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第101話 古龍再び VS キング  ~「あわあわあわ・・・・・」バタン

こんばんは

本日101話目の投稿ですがハイ!話はあまり進んでおりません。

でもどうかお読みください。


では第101話 どうぞ



「gyaygy!ayugy!ugyugyaaaugy!ugyugyagyayugyugyugyaaaaa! (何するんだよ!はなせー!じいちゃんに言いつけるぞ!じいちゃんはお前なんかすぐにやっつけちゃうぞ!)」



知矢の分からない叫び声をあげながら森の仲裁者たるキング・ゴールデン・デス・スパイダーの足先に糸でぶら下げられながら水龍の幼体は運ばれていく。


「フォッフォッフォーいつまでも元気が良いな。幼い頃と言うのは怖いもの知らずでよいがお前もそろそろ森の守り事を覚えねばならぬ時期であろう。」


「ugyugyugyagyayugyagyay (怖いもんなんかないやい)」


「さてさてアヤツの顔が見ものだフォッフォッフォー」


知矢の耳にはキング・ゴールデン・デス・スパイダーの話し声しか理解できないが喚き散らしながらぐるぐる糸でぶら下げられているその様子を見るとおおよそ理解できる。


どうやらこの水龍の子は侵してはいけない森のルール、魔物たちの間での決め事を学んでいないようだ。


その結果がこの事態であるが正直知矢はいい場面に出くわせたことに感謝している。

魔物たちの定める決まり事、そしてテリトリーの存在と無駄な争いを避ける仲介者の存在。未だ人族には伝えられていない魔物の生態や社会構造の一端を垣間見るチャンスでるから。


知矢は林の木々よりも遥かに大きいキング・ゴールデン・デス・スパイダーを後から付いていく。

一緒にいるノブユキは先刻から言葉も無く青い顔をしながらも知矢に従いK・G・D・キング・ゴールデン・デス・スパイダーの後ろを歩いている。


「ノブユキ、そんな顔をしなくても大丈夫だ。逆に貴重な体験だぞ。こんな機会一生無い経験だ。」

知矢はそう言うがノブユキは生きた心地がしないままである。


逆に何故、あるじはこんなにも楽しそうにワクワクした顔をしているのか理解が付かなかった。何かの拍子に魔物に襲われるのではないかと思うと・・・。


周囲には知矢の従魔に似たしかし大きさは遥かに大きい大小のゴールデン・デス・スパイダー達が同行する様に周囲に何百といて「カサカサ」「ピョーンピョーン」と歩いたり跳んだりしている。

ノブユキにとってはどう考えても地獄への案内人としか思えない。



そしてその頃ミミの合図で急遽キャンプ地へ引き返したニャアラス達は警戒中のミレや馬魔車に隠れていたマクから経緯を聞いた。


「やっぱりあいつは狩った方が良かったニャ。」

「ニャアラスさんそんなことよりどうしますかご主人様を追いますか。」ギムはキャンプ地と非戦闘員を守るべきか知矢の支援に向かうべきかを問うている。


「向こうの状況が解らニャイからニャ。トーヤはともかく一緒に行ったノブユキが心配ニャ。アイツじゃ未だトーヤと連携して対処は無理だニャ。」ニャアラスも状況分析をしたいところだったが情報が少ないので先ずは使用人たちを守る方が良いと決断した。


「良いニャ、おいらが知矢達の支援に走るニャ。ギムは皆を統括してここを守り周囲を警戒するニャ。

でも対処できない事態が起きたらキャンプ地を放棄して全員の身の安全を確保するニャ。トーヤもきっと同じこと言うニャ」


ニャアニャアと細かい指示を出しながらニャアラスの中でもきっとトーヤならこうすると友人の考え方を理解して言うのだった。


「解りました、ではこちらはお任せを。ご主人様とノブユキをお願いします。」ギムもそれが最善だと瞬時に理解しニャアラスの指示に従った。


「じゃニャ」と背に大剣を背負い片手に短槍を持ちニャアラスは一目散に知矢達を目指して走り出した。


猫獣人の身体能力を発揮し岩を跳び駆けあがりあっという間に林の先へと消えていった。


「よしササスケ、ミレは俺と共に周囲の警戒だ。他の者はマジックバックへ荷物を収納してすぐに移動できるよう魔馬車の準備と併せてしてくれ。」

ニャアラスを見送るとギムはすぐに残った使用人たちへ指示を出す。


「ギムさんよ、ご主人様が観察していたスライムはどうする。生き物だからマジックバックへは入れられんが」ワイズマンが鍋に入れられているスライムたちを見渡しながら聞いてきた。


「緊急事態だ。そのままにしておこう。なに、何も問題が無ければまたお戻りになって観察の続きをなさるであろう。あくまでも我々は緊急時に素早く行動できる準備を念のため行うだけだ。」


ギムの指示に得心した皆はそれぞれ素早く準備に入った。


ササスケとミレは弓を持ち周囲へと警戒に付く。

残されたギムは知矢のいる方を見やりながら「うーんわしにも遠距離の気配感知でもあればな。」と状況がつかめぬ事に忸怩たる思いを持ちながらも自らも警戒するべくほかの二人とは別の方向へと向かった。




俊足を生かし林を抜け沼地へもう一走りの所まであっという間に到達していたニャアラスは急にその脚を止め周囲を窺がった。

「なんニャ?何かワシャワシャする」ニャアラスの獣人たる野生の感が体内に警報を発したのだ。


不気味に静まり返る木々を首を回し微かな気配さえも感じようと猫耳をピンと立てて何かを探る。


(トーヤ達の方向から何か静かだけど凄いのが来るニャ)少し毛を逆立てながらも槍を地面に突き立てたと思うとタッと傍の気に飛びつきスルスルスルとあっという間に幹の天辺へと到達しはるか先へと視線を向ける。すると


「何ニャアアア!!あれは!!!」


周囲の木の中でも少しだけ高い木の上へ顔を出したニャアラスの目に入ったのはその木を遥かに上回る超巨大な魔物が迫りくる姿だった。


「ゴ、ゴールデン・デス・スパイダー???」


薄茶色の短毛にその身を覆われた陽の光によっては黄金に輝くその姿。そして知矢の従魔として見慣れたクモの姿。だがその巨大さはとても比べ物になる大きさでは無く先に遭遇した古龍にも匹敵するかと思われるものだった。


その巨体が何故か音も振動もさせずにスルスルと林の木々を押し折るわけでもなく静かに進んでいる。


呆然とその姿を見て居たニャアラスはその足元の後方に友人たちの姿を確認した。


「トーヤ!」友人たちの無事な姿を見たニャアラスだったが何故巨大なゴールデン・デス・スパイダーの後ろを付き従うのかわからないが無事なら合流すべきだと思いきり即スルスルと登ってきた幹を滑り降り少し迂回しながらゴールデン・デス・スパイダーの巨体後方へと走って行った。



未だ青い顔をするノブユキを付き従えキングの後を付いてゆく知矢。すると斜め後方から気配と共に見知った知矢の姿が現れた。


「トーヤ!」

「ようニャアラス!」

「ヨウじゃないニャ。いったいなんなんニャピョンピョンが巨大化したニャ!うん?ノブユキ大丈夫ニャ?」生気のないノブユキを一瞥したがまあ大丈夫だと取りあえず放置し


「いったい何にゃ?!」興奮するニャアラスを押し留め簡単に経緯を説明すると

「森の仲裁者?そんなの初めて聞いたニャ。あっピョンピョン、お前はそこにいたのかニャ。

てっきりまた大食いして巨大化したと思ったニャ」とのニャアラスに知矢の肩から手を必死に横に振り「・・・・・(嫌だわそんなわけないですよ)」と答えたがニャアラスには聞こえていなかった。



そんな話をしているうちに林を抜け湖畔へとたどり着いた一行。


その水辺の縁にそびえ立った森の仲介者、キング・ゴールデン・デス・スパイダーは前脚の先に水龍の幼体をぶら下げたまま遠くを見つめ


「おおーい!!姿をあらわすのだ友よ!!」

何かに向かい大声で呼びかける森の仲介者。確かに大きな声ではあったがそれ以上に知矢は従魔と交わす波動のような会話の波を感じた。


森の仲介者の脇に並び立っていた知矢達はその声を聞き同じく湖のはるか先へと視線を送る。


暫し湖畔に静寂が訪れる。




「何今の?」

「おい見ろあっちだ!」

ミミの声にワイズマンが周囲を見渡しはるか先の湖畔に姿を現した巨大な魔物を指さし


「「「「「ピョンピョン!!」」」」」


使用人たちはその姿に驚き呆然とはるか遠くでも解るその巨体に見知った従魔の姿を見た。




暫しの静寂、しかし僅かに湖面へと音も無く波が立ち始めた。


しかしその波は寄せて返すごとに次第に高くなり風も無いのに段々とその高さを増し終いには湖畔の上へと打ち寄せ始めた。


すると数十メートル先に水中からブクブクブクと泡が立ち上がったと思うと”ザバーーーーン!”一気に湖面を押し上げ姿を現したのは昨日知矢達が遭遇した古龍であった。



「なんじゃいきなりわしを呼びおって。大体いつもいっとるじゃろう”友と呼ぶな”と。お前とわしはライバルじゃ!水と陸の王。いつでも決着をつけてやらんでもないが今は時期が悪い。眷属が1人昨日から行方不明での・・・そんな事はどうでもよい。わしはとにかく忙しいのじゃではの」


姿を見せた古龍は言いたいことだけ言うとすぐにその身を返し再び湖の深淵へと帰ろうとした、その時。



「ayugyugyugya!!(じーちゃん!)」水龍の幼体が糸でぶら下げられたまま声を出す。


「うぬ?」再度振り返る古龍。声の主に目をやると


「おおお前は!貴様か!貴様がこの子を攫ったのか!もはや許せん!!」といきなり激高しその口先を大空気と向け大きく口を開いた。すると


「GRYUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!!」


咆哮をあげるのだった。



その様子を遠いキャンプ地から見つめる使用人達。


訳が解らないが巨大なゴールデン・デス・スパイダーとその眼前で咆哮を上げる古龍。


非戦闘員の者達、特にマクやミミは膝を諤々と震わせ恐怖におののき失神寸前であったのだった。






本日総合アクセス数が10万3千人を超え、PVアクセス人数も15000人を突破いたしました。

誠に、誠にありがとうございます。


そろそろ連載開始からまる4カ月、投稿も100話を越えまして皆様に呼んでいただけることに深く感謝いたします。


出来ましたら皆さんの率直な感想などを是非、書き込みいただけたら幸いです。


ではまた次回投稿にて。

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