お買い物にいこうーその6-
あれれ、お買い物にいってない・・^-^;
ルナールと屋敷に帰ると、夕食の時間となる。家族全員が集まり食事を行う。我が家では使用人達も分け隔てなく、後からなどでなく一緒に食べる事にしている。その方が効率がいいのと、元農民なので貴族らしい習慣などは皆苦手なのだそうだ。その方が楽しくて良いとうちの家族は考えているし、我もそれには大賛成だ。まぁ、例外として、エルネストは自分の家へと戻ってから、アルフォンスは騎士団の団員達と食事をしているみたいなので、ほぼ、全員というべきなのかな。それでも我が家の夕食はいつも賑やかで楽しいのだった。今日は父上は書類整理に追われていただとか、母上は家事を隠れてしていてエリーナさんに見つかり止められたとか、姉上は学園で・・ゲフンゲフン(なぜか視線が刺さっている。)とまあ、今日の出来事を話しながら盛り上がる。で、ルナールも今日一緒にお出かけして買ってきた生地のことや、他の三人の為に買ってきた日用品の事なども話し、今度時間が出来たときには皆さんの分も服を作ると楽しそうに話していた。
うむ、今日も楽しんで貰えたようで何よりでした。などと考えながら、皆の話を聞きつつ、我も今日あった事を話していくのだった。途中エミリアとプレアの話が出た時は皆の視線が、何故かまた刺さった様な気がしたが、気にせず流しておいた。で、楽しい食事も終わり、それぞれ部屋に戻る事になり、我も部屋へと戻ると、もう寝る位の時間になり部屋の扉がノックされる。
うむ? こんな時間に誰なのかな? そう思いながら、様子をうかがうと、
「若旦那様、まだ起きてらっしゃいますか? ルナールです」
部屋の外より、そう声が掛かったので、
「はい、まだ起きてますよ。どうぞ」
ルナールへと、そう返事をすると、
「失礼します」
断りを入れつつ、部屋に入ってきて、
「あの~、若旦那様~、服を作る為にサイズを測らせてせて頂いても宜しいでしょうか?」
確認する様、そう聞いてきたので、
あ~、さっそく服作りに取り掛かってるのですね。などと考えながらも、
「ええ、構いませんよ。で、どうすればいいでしょう?」
彼女にそう訊ねると、
「こちらに来て、立っててもらえますか?」
こちらに向かい、そう言ってきたので、言われたとおりにその場に行き立っていると、突然後ろから、ガバッという感じで抱き着かれたので何事だろうと、首を傾げつつも、
「ルナール、何をしているのです?」
突然の行動に、そう訊ねると、
「若旦那様のサイズを御測りしているのですが? おかしいですか?」
普通に聞き返されたので、
「うむ? 道具や紐などで測るのでは?」
我が、そう訊ねると、高いので買えず尚且つ身内の分しか今まで作った事がないのでこの方法なのだそうだ。なので、夕食の時に話していた我が家族の分も作る時にそれだと恥ずかしいだろうと思い、そっと、
「万物創造」
聞こえない様な声で呟き、後ろ手で巻き尺を創り出すと、
「ルナール、他の人の時には、これは恥ずかしいだろうから、はい、これ」
創り出した品物を手渡してあげた。で、なぜか我のサイズ計測はそのまま行われ、最後に、
「若旦那様、今日は本当にありがとう御座いました。これも大事に使わせてもらいます。服が出来たら、また一緒にお出かけしましょうね」
我に向かい、そう言って顔を紅くしながら、自分の部屋へと戻って行ったのだった。で、ようやく一日を終え、
また明日も楽しい一日であるといいですね。そう考えながら、ベットへと入り眠りにつくのだった。翌朝、
「あ~~~~、な、なにやってるの、セ、セオ君。そ、その子誰なの~~~」
という姉上の大絶叫で目を覚ます。メイドさん達ではなく、偶に姉上が起こしに来ることもあるので、それはいいのだが、今の声で家族が何事かと部屋へとやって来る。で、なぜか皆も唖然としつつ指をさしてるので、その方向に視線を向けると、
「うむ? シルフィーネ? 何故ここに? というか実体化しているようですが・・・・」
彼女へと問い掛けると、
「はふぅ~、あ、おはよう御座います、マスター。お邪魔しております」
にこやかに朝の挨拶を兼ねて話しかけてきたので、
うむ、皆に紹介する良いチャンスかな。などと、慌てふためく周りの事をスルーして、皆に向け、
「あ~、皆さん聞いてください。彼女はシルフィーネといい、風の精霊様です。普段は実体化してないので知らなかったかもしれませんが、我が物心つく時より此処に居た子ですので、心配はいりません」
我がそう説明すると、
「え、せ、精霊様なの? それもそんなに大きな? 本当に?」
姉上が、そう聞き返してくるので、
「シルフィーネ、ちょっと姿を隠してみて、で、隠し終わったら、今度はもう一度姿を見せて、その時は羽を隠さず見せてあげて」
本来の姿を見せようと、そう話しかけると、
「あ、はい、判りました、マスター」
すぐに言う通りにしてくれた。で、精霊ということには納得した様だが、まだ視線が、何故に? と、問いかけて来るので、そこは我もと、
「で、シルフィーネ、今日は何故に此処で寝てたんだい?」
理由を確認する為、そう訊ねると、我の耳に手を持ってきて、人に聞かれぬようにか小声で、
「神様に雫を貰い身体が大きくなったのはいいのですが、魔力をその分集めるのがまだ不慣れで、手間取っているのですが、神様の近くに居ると魔力が集まっているのか、それが大変楽で。で、昨日の夜も、寝ている神様の横に来て魔力を整えていたら、いい気分でそのまま寝てしまいました」
恥ずかしそうに言ってきた。なので、
うむ~、世界樹の雫を創ってプレゼントしたのは確かに我なので、慣れるまでは仕方ないのかな。と納得しつつ、皆に、
「昨日の夜、魔力を集めて体調を整えていたら、疲れて寝てしまっただけだそうです」
皆へと、そう告げると、
「「「本当に?」」」
何故か姉上だけでなくメイドさん達からも声が上がっていたので、肯定しておいて、
「まぁ、今紹介しましたので、これからは遊びに来ていても、普通に接してあげてくださいね。シルフィーネも皆と仲良くね」
横に居る彼女に、そう言うと、
「はい、判りました。皆さま、これから宜しくお願いします」
礼儀正しく皆に挨拶をして、にこやかに微笑みかけていた。その後の、
「むむ、またセオ君のそばに綺麗な子が・・・・」
呟くように言う姉上の言葉は無視して、支度をし、ここにいる皆で連れだって食堂へと行き、慌ただしい朝を迎え過ごすのだった。
まだまだ続くのでした^-^




