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第17話 罪の行方  ~お金よりのんびりする方法を知りたい

都市の外壁を防壁と呼称を変えます。

本当は城壁と表現しようと思いましたが商業都市なので城が存在しない為(今の流れだと)外部から都市を守る壁??

防壁でいいかと思い至りました。


では第17話です

さてここは商業中核都市ラグーンの防壁にある物見台、毎日騎士が交代で都市の周囲に目を光らせ魔物の襲来は無いか、周囲に異常は見られないかを見張っている。



騎士の1人が夕陽を背を向けもうすぐ交代だなと思いながらも監視していると突如巨大な炎の球体、”ファイヤーボール”が打ち上げられる光景を発見した。


すぐさま方角を記憶し階下へ向け「大変だ!!西の方角、距離5ザクソン(5km程と思ってください)に救難信号ファイヤーボール確認!!巨大です!!」


物見の報告を聞いた他の騎士はすぐさま冒険者ギルドに走る者、移動用の獣魔を用意する者、物見台に登り再確認をする者と大騒ぎになった。




この世界では緊急要請としていくつかの方法がある

1つが火の魔法を使えるものならだれでも使える”ファイヤーボール”

1つが道具屋やギルドでも販売している狼煙を上げる魔道具 安価な部類に入る

1つが同様に売っている日本でいう打ち上げ花火の様にファイヤーボールを放てる魔道具割、高価

等が一般的だ。


中には使役している獣魔や鳥型の魔物に伝言を託すなども存在するが一般的には使える者が極わずかである。




物見の騎士が「巨大です」と言ったのはそれが魔法か魔道具かは不明だが、巨大なファイアーボールを打ち上げられるという事は高い魔力を持った者かまたは高価な魔道具を持った金持ちか貴族である確率が高い事を言い現わしている。



どちらにせよ騎士は応援の冒険者を緊急帯同依頼を出して現場へ駆けつけなければならない。


こうして騎士や冒険者は知矢が発したファイヤーボールを目指して駆け付けたのであった。




「どうも、Fランク冒険者のトーヤです。救援ありがとうございます助かりました。」



と到着した騎士に向かい礼を言う知矢その騎士の裏ではこそこそと冒険者たちが


「あれ例の冒険者だろ、しかも奴らがふんじばられてるぜ」



などとすぐに状況を察して話し始めたが先日の件など等全く知らない騎士は


「君が彼らをやったのか、どういうことか説明したまえ」


と求めてきたのは当然なので知矢は簡潔にではあるが先日の件も含めて今日の出来事を報告した。






「うむ、君の言う事と今の状況に差異はなさそうだが誰か目撃者がいればよいのだがこんな場所では・・」



「・・あの・・」と監視役の冒険者が遠慮がちに声を出した。


「なんだお前は」


「・・はい、実はあっしはその縛られてる冒険者とギルド職員の女に雇われて、この方を襲撃する仲間として来ました。」


「何だと!」


「あっ騎士さんこの人の言う事は本当ですけど監視役だけで実際の襲撃の時には一切剣も抜かず逆に私が奴らを制圧した後は積極的に縛り付けるのに協力してくれたんですよ」と監視役の男にウインクしながら説明した。


「そうか、ではただ金で同行しただけなのか!ではこの少年の言う事は本当なのか?証言はするのかどうなんだ」


「はい、いまこの方の言っていたことは本当です、しかもその女は必ず殺せと皆に念押ししてました、もちろん裁判でも何でも証言します!おいらはいつもこいつらに良いように使われて虐げられていたんでさ、この際他の事も全部話しますぜ」



「そうか、わかった。詰め所で詳しく聴こう、本当の話なら罪も軽くなるはずだ」と騎士も理解してくれたようだが



「しかし、このギルド職員はどうするか、おいこの女もしかすると」


と別の騎士へ話をふると


「ああ、こりゃあうちの騎士伯と準男爵の戦いになりそうだぞ、だがいい機会かもしれんあの準男爵もこの娘も良いうわさは無いからな、何とか親父に(騎士伯)踏ん張ってもらえるといいんだが」



どうやら親子ともどもやはり素行はかなり悪いらしいが相手は貴族で1つとはいえ高位の家、都市の警備を担う騎士伯家とはいえ容易ではない対応を強いられる可能性を示唆していた。



「それに関しては俺に任せてもらいたい」



と背後から後続で現れたのは冒険者ギルド長のガインであった。


「おお、ガイン殿のご出馬ですか、助かります、ですがいくらギルド長でも相手が厳しくはありませんか?」


とガインの登場に一瞬勇気を得た騎士の1人もやはり心配を拭い去る事は出来ないようだった。


「いや、実は今回の事以前からその職員の素行が問題となり昨日付で”謹慎処分”を通告したんですよ、


ただ、その晩直ぐに親父の準男爵が乗り込んできて大騒ぎをしてましたがね。


その決着をつけるためにまた今夜ギルドに来ると言い放ってましたから丁度良い追加で罪が増えたってもんでしょ。それに実は・・・ゴニョゴニョ」


と何か隠し玉が有りそうに周囲には声を潜め騎士へ伝えたのであった。




「おお、それは誠か!ならば当家の騎士爵にも伝えよう、これ幸いと今までの苦労を倍で返せると勇んでお伺いする事でしょう」


ならば準備をと罪人を獣馬に括り付け帰路に付こうとした時


「待ってください!もう一つ重大な話が」

と知矢が皆を押し留めた。



「どうしたトーヤ?まだ何か問題か」とギルド長


「どうでしょう、後々の調査次第ですがかなりの大騒ぎになる者を発見しました。」


なんだなんだと騎士やギルド長、冒険者が注目する。




「実はここに大量の”魔鉱石”が埋まっているのを発見しました!」




一瞬シンとしたがすぐに


「何を言い出すと思えば」


「はっはっはっはっ」


「いくら強者といってもやはり初心者なんだな」


「おいおい」


とか散々な言われようだ。




「おい、皆マテ」とギルド長



「お前がそういうって事は!証拠は!証拠があるんだろ」

と真剣に知矢に詰め寄る。



すると

「あるんですが私だけではダメでしょうから、この中に”鑑定”持ちの方はいませんか!レベルは問いません」



皆が周囲を見回すと騎士の1人が


「私が持っているぞLV1だが大丈夫か」

と低いLVを恥ずかしがりながら答えた。



「もちろんです、全く問題ありません」



ではこちらにと岩から生える高く茂る雑草の方へ案内し「この草を鑑定してみてください」というと騎士はなぜこんな雑草をと訝しがりながらも鑑定を唱えた。



すると「なんだと!!!!!!!!!!!いや、まさか、も一度!”鑑定!”本当だいやそんなの聴いたことないぞ!だが、間違いない!」



と1人興奮してしまった。




その様子を観ていた者達は説明しろと二人に言い寄ってきた。





「はい、皆さん落ち着いてください、今この騎士の方も鑑定して確認してくれましたが私の言う通りですよね!」


と鑑定をした騎士に振ると「ああ、ああ!そうだ!この下に魔鉱石の鉱脈がある!!!!」



「何だと!だが魔粉花は一切無いではないか」


とギルド長、騎士や他の冒険者もうなずく。




「ハイ、そこが今まで十年以上魔粉花が見つからなかった原因です。


実はこのスラット大量に生えている草の名は”魔粉草”といい、鑑定によれば”魔粉花”が花を落とした後に草として成長した本来の姿だそうです。ですよね」



半分放心状態の騎士はコクコク頷いたあと


「ああ、そうだとも確かに鑑定にそう書いてあるこの周囲の草の下には魔鉱石の鉱脈があるぞ!!」



騎士が叫ぶように答えると「うぉーーーー!!」「すげーー!!」「まじかよ!!」「えっそんなやられた!!」と周囲は大騒ぎになってしまった。



しばし皆が興奮していたが騎士を初めギルド長がその場を沈め緊急に協議をし騎士と冒険者から数人をこの地で警備の為に残し犯罪者を移送し急ぎ戻った後、現場確保の人員と資材を追加で送り急ぎ柵を設けて簡易要塞化するまでの事柄が急遽決定した。



さうと決まればと人員の振り分けが行われ周囲を警戒する者、急ピッチに護送する者に分かれたのであった。



急ぎ戻る組に同行し獣馬と並走する様に疾走する知矢にガインは

「おい、トーヤお前知ってたのか?」と小声で問いかける



「まさか、ほんの偶然ですよ、この草は何かなと練習がてら鑑定したら・・そう言う訳です、まあその後すぐに襲撃が有ったので落ち着いて範囲を計測したりしたのは皆さんが到着する直前でしたけどね」



「そこまで調べたか、でそのくらいの範囲だった!教えろ!」

と並走し疾走しながら詰め寄るガインに



「ちょっと近すぎますよ、とに、まあ、後日調査で誤差が出るでしょうがおおよそ10サイクロンいやもう少し多いかもぐらいですね」とこともなげに言うがガインは



「・・・10サイクロン以上・・・青金貨以上かよ!お前なんでそんな落ち着いていやがるんだかわいくねえな!」と怒り出す始末。



知矢はマジックバック内にすでに青金貨2枚実に2億円以上の資金を持っているため元々それほどお金に執着している訳では無かった。



日本での貨幣価値では2億と言っても生涯賃金が4億前後のサラリーマンから60億程度の知矢の様な中小企業の経営者、更には上は軽く100億を超えるものまでいる世界にいたがその分物価や経費が高く税金も飛び透けて高い国だったためこの異世界の貨幣基準は純粋な金額だと2億円換算だが生活環境や生活物価で推測すると知矢のもつ資金は20億円換算位できそうであった。



その為本来は最高神に貰った資金だけで十分一生涯暮らせるつもりだったのでそれほど熱心に探索していたわけではないがどちらかというと新魔法のLV上げに夢中になっていたという方が正解かもしれない。




とかなんとか話している間に都市の門へ到着しギルド長と騎士が同行だと門番もフリーパスの様で止められもせずそのまま犯人たちは騎士詰所の地下牢へ運ばれ軽い治療を受けてすぐに尋問をされるようだった。



知矢はガインや他の冒険者とギルドへ帰還、ガインは緊急信号の件で待機していた多くの冒険者に向けその場で改めて”緊急依頼”を発動、職員も巻き込み人員派遣や資材運搬簡易砦の建設など一気に大騒ぎになったのであった。





現在0時30過ぎ

調子に乗って書いてましたがもうフラフラです。

昼間はまじめに?仕事をしてましたので疲れました。


では次回の投稿でお会いしましょう。

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