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王都へ向かおう!ーその7-

やっと、屋敷を・・・・出発

 皆で食べるだけ食べた後、それぞれの感想をブレプスに伝え、お店での値段を決めると、お土産にと焼いてもらった大量の串焼きをバックに収納し、皆に挨拶を済ませ、帰ったらすぐに会いに行くことを約束させられつつ屋敷へと戻る。すると、屋敷の方にはお土産を待ち望むメイド達に何故か両親も混ざり待ち構えていたのだった。で、夕食の時間に気を利かせ料理を少なめに作ってあったので、テーブルの上にバックより出しつつ並べていくと、皆勢いよく食べだし、


「お土産に一本づつ貰った串焼きが美味しかったと二人で話してたんだ。今日も買ってくると聞いて待ってたよ」


 笑顔でそう言う父上に続き、


「若旦那様、ありがとう御座います」

「この味をマスターして見せます、若旦那様」

「美味しいです、若旦那様」

「セオス様、わざわざ買ってきていただき、ありがとう御座います」


 口々にお礼を言いつつも、手が休まる事は無いようだった。


 この料理は好評の様ですね。もっと色々な物が出回れば更に街が賑わうと思うのですが。帰ったらチャレンジしてみますか。などと、皆の様子を見つつ考えて、夕食の時間を過ごしつつ皆との楽しい会話を弾ませ、今日と言う日を終わらせるのだった。


 翌日より出発の日までは、露店の材料が途中切れる事の無いよう、シルフィーネと共に狩り三昧の日々を過ごしつつ、獲物をギルドの保管庫へと運んで過ごした。その量の凄さに、職員たちは、


「街の人間すべてを賄うつもりなのか?」

「これは幾らなんでも多すぎだろう」


 異常な量だと言う声が多かったので、


「ヴィオラお姉さん、多過ぎるようでしたら、その分を換金しておいて下さい。ギルドが必要とする素材があったら、それも使って構いませんから」


 受付に居るヴィオラにそう託けておくのだった。


 そしてとうとう出発の日、屋敷の前には馬車が二台並んで止めてあるのだった。前の馬車には人が乗り込み後ろの馬車に荷物を積むことにし、片道一週間程の旅をすることになった。うちが用意した馬車は、他の貴族が使う箱馬車の様な豪華な物でなく、商人たちが使う様な幌馬車であったのだが、誰一人苦情を言う事もなく、むしろ喜んで、


「皆と一緒に乗り込めるなんて、楽しい旅になりそうね。あなた」

「楽しい旅になりそうですね、若旦那様」


 皆で楽し気な声をあげているのだった。そんな様子に、我の選択に間違いがなかった事を実感しつつ、王都での予定を皆とはなしつつ馬車での旅を過ごすのを楽しみにし、皆と荷物が乗り込み、積み終わるのを待つのだった。途中途中の村には寄る予定ではあるのだがそれ以外で賄う食料も多いようで、結構な大荷物になりそうだった。馬も馬車自体も重い荷物に大変そうで、


 うむ? よく考えたら、我のバックに収めれば、楽ではないのかな? などと考え、


「エルネストさん、すいません。お伺いしたいのですが」


 我のその言葉に、エルネストは、


「セオス様、何でしょう?」


 要件を率直に聞いてきたので、


「この中で緊急に必要のない、暫く使わない様な物はどれでしょう? それを違う場所に収納しておいてもいいでしょうか?」


 簡潔にそう聞き返すと、


「これとこれと、これなどは何日か要りません。これも非常用ですので納めてもらってもいいのですが、何処になおすのです?」


 聞いて来るエルネストの目の前でバックへ次々と収納していく。その様子に、


「やはりセオス様は、セオス様なのですね」


 我には判らない事を囁きつつ、呆れた顔で、終始眺めていたのだった。空っぽに近くなった後ろの馬車の荷台を見て、


「これなら、二台に分かれて夜は十分寝る場所を確保できますね」


 こちらに向けエルネストがそう言って、その後、準備が整ったことを父上に告げに行くと、父上より、


「では、王都に向けて出発」


 皆に向けての、その掛け声とともに、二台の馬車は進みだすのだった。門へと向かう途中街中を通過していると、


「お、坊主、今から出発か? これ皆で食べながら行け」


 露店のブレプスが大量の串焼きを、そう言いながら届けてくれたり、子供たち皆が街を出るまで見送りについてきた事も印象深い出立の一コマになった。そんな様子を見つつ、この街が尚更好きになり、


 うむ、用事が済めばすぐに戻るからな。などと考えつつ、馬車に揺られ南門へと辿り着き、エルネストが代表して手続きをすると、馬車に追従する形でついて来る乗馬用の馬に乗るアルフォンスを見て恐縮しつつも、門を通過させた門番が、


「皆様、お気を付けて」


 礼を執りつつ送り出してくれるのだった。

 街を出て景色が変わると、いよいよと言う感じで、皆はしゃぎだし、今日の夕方までに献立を皆で決めよう、などと色々な会話をしている皆を見て、


 今日だけでそんなに盛り上げてたら、残りの日に話す事が尽きますよ。などと可笑しな事を考えつつ、まだ人としての目線で見た事の無い、王都の街並みがどんな物か想像し期待しながら馬車の旅を満喫しつつ進んで行くのだった。

王都にむけて~GO! ^-^

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