第15話 初めての依頼 ~忍び寄る殺気
いつも皆さんありがとうございます。
巷では相変わらず中国よりのウイルス汚染で緊張の毎日です。
そんな時はおうちでネット小説ですね!
では第15話もよろしくお願いいたします
今朝の知矢の目覚めは爽やかでぐっすり寝られ心身快調とはこの事だと言わんばかりだった。
昨日の朝はついつい異世界転移後初めて知り合った女性との飲み会が楽しくて楽しくて飲みすぎてしまったので昨夜は自重しながら飲んでいたためとやはり若い女性とおしゃべりが楽しかったが国の成り立ちや歴史など知らない事をいろいろ教わっていたのもあって悪酔いせずに済んだようだった。
食堂を出た後二人は続きの会話を楽しみながらゆっくり通りを散策する様にあるいて家路についた。
まるで初デートの様に二人の距離はくっ付きそうで付かず離れそうで離れぬ微妙な距離感のまま・・
「じゃあ、今日も楽しかったです、ありがとうございました、おやすみなさ~い」
と知矢はニーナのアパートメントの玄関前までおくり踵を返そうとしたが
「トーヤさん、・・
その、もしよかったら!酔い覚ましに紅茶でもいかがですか、良い茶葉があるのですが・・」
とニーナにとっては精一杯の誘いをかけてみた、が。
「お誘いは嬉しいのですが、もうこんな時間ですし若い女性のお宅に遅くにお邪魔するなんて人に見られたらニーナさんに悪いうわさでも立つと困りますからね、紅茶残念ですが今夜はこれで失礼します」
と手を振りながら暗い夜道に溶け込みように去っていった・・・
「・・トーヤさん・・・・のバカー!!!!!!!!!!!!!!」
そんなニーナの叫びが届かない知矢は
「さあ、今夜こそはしっかり湯浴びしてから寝るぞ!」
と気楽な事を考えながら足早に宿へ向かうのであった。
そんな夜が明け知矢はいつもの様に食堂で熊魔ご主人特性スープでお腹を満たし
「今日はギルドで依頼を探してみようかな」
と支度をして早速冒険者ギルドへ向かった。
大勢の冒険者が朝一番の依頼を吟味したり仲間や他の冒険者と打ち合わせや情報交換をする時間帯、先日よりごった返していた。
「おはよーございます!」
元気にギルドへ入るとギロリとした視線があちこちから知矢に刺さった・・がすぐに皆視線をそらしてなにも来なかったかのように元の喧騒に戻った、だがまだ知矢を知らない者が新人をからかおうとしたりするとすぐに止められ耳元で何かささやいたと思ったらその冒険者も視線を外し仲間との会話に戻っていくのだった。
「?皆、忙しいそうだな、よし俺も急いで依頼を探さないと無くなってしまうわ」
と辺りを気にせず依頼書が張ってある掲示板を見て回るのだった。
ランク別に掲示してあるが知矢のランクFは余り依頼の数が多くない。
これはFランクは依頼料は安いがやはり新人への信頼度の低さなので仕方がない、もちろんEランクの依頼を選ぶ事もできるがやはり依頼主からは”Fランクは除く”と注意書きが備考に記載されてしまっていた。
その中で知矢が選んだのは”常設依頼”の中でもかなりの間貼りっぱなしの様に色あせてヨレヨレの依頼
”魔粉花調査”であった。
依頼書の下に下げてあった票を受け付けに持っていくと先日のデスクに丁度ニーナがいるのだった。
「ニーナ主任おはようございます、昨夜も楽しかったです、ありがとうございました。」
と笑顔であいさつするが
「・・・トーヤさん、おはようございます、依頼の受け付けですね依頼は右奥の専用カウンターへお願いします・・・。」
と不機嫌そうに静かに答える。
知矢はそうなんですねありがとうございますと右奥の受付へ向かうが「ニーナさん飲みすぎかな?元気ないや」
と他人事のように思いながらもすぐ注意は受付の方へ向いてしまった。
受付を済ませ職員から大まかな”魔粉花”の生息域を聞いた知矢はすぐに都市を出て調査へ向かった。
この依頼は採取ではなく花の咲いている箇所を探す依頼で花の本数が多ければ多いほど支払われる料金、依頼料が上がるシステムになっている。依頼料は1本につき中銀貨1枚(千円)だがもし群生地だった場合はその土地の大きさによって変わるり1サイクロン(1㎡)×大金貨1枚(1000万円)と言う仕組みだ。更にその群生地が10サイクロン(10㎡)を越えると1サイクロン当たりの価値が大金貨10枚、実に青金貨1枚(1億円)×発見サイクロンとなり一時期は冒険者がこぞって探し回る騒ぎになったが結局1サイクロンにも全く届かないヶ所しか発見できずに既に10年以上経過している。
そんなわけで冒険者からは相手にされない依頼の一つであった。
”魔粉花”の咲く地下には”魔粉鉄”の鉱脈があると言われておりその価値は大鉱脈ならば”白金貨”100枚どころの騒ぎではない莫大な価値を持つ。
魔粉鉄とは一般の鉄に混ぜる事により強度を数十倍にする魔力が凝縮した古い地層にある鉱石である。
鉄の強度を上げるだけではなく魔道具の触媒にもなり威力を押し上げたりもする希少な鉱石で故に中々発見されることもないが利用価値は無限にある為常に依頼は出ているのであった。
知矢はそんな夢の様な賭けにでる気はなくある確信をもって依頼を受けたのであった。
知矢のステータスの中に”創造魔法”がある、指南書を読むとオリジナル魔法が作れるとありその見返りは基本的に込められた魔力量に寄るとの事。
魔力SSの知矢にとっては願ってもない魔法である。
ただ、未だ試したことがないのでLV1のままなのでどこまで希望の魔法が作れるかこれから楽しみながら作ってみようと思った。
過去に数本咲いていた情報がある箇所はいくつかあったがその中心辺りを狙って行ってみる事にした。
そして歩きながら頭の中である魔法のイメージを克明に描いて魔力を練り上げているのであった。
そのイメージとは”レーダー”である。
知矢は探し物を魔法のレーダーでサーチすればすぐに何でも特定できるのではと考えていた。
どんどんどんどん魔力を込めて練り上げる事数十分ふともう込められないような感覚に行き当たった、そこですかさずイメージを込めて「創造魔法」を唱えた。
緊張と弛緩が体を襲う、まるでバイブレーションの様に全身を駆け巡った直後
”ピーン!”と頭の中にあのメロディ
”探知魔法LV1が使用可能です、使用時は探したいものを思い浮かべ「探知」と発してくださいLV1では10m以内を探知します。”
「おお!」
新魔法創造の瞬間であった。
早速知矢は「探知」と何も考えずに唱えると・・・何も起こらなかった。
やはり何かを思い浮かべないとだめらしいので早速ギルドで見せてもらった”魔粉花”の絵をイメージしながら「探知」・・・「探知」と10メートル程歩きながらそのたび唱え続けた。
最初は足元を気にしながら「探知」していたが枝にぶつかったり方向がぐちゃぐちゃになるので前を、周囲を観察しながら時折目印を付けた木の枝を差しながら歩き続けていた。
1時間ほど探知を繰り返していると既にLV4まで上がりその探知範囲は半径200m程、そして新機能が追加され魔力を込めて念じると幾つもの物を同時に探知する事が出来るようになった。
2時間以上歩き続けて探知したが今のところ全く反応がない。
群生地どころか1本もである。
知矢は場所を過去の情報より数キロ離れた個所を探すことにした。
そして太陽が頂点へ上がるころには
”ピーン”
”探知LVが6になりました、これより自動探知を実装します、指定目標物以外の危険探知(生き物限定)が自動で作動します。探知範囲は半径800mです”
とさらに追加機能が増えた。
これには知矢は大喜び。
何と言っても魔獣や大型の魔物に出くわさない様に探知以外にもかなり気を使っていたため魔力は減らないが精神的な疲労を感じていたからである。
「よし、自動で危険を知らせてくれるならゆっくり休憩できるぞ」
と背負っていたマジックバックから道具屋で買った小さな折り畳み椅子とテーブルを出してお昼ごはんにすることにした。
快晴の気持ちの良い青空のもと食事をする知矢を遠く離れた木々の陰から見張るもの達がいるのを未だ気づくこともなく。
「・・姉さん、あいつ昼めし食い始めましたぜ」と冒険者らしき男は更に後ろの木に寄りかっている女に報告する。
「ちぇ、いい気なもんだぜクソガキが!」とその女の横にいた大男が持っていた水筒の安ワインをグビグビ呑みながら言い放つ。
この声の主は冒険者ギルドの職員のソメッツであり横の男は先日ソメッツにけしかけられたギャボーズであった。
二人は先日の一件で職員から冷たい目をされたり、冒険者の間では笑いものになっていたのであった。
あの日以来ギャボーズは手下の冒険者をギルドに張り込ませ知矢が依頼を受けて都市外へ1人で歩く機会を待っていたのだった。
今朝、手下から連絡を受けた二人はなじみの札付き冒険者をかき集め知矢のあとを追って復讐の機会を窺っているのであった。
「どうします、兄貴、今なら気を抜いてますから一気に襲い掛かれば楽勝っすよ」
と木の葉に隠れて監視している冒険者が提案する、すると
「いやまだだね、あいつが一日歩き回って疲れ切った所を狙うよ、さらに夕日を背負って近づけば間近になるまで気が付きやしない、そこを一斉に襲うんだ。こいつもあるんだ、あいつの足さえ止めちまえば間違いなくやれるよ」
とソメッツが言い放つ、自分の脇には周到に準備した弓矢を持参して。
そんな事とはつゆ知らず
知矢は「このパンに串焼きと青菜を挟むと旨いな!、これでチーズとかバターが有れば最高のだがな」
と、”のんびり昼食”を堪能中なのであった。
来週は連休ですね
しかしこのご時世では・・・・・
中国のバカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




