ガーン。」
セルフ効果音にツッコミつつ、トイレへ向かった朱矢を見送って、教科書を取りにロッカーへ向かう。
「あ、奈田技さん!今暇?私、ちょっと外せない用事があって…代わりにこれ職員室に届けてくれない?」
返事を聞く前に持っていたプリントの山を科世葉に押し付けて隣のクラスへと走って行った。
「め、めんどい~。」
呟いた次の瞬間、プリントを押し付けた子が入って行った教室から黄色い悲鳴が聞こえてきた。そういえば、今日はあの人がいるんだっけ、と納得しながら、返すのもめんどくさく思えてきたので渋々職員室へ行くことにした。
今いる三年生の教室は二階。職員室は三階。
「というかこれ、社会の宿題プリントじゃん。また先生にお小言くらいそうだな〜、う〜、言ってるだけで気が滅入ってきた〜。朱矢もうトイレでたかn」
扉を勢いよく閉める音と共に三階の廊下には誰もいなくなった。
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『約束…また、生まれ変わったら…』
エピローグはこんなものでいいのか投稿ギリギリまで迷ってましたが、これ以上も思いつかないのでこのまま投稿しました。大目にみてください。




