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都での滞在ーその16-

読んでいただきありがとうです^-^

 話を終え、突然の訪問の非礼をもう一度王へと詫びて、城を後にした。マリカは当然の様に、


「セオス様、宿へとお送りしますね」


 笑顔で此方に向かいそう言うと、皆ももうそれが当然の様に受け入れていて、一緒に宿へと戻るのであった。なので、宿へと辿り着き、


「私はもうお城へと戻らないと駄目なのでしょうか」


 一人、そう残念そうに呟くマリカの姿を、皆微笑ましく見つつも、我が、


「良ければ、また明日も来るといいですよ。皆も歓迎してますから、マリー」


 こちらの愛称の方が、イメージ的に可愛くて似合うのではないかと思い、そう呼んでみると、初めは判らなかったのか、キョトンとしていたのが、徐々に顔を紅く染め、


「マ、マリーですか? い、いいですね。セオス様、今日からはず~とそれでお願いします。ではまた明日」


 照れながら、そう言った後、宿を出て帰りつつ、一人、


「マ、マリー。マリーですって。初めて愛称で呼ばれたのが、セオス様なんて、・・・・最高です」


 興奮したように、そう呟きながらお城へと戻ってゆくのだった。その後は、先程の予告通りにネイエがエリーナさんと共に、宿の厨房へと赴き、市場で仕入れた果物や野菜、宿にお金を払い肉類を購入して、気合を入れて夕食を作ってくれたのだった。宿での夕食はシールズとは違い、エルネスト、アルフォンスもいるので、食べながらの会話も更に盛り上がり、今日あった出来事の話を聞いて、


「よくその場で、氷漬けにするのを我慢しましたね。偉いです坊ちゃん」


 アルフォンスが感心したようにそう言ってくると、


「王のおひざ元で、堂々とその様な馬鹿な事をする貴族がいるとは、とても残念です。カイン様の爪の垢でも飲ませておきたいものですね」


 真面目な顔して、エルネストがそう言ってくるのであった。で、父上、母上は、


「余り無茶な事はするなよ、セオス」

「危ない時は、周りに助けを求めるのですよ」


 二人して心配そうに、そう告げて来るのだった。それを聞いたアルフォンスなどは、


「いやいや、坊ちゃん相手に敵対したら、助けを求めるのは多分相手側になることでしょう」 


 笑いながら、そう言って会話を盛り上げていくのだった。まぁその言葉を聞いた誰一人否定をしなかったのは遺憾なのですが、楽しい夕食を皆で過ごすのだった。


 翌日、朝早くにもかかわらず、


「おはよう御座います、セオス様。皆様」


 気合を入れてやってきたマリカに、


「おはよう、マリー。今日は一段とはやいね」


 朝の挨拶と共に、笑顔でそう話し掛けると、照れながら、


「早くお会いしたかったもので」


 彼女はそう返事を返して来るので、


「取り敢えず、皆の準備が済むまで中にどうぞ」


 中へとそう言って案内すると、朝の食事の済んだばかりの皆が、今からそれぞれ出掛ける準備をしようとする様子に、


「あんまり早すぎたのでしょうか?」


 少し落ち込みつつ、そう言ってきたので、


「いえ、相手を待たせるより、早く行っておこうとする事は、良い事だと思いますよ」


 男なので、簡単な準備で済むので、用意の終わっている我が相手をしながらそう言うと、笑顔に戻り、


「よかったです。お邪魔じゃなくて」


 安心したように、そう告げて来るのだった。その彼女に向け、父が、


「昨日は変な貴族に絡まれたそうで。遺憾ではありますが、お出掛けならば用心されて下さいね、マリカ王女」


 彼女にそう話し掛けると、


「お義父様、将来娘になるのですから、家族しかいないこの場では、敬語など必要ないですし、マリカで結構ですよ」


 父上に向けそう返事をする。それを聞いて、


「い、いや、しかし」


 一人そう呟いていると、凄く寂しそうな顔をしたマリカを見て、


「わかりました、気を付けてください、マリカさん」


 言い直した言葉を聞いた彼女は笑顔に戻り、


「はい、お義父様。十分気を付ける事にします」


 喜びながらそう答えるのだった。そんな会話を続けていると、準備を済ませた皆がやってきたので、


「じゃあ、皆も揃った事だし、お出掛けしましょう」


 待っていたマリカも含めた皆にそう告げて、宿を出た。今日もまた乗って来てある最近で見慣れた馬車に乗せてもらいつつ、マリカの、


「では、昨日行けなかった装備のお店へお願いしますね、ヴィタール」


 ず~と外で待ってくれていた、ヴィタールにそう言うと、


「かしこまりました、マリカ様」


 今日も颯爽と御者を務め、軽快に馬車をスタートさせつつ、返事をしてくるのだった。


「長い時間お待たせして申し訳ありません、ヴィタールさん」


 我が彼に向けそう言うと、


「いえいえ、早い時間に尋ねたのはこちらですし、何よりマリカ様のここ最近の嬉しそうな笑顔を見ていると、これしきの事、何でもない事にしか感じませんので、大丈夫ですよ」


 心からの笑顔でそう言ってきた。その彼の口振りからも、ああ、マリカはお城でもちゃんと皆に好かれているのですね。そう考えながら、


「では、今日も一日お世話を掛けますが、よろしくお願いしますね、ヴィタールさん」


 感謝を込めつつ、笑顔でそう話しかけると、向こうも、


「かしこまりました、セオス様」


 皆を乗せた馬車を上手に操りつつ、そう返事を返してくれるのだった。

今日の一話目です。お休みなので二話目を夜にあげるです。^-^

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