王都へ向かおう!-その1-
向かおう!なのに屋敷の話だけに・・・・・・;-;
屋敷へと帰り着き、家族との夕食に間に合った事に安堵の息を吐きつつ、皆と話をしながらの食事を始めた。普段は楽しい話題が多い中、今日は何故か父上が沈んでいる。エルネストにでも絞られたかな? などと思いつつ話をしていると、
「あ~、皆、あと一週間後、王都へと向かう事になった。で、いつもなら護衛にアルフォンスを付ける位で、私だけで行っていたのだが、今回は息子も一緒にとの招待状が届いているので、どうせなら家族全員で行こうと思うのだがどうだろう?」
皆へと向け、父上が言い出した。で、皆は、気持ち的に半々という処なのだろう、母上は、
「皆で行くというのであれば、それはそれで良いのだけれど、向こうでは私も?」
城へ行かなくてはいけないのかの確認をしていた。父上は、
「無理に出る必要はないと思うが。それならアイシャと王都を見学してるかい?」
母上に、そう返事を返すと、
「それなら行ってもいいかも。アイシャいっぱい見て回りましょうね」
姉上に、そう言って意見を聞いてみると、
「本当ならセオ君に悪い虫がつかない様、見張りに行きたいとこなんだけど、流石に貴族相手の堅苦しいのは私には無理そうだし、ママと観光することにするわ。ま~往復の旅は一緒だし王都も見てみたいし、行ってもいいかな」
父上へと答えていた。それを聞いた父上は小声で、
「貴族の相手なんか、私もしたくはないんだけどね」
一人そう呟いていた。で、我も一応意見をと、
「あ~我も行くのは・・・・」
父上に、そう言い掛けたところで、
「ああ、セオス。悪いが君は絶対参加だそうだ。国王様が直々に娘の披露があるので、君も出るように。との言伝の入った招待状が届いているのでな。最悪今回は私が来られなくても息子はよこせ、と遠回しに言ってるみたいだったよ」
我へと、困った様な顔で話してきた。なので、
「父上が困らぬ程度には頑張ってみますので、余り心配為さらないで下さい。王様の顔なんか滅多に見られないんですから、楽しそうですよ」
冗談も含めて言っておくと、
「ありがとう。じゃあ、皆で行くという事で準備をすることにしよう」
話をそう決定づけると、サポートにエルネスト、護衛にアルフォンス、世話係にエリーナを連れていくとなると、女の子達四人だけを留守番させるのも可愛そうだという事で、それこそ、全員で向かう事になった。で、解散して、それぞれ部屋へと戻る事になったのだが、
うむ、母上の所に行くか。生れなど、こればかりは仕方のない事ではあるが、夕食の時の母上の城に行きたくなさそうな言葉。我が力を使うべきだろうか? 話をしてみよう。そう考え、父上、母上のいる部屋へと向かう。で、
「父上、母上入りますよ」
両親にそう言うと、
「どうぞ。セオス、何か用なの?」
要件を訊ねる言葉に、
「母上、まずは我が幼き折、他の貴族より母上が貧乏農民の出で、手足の傷や日焼けなどを中傷されたことを踏まえた上で、正直に訊ねます。その傷や日焼けは父上と共に我ら家族を大事にしてきた証だと我は思い、誇りにこそ思えど嫌なものだとは、思っておりませんでした。ですが父上と共に今後も貴族として生きていく上で、綺麗な手足に戻りたいとお思いですか?綺麗になった母上も誇りに思う事は変わりませんので、心のまま、素直にお答えください」
母上へ、そう問いかけると、あまりに幼き頃の事を知ってる事に驚きつつ、
「そうね、私は皆と居るだけでいいのなら、このままでも恥ずかしくはありません。ですがこれで、貴族より家族の皆も馬鹿にされるのが嫌なだけなのよ」
我へと、そう笑顔で答える母上に、
「判りました。任せてください」
こちらも笑顔で、そう言いながら、母上の両手を包み込み、全身をも光で包み込むと、
「神癒」
周りに聞こえぬように囁き、一瞬で全身の傷と日焼けを消し去った。で、
「母上に元々恥ずべき事など何もないですが、これで他の見栄だけの馬鹿貴族より容姿でとやかく言われる事もないでしょう。本来ならもっと早くこうするべきだったのかもしれませんが、さっきも言ったように、我にとっては恥ずかしい物ではなかったどころか誇らしかった為、遅くなってしまいました」
母上にそう言うと、正面より抱きかかえられ、
「いいえ、遅くはないわ。その言葉を聞けただけで十分幸せな気持ちになれたもの。良い息子を持てて幸せね、あなた」
父上にもそう話しかけ、それを聞いていた父上も、
「ああ、良い息子を持てて、私達は幸せだな、セリナ」
見つめ合い、そう答えるのだった。で本当に幸せそうにしている二人に、
「では我は部屋に戻りますので、綺麗になった母上を褒めつつ昔話などして、仲良くしてください、父上」
二人にそう言い残し、照れる両親の部屋を後にするのだった。
いつ、でかけるの? 今からかんがえますです、はい。^-^;




